ハブテトル ハブテトラン の商品レビュー
2008年 ポプラ社単行本として市立に所蔵 瀬戸内の海を舞台にした物語で 詳細は忘れてしまったけれど 読後感がよかったことが記憶に残っている
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小学校の課題図書のような感じの児童文学。 東京の小学5年生のダイスケが学校に行けなくなり、広島の祖父母のところでしばらく過ごすことに。 広島での新しい学校生活と、近所のハセガワさんとの出会いなど、楽しく読み進めた。 刑務所は「悪い人が行く」ところではなく、「悪いことをした人が...
小学校の課題図書のような感じの児童文学。 東京の小学5年生のダイスケが学校に行けなくなり、広島の祖父母のところでしばらく過ごすことに。 広島での新しい学校生活と、近所のハセガワさんとの出会いなど、楽しく読み進めた。 刑務所は「悪い人が行く」ところではなく、「悪いことをした人が行く」ところ。 おじいちゃんとの会話が良かった。
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読みやすくて面白かった。登場人物がみんな良い。 小学5年生のダイスケが、夏休みと2学期を、祖父母の住む広島県福山市で過ごすことになる。一人で鬱々と過ごしていたであろうダイスケが、色んな人たちと交流する様子が良い。 しまなみ海道、行ってみたいなあ。あと、「ルナ」のプリントップと「か...
読みやすくて面白かった。登場人物がみんな良い。 小学5年生のダイスケが、夏休みと2学期を、祖父母の住む広島県福山市で過ごすことになる。一人で鬱々と過ごしていたであろうダイスケが、色んな人たちと交流する様子が良い。 しまなみ海道、行ってみたいなあ。あと、「ルナ」のプリントップと「からさわ」のアイスモナカが美味しそう。食べてみたい。
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図書館の閉架書庫で目に止まって借りました。 中島京子さんで一般書の棚にあったのに、児童書でちょっとびっくり。 でも、広島大好きなのでセリフや描写を楽しみました。 主人公にとって、クラスからの逃げ場(と言っていいのかわからないけれど)があってよかったけど、ない子は辛いだろうな… ...
図書館の閉架書庫で目に止まって借りました。 中島京子さんで一般書の棚にあったのに、児童書でちょっとびっくり。 でも、広島大好きなのでセリフや描写を楽しみました。 主人公にとって、クラスからの逃げ場(と言っていいのかわからないけれど)があってよかったけど、ない子は辛いだろうな…
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ハブテトルというのは九州のわが故郷でも使う言葉なので、おっ地元小説ばい、と思って手に取ってみたら広島でも使うんじゃねえ。 解説で山中恒さんが書いておられたけど、中島京子の小説、というよりもオーソドクスな児童文学の趣で、こういうのがちゃんと書けるあたりが幅の広さですね。 なにげに良...
ハブテトルというのは九州のわが故郷でも使う言葉なので、おっ地元小説ばい、と思って手に取ってみたら広島でも使うんじゃねえ。 解説で山中恒さんが書いておられたけど、中島京子の小説、というよりもオーソドクスな児童文学の趣で、こういうのがちゃんと書けるあたりが幅の広さですね。 なにげに良いなあ、と思うのは、名人による下駄づくり作業の一部が刑務所内の作業所に下請けに出されていることや、そこが軽犯罪の服役者ばかりなので熟練工がいないといった事情をきちんと書いているあたり。学校に行った人が頭がわるいわけではないように、刑務所に行った人がわるい人というわけではない、というおじいさんの言葉もじわじわ沁みます。
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フォローしている方のレビューを読んで図書館で借りた。 中島京子さんは、こういう話も書かれるのだなぁ…と作風の幅の広さに感嘆。 学級崩壊したクラスの学級委員の大輔は小5。 担任の先生は、「学級委員なんとかしろ」って言うけど、先生が何とかできないクラスを、学級委員が何とかできるは...
フォローしている方のレビューを読んで図書館で借りた。 中島京子さんは、こういう話も書かれるのだなぁ…と作風の幅の広さに感嘆。 学級崩壊したクラスの学級委員の大輔は小5。 担任の先生は、「学級委員なんとかしろ」って言うけど、先生が何とかできないクラスを、学級委員が何とかできるはずがないよ…と心でつぶやく。 一緒に学級委員をやっていたサノタマミは、ある日突然ぶちギレ学校に来なくなり、転校していった。 やり切れない思いを抱えた大輔は、とうとう声が出なくなり、夏休みに突入。 心配した両親は、母の実家がある広島県福山市に2学期の間大輔を転校することを、大輔に提案する。それを受けて、大輔は夏休みから一人でおじいちゃんおばあちゃんの家へと旅立つ。 この内容からすると重い話のように思えるが、全くそんなことはなく、福山市での大輔の日々が生き生きと描かれている。都会でキュウキュウとなった心が、のびのびと放たれていくのが、読んでいてわかる。 タイトルにもなっている備後弁ののんびりした感じも、大輔を癒している。 田舎があるっていいな~、と田舎のない身には実に羨ましい。 大輔の成長を見守りながら、瀬戸内の穏やかな海、しまなみ海道、いつか行ってみたくなる。 2020.9.8
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学校に自分の居場所を見出だせなくなった子どもに、いつでも行ける(逃げ出していい)場所、自分のことを待っていてくれる人、相談できる(親じゃダメなんだよねぇ)誰かがいるという安心感はどれ程子どもを強くさせることか。 実際に逃げ出さなくても、相談しなくても、ただある、いると思えるだけで...
学校に自分の居場所を見出だせなくなった子どもに、いつでも行ける(逃げ出していい)場所、自分のことを待っていてくれる人、相談できる(親じゃダメなんだよねぇ)誰かがいるという安心感はどれ程子どもを強くさせることか。 実際に逃げ出さなくても、相談しなくても、ただある、いると思えるだけでも違うのかもしれない。小学5年生の大輔の選択をみて思う。 「瀬戸内の海はのったりのったりして波がないでしょう、ほいじゃけえ、のんびりした人しか育たんの…」おばあちゃんの言葉の通り、のんびり、あたたかな人たちに囲まれて、大輔は自分を取り戻していく。 瀬戸内海の穏やかさは、気持ちを柔らかくさせる。備後弁もいい。 中島京子さんも、瀬戸内に魅せられたのでしょうね。
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「はぶてる」とは広島の方言で、「いじける」とか「すねる」ことなのだそうです。相手がすねているとおぼしき状況で、「あんた、はぶてとる?」。言われた相手は、すねていると茶化されたのが悔しくて「はぶてとらん!」。これがタイトルの由来。「ハブテトル ハブテトラン」、まるで呪文のような響き...
「はぶてる」とは広島の方言で、「いじける」とか「すねる」ことなのだそうです。相手がすねているとおぼしき状況で、「あんた、はぶてとる?」。言われた相手は、すねていると茶化されたのが悔しくて「はぶてとらん!」。これがタイトルの由来。「ハブテトル ハブテトラン」、まるで呪文のような響きが楽しい。『小さいおうち』の中島京子による児童文学です。 小学5年生の大輔は学級委員を務めていたが、1学期の途中から学校に行けなくなる。心配した両親は、とりあえず2学期だけ田舎の小学校へかよってみるかと、母方の祖父母がいる広島県福山市松永町へと大輔を送り込む。祖父母のことが大好きな大輔は、どうせなら夏休みから行きたい。初日に一緒に行く都合が立たないという両親を振り切り、ひとりで広島へと向かうのだが……。 自分を心配してくれているのはわかるけど、両親の会話にはただただ大輔を不安にさせる、聞き慣れない難しい言葉。大輔が脳内で変換できない言葉=ザセツカンとかコシクダケなどのカタカナ表記が面白い。息巻いてひとりで広島へ向かってみたものの、空港に迎えに来てくれているはずの爺ちゃん婆ちゃんがいない。代わりに来てくれたのは怪しすぎるジジイ、ハセガワさん。前途多難な大輔の広島暮らしに不安と期待が募ります。純情な少年の初恋話も盛り込まれ、読後感さわやか。子どもたちにも読んでほしい小説です。
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ママ友から薦められていたものの、児童文学とも聞かされていたので、しばらく読むのをためらっていた本。 ここの他の方のレビューを読んで、読んでみるのも悪くないかも⁉・・・と読んでみたら、一気に引き込まれてしまった。 ダイスケは東京だけの生活だったら壊れてしまったかもしれないところを...
ママ友から薦められていたものの、児童文学とも聞かされていたので、しばらく読むのをためらっていた本。 ここの他の方のレビューを読んで、読んでみるのも悪くないかも⁉・・・と読んでみたら、一気に引き込まれてしまった。 ダイスケは東京だけの生活だったら壊れてしまったかもしれないところを、少し異文化な松永に短期留学⁉したことで、自分を取り戻した上にさらに成長し元の生活に戻ることを自分で決めることも出来た。 東京での元の生活・・・とは言っても、恐らくこれまでとは全く違う生活で、でも前より生きやすくなったんじゃないかと想像してしまう。 子供の頃を思い出し、少し懐かしさを感じながら読めた。読後感はすごくいいです。 ところで先のママ友から、舞台の松永町がある福山市出身の私に『ハブテトル ハブテトラン』って分かる?と全く違うイントネーションで聞かれ、何?その変な呪文のような言葉は??? と、しばらく考え込んでしまいましたが、思い出したところで、苦笑いになってしまいました。
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広島の話で手に取った本。 東京の小学校で上手くいかず、二学期だけ祖父母の暮らす松永という町で暮らすことになった大輔。 そこでいくつもの冒険や経験を経て、少しずつ大人に近づいていく。 その過程にホロッとしたり、ワクワクしたり。 とても心が癒された。 2016.5.11
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