もっと使いこなす!「システム思考」教本 の商品レビュー
・『「学習する組織」入門』をメインで読みながら、サブテキストとして読むと、「学習する組織」概念の言わんとするところの理解の助けになる。 ・この手の本を何冊読んでもわかりづらいのは何故かが分かってきた。「学習する組織」概念の中心をなす「5つのディシプリン」という概念はそれぞれが相...
・『「学習する組織」入門』をメインで読みながら、サブテキストとして読むと、「学習する組織」概念の言わんとするところの理解の助けになる。 ・この手の本を何冊読んでもわかりづらいのは何故かが分かってきた。「学習する組織」概念の中心をなす「5つのディシプリン」という概念はそれぞれが相互補完的であり、5つを統合したものが「学習する組織」概念なので、章立てして5つのディシプリンを説明しても、単独の章立てでそれぞれのディシプリンが完結しない。各章にそれぞれの要素が入り組んで入り込むので、どこを読んでいても互いの要素が関係し合う。
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”他社の方との打合せで「U理論」を聞いた帰り道、書店でふと背表紙が目にとまって購入。まさにシンクロニシティ!それにしても、この表紙はどうだろう。電車内で読むにはちょっとはずかしい… <読書メモ> ・現在は過去のさまざまな影響の集結する点(p6) 現在の行動は未来のさまざまな時点...
”他社の方との打合せで「U理論」を聞いた帰り道、書店でふと背表紙が目にとまって購入。まさにシンクロニシティ!それにしても、この表紙はどうだろう。電車内で読むにはちょっとはずかしい… <読書メモ> ・現在は過去のさまざまな影響の集結する点(p6) 現在の行動は未来のさまざまな時点に影響を与える(p7) ★問題が起きたとき、好循環の人たちはそれを必ずしも悪いこととは捉えません。むしろ改善のチャンスである、くらいに捉えています。(略)「自分は何を知らないのだろう?」「何を見逃しているのだろう?」と考えることで、自分自身のメンタル・モデルは常に進化します。(p.18) ★U理論(p.36) 3つのフェーズと5つのステージ。 フェーズ1:谷を降りる(共指導、共感知) フェーズ2:底をうつ(プレゼンシング) フェーズ3:谷を上がる(共創造、共進化) ・行動を変えるのではなく、環境を変える(p42) ★「私はうまくいくときも、いかないときも、何ごとも『学習』だと思っています。学習者の視点で見れば、どんなに大変なことがあっても、それは学習の機会だと考えられます。(略)どんなにうまくいっても浮かれることはありません。成功したらなぜうまくいったか、次はどのようなチャレンジに取り組むか、と考えるからです。」(p71) ★Sさんは思わず「確かにそうだが、社員たちに俺が満足するビジョンを作れるだろうか?」と聞き返しました。友人は「社長が社員を信頼せずに、社員が社長を信頼するだろうか?そもそも社員が求めているのは君を満足させるビジョンではない。自分自身を奮い立たせるビジョンだ」(p115) ・「自分たちは自部門の仕事を終えさえすればいい」というスタンスでした。 (中略) 真の問題に気がついたチームは、新しいビジョンと目標を設定することにしました。(p141-143) #真因をさぐりだし、対処する! ・イースター島のモアイ像の謎(p158) よく調べてみると、実は顔だけの像ではなく、どれも胴体があったのです。ほとんどのモアイ像は胴体が地中に埋まっていました。その後の調査で、高さは平均6メートル、最大20メートル、重さ20トン・・・ #モアイの豆知識 ・事例:サステナブル・フード・ラボ サステナビリティ研究所+SoL(組織学習協会)”
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11のツールと、個人・組織・事業戦略・社会で陥りやすい例とそれを改善するための視点の変え方について書かれている。特に例については具体的に書かれており、どんなに時に視点を変えると良いかが理解しやすい。
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この説明でシステム思考というものを理解できるようになる人がいるのかな? 書いてあることの内容は、日本語としては、もちろん分かるのだけれども、応用可能だと思えるレベルで理解することは、自分には無理。
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訳本よりわかりやすいが、基本構造の説明なく事例のループ図が展開されているため追いつくのが大変でした。
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身近に見られるシステム思考の原型をたくさん示してくれています。それぞれの事例が、コンパクトにまとめられすぎている印象があり、個人的には「ドネラ・メドウズの世界はシステムで動く」などのどっしりとした物を読んでから、この事例集を読んだ方が頭の中のイメージの広がり方として良いのではと感...
身近に見られるシステム思考の原型をたくさん示してくれています。それぞれの事例が、コンパクトにまとめられすぎている印象があり、個人的には「ドネラ・メドウズの世界はシステムで動く」などのどっしりとした物を読んでから、この事例集を読んだ方が頭の中のイメージの広がり方として良いのではと感じました。
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論理は前提に依存する。もし論理構成が完璧でも、前提が違えば理論は成り立たない。 そして、前提は動いており、多くの人々の行動は合理性だけでは説明できない。感情の影響もあるし、たいていの人は合理的でない単純なルールや習慣で意思決定し、行動する。
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※このレビューにはネタバレを含みます
学習する組織からの発展読書。 読んでよかった。システム思考を増強できた。 ここから発展してさらに、「U理論」の本を読みたくなった。 氷山モデル、推論のはしご、シングル・ループ学習とダブル・ループ学習など新しい知識を得たことは大きい。 -引用- 問題解決を目標にすると、目標達成に近づいたときに力が弱まります。目標設定は「何をなくしたいか」ではなく、「何を創りだしたいか」を考えましょう。 現状比に立脚して目標を定めると、成長局面では好循環を作りますが、下がる局面では簡単に悪循環を作ってしまいます。目標基準を設定する上で重要なことは、まず自分たちにとって絶対に譲れない目的や長期ビジョンを明確に持つ事です。絶対的な目的やビジョンにもとづく目標はそう簡単にぶれません。 仲間との対話がアイデアを生み出す システム全体として破滅に向かうとわかっていながら、それぞれが利害関係者が自己の目の前の利益に執着している状況において、いかに自分たちの思い込みや固定概念を捨てて変われるかが最大のチャレンジとなります。
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ノルマ読書だけど良本だった。さっと読めて事例も多い。世の因果関連をフィードバッグシステム型の図として整理。本家も読みたくなる。現状理解には使えるけど、課題解決まで使いこなすのは難しい。
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システム思考とは、物事の見えている部分だけでなく、要素のつながりをたどって、全体構造を見ること。そのことによって、真の解決策を見つけるための考え方。 物事がうまくいかないのは、自分が悪い、あの人が悪いではなく、構造に問題がある。構造を見抜き、構造を変えることで、それぞれの役割が...
システム思考とは、物事の見えている部分だけでなく、要素のつながりをたどって、全体構造を見ること。そのことによって、真の解決策を見つけるための考え方。 物事がうまくいかないのは、自分が悪い、あの人が悪いではなく、構造に問題がある。構造を見抜き、構造を変えることで、それぞれの役割が、よい影響をもたらし、価値連鎖で総合的により良い方向に向かうことができる。この考え方は、会社や、組織の運営や戦略だけでなく、個人の生き方や、社会のあり方にも取り入れることができる。 まずは、視点を変えるというのが第一歩であり、全てでもあるシステム思考。そのための、さまざまなケーススタディーが、わかりやすい例で挙げられています。 ありかたを整理できる考え方です。これは、今月の会社からの課題図書のひとつ。この考え方をしてみると、現状の棚卸しになりました。見えてきたのは、全体構造とつながり、好循環でまわる夢あるシナリオと、逆に、そのためのあらたな(見えていなかった、というのか、本当に必要な)課題。試行錯誤、今年もがんばらねば。 視点を変えるってなかなか難しい。最大の敵は自分、て、誰かがいってたけどその通り。見えてないものって多いな。
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