ハブテトル ハブテトラン の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
もろに方言のタイトル「ハブテトル ハブテトラン」。今回が初読でした。評価の高い作品でしたが、児童書ということでちょっと及び腰でした。 読み始めてからもしばらくは、児童書の香りが強くていまひとつ入り込めない。とはいえ、各キャラの、特に2人のおじいさんの言葉と思いが深くしみこんできます。 全体的には、少年の成長物語ですが、「長谷川さん」のインパクト強すぎ。最近ではあまりみなくなった頑固じじいですが、なぜか憎めない、というのはいいです。橋の上で止まってしまう、古いブルーバードもつぼでした。 「『悪い人』と『悪いことをした人』は違う」というおじいさんの言葉が印象的。人と人とのつながりを大事にした優しい目線が生きています。 さまざまな福山名物も。ご当地めぐりをしても面白そうな気がします。
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児童文学なんだ。最後の書評読んでから気づきました。 しかし大人でも隅から隅まで楽しめます。 少年の目線がほんとにほんとに巧い。そして田舎の人たちがすんごく魅力的です。
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思いのほか面白かったのは、舞台になってる松永〜鞆の浦〜尾道〜今治という街や備後弁を知っているからなのだろうか?
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東京の小学校で、訳あって登校拒否になってしまった大輔は、5年生の2学期だけ祖父母の住む瀬戸内の小さな町に転校する。そこで大輔はいろいろな経験をし成長する。そして、3学期には東京に戻ることを自分で決める。わたしはぜひ子供たちに本作を読んでほしいと思う。東京に戻った大輔のことは書かれ...
東京の小学校で、訳あって登校拒否になってしまった大輔は、5年生の2学期だけ祖父母の住む瀬戸内の小さな町に転校する。そこで大輔はいろいろな経験をし成長する。そして、3学期には東京に戻ることを自分で決める。わたしはぜひ子供たちに本作を読んでほしいと思う。東京に戻った大輔のことは書かれていないが、大輔は好まざる状況にも耐えれるようになっていると思う。だって、大輔は外側を知っているから。ここがダメでもあそこがあるや、って思うことって、心の余裕になると思うから。いま置かれている状況だけがすべてじゃない、って同じ場所にずっといる人にはなかなか理解できないことだと思うから、本作を読んで、知り、気づいてほしい。
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「ハブテトル」は備後弁で「すねて、むくれている」という意味 祖父母のいる松永にちょっと転校してきた5年生のダイスケは東京とは違う世界をクールに分析しながら、松永の生活を楽しむ
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かわいい表紙にまずやられました! 青春小説好きの私にまさにな感じ そして気になっていた初中島京子さん 青春小説より 児童文学かな? けど久しぶりにこの児童文学の良さを感じました◎ もし自分に将来子どもができたら(男の子だったらなおいい!) このお話読ませたいな。 希望として...
かわいい表紙にまずやられました! 青春小説好きの私にまさにな感じ そして気になっていた初中島京子さん 青春小説より 児童文学かな? けど久しぶりにこの児童文学の良さを感じました◎ もし自分に将来子どもができたら(男の子だったらなおいい!) このお話読ませたいな。 希望としては5年か6年に読んでもらって夏休みの読書感想文に(笑) そして夏休み旅行でしまなみ海道! 最高じゃ~ もちろん瀬戸内の島をサイクリング♪ 話はそれましたが 主人公ダイちゃん視点で描かれている子どもの視点が とてもリアルでまるで小学生の男の子がそのまま描いたような感覚になるのはさすが作家さん! ずっと語り口調で書かれているのですごく読みやすいです 児童文学好きはぜひ!
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全国一宮の御朱印収集を始めたので、年内か、年明けあたりには広島の福山に行きたいな。と考え始めた頃になんとなく手に取ったこの本の舞台が、ずばり福山でした。 そのせいか、作中の雰囲気や登場する言葉やお店など、普段小説を読むとき以上に熱心に読み取ろうとしたように思います。 児童文学にな...
全国一宮の御朱印収集を始めたので、年内か、年明けあたりには広島の福山に行きたいな。と考え始めた頃になんとなく手に取ったこの本の舞台が、ずばり福山でした。 そのせいか、作中の雰囲気や登場する言葉やお店など、普段小説を読むとき以上に熱心に読み取ろうとしたように思います。 児童文学になるのでしょうか、大人が読んでも十分に楽しめる作品です。終盤の、さらりと決断する主人公が、ちょっとかっこよかったです。 とにかく、福山に行ったらプリントップ食べるぞ。
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「ハブテトル」とは備後弁で「すねている」という意味。母の故郷・広島県松永の小学校に、2学期だけ通うことになった小学5年生の大輔。破天荒な大人や友達と暮らすうち、大輔は「あること」に決着をつけようと、自転車で瀬戸大橋を渡ることにする。著者唯一の児童文学。
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正統派の児童文学です。良作。 主人公のダイちゃんは東京の小学5年生。ある事情で、2学期の間だけ、母親のふるさと・広島県福山市の学校に通うことに。 ダイちゃんはもちろん、友達のうめちゃんや、オザヒロ。母親の両親(つまりおじいちゃん・おばあちゃん)、ちょっぴし口の悪いハセガワのじ...
正統派の児童文学です。良作。 主人公のダイちゃんは東京の小学5年生。ある事情で、2学期の間だけ、母親のふるさと・広島県福山市の学校に通うことに。 ダイちゃんはもちろん、友達のうめちゃんや、オザヒロ。母親の両親(つまりおじいちゃん・おばあちゃん)、ちょっぴし口の悪いハセガワのじいちゃん、魔女先生など。取り巻く登場人物が過剰に出すぎず、かと言って、決して印象が薄いわけでもなく、いいバランスで描かれています。 ストーリー展開もいい意味で平坦としていて、安心して読める作品です。児童文学って難しいんですよね、書くのはいい歳の大人だけど子供目線でなくちゃいけないから(笑) でも、この作品はいいです。とてもシンプルで、子供も大人も読みやすいから。児童文学って、なかなか注目されないから残念なんですけどね。小説家の皆さんには、子供たちにも読んでもらえるような作品をもっと書いてもらいたいと思います。もちろん、僕も書きます。
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直木賞受賞作品は未読ですが『FUTON』を読んでから気になっていた中島さんの児童文学作品が文庫になってたので買ってみました。多少漫画チックにデフォルメされてると感じるところもありつつも、じいちゃんばあちゃん、ハセガワさんたちがとてもいい味を出していて楽しく読了。ハブテトルというの...
直木賞受賞作品は未読ですが『FUTON』を読んでから気になっていた中島さんの児童文学作品が文庫になってたので買ってみました。多少漫画チックにデフォルメされてると感じるところもありつつも、じいちゃんばあちゃん、ハセガワさんたちがとてもいい味を出していて楽しく読了。ハブテトルというのは方言でふてくされてる、というような意味らしい。東京で不登校気味になってしまい、母方の祖父母の家に二学期だけ避難してきた大輔の夏の物語。
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