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教育問題はなぜまちがって語られるのか? の商品レビュー

4.2

20件のお客様レビュー

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2020/07/10

教育についての本ではなく、「教育問題」の見方についての本。大学生や高校生に読んでほしい。一般の人にもおすすめ。教育問題は自分の経験上、すべての人が一家言ある問題なだけに、教育に携わる人だけではなく、すべての人にこういう見方をするのだよ、と示唆する本になっている。 教育に既に携わっ...

教育についての本ではなく、「教育問題」の見方についての本。大学生や高校生に読んでほしい。一般の人にもおすすめ。教育問題は自分の経験上、すべての人が一家言ある問題なだけに、教育に携わる人だけではなく、すべての人にこういう見方をするのだよ、と示唆する本になっている。 教育に既に携わっている人には、やや物足りないかもしれない。

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2020/03/17

“少年の凶悪犯罪が増加している” “自殺の主な原因はいじめ” ―当たり前のように連日メディアで報じられる教育問題。 しかし、これらは根拠なき嘘の問題だった! 現代に語られる教育問題とは、どのようにして“問題“となるのか? 問題解決のプロセスに沿って教育問題がいかに誤って語られる...

“少年の凶悪犯罪が増加している” “自殺の主な原因はいじめ” ―当たり前のように連日メディアで報じられる教育問題。 しかし、これらは根拠なき嘘の問題だった! 現代に語られる教育問題とは、どのようにして“問題“となるのか? 問題解決のプロセスに沿って教育問題がいかに誤って語られるのかを解説し、問題の本質に迫る。 “教育問題の常識”が変わる一冊。 高校生からを読者の対象として視野に入れているからか、 文章体がこのようなトピックにありがちな“である調”ではなく、“ですます調”であり、 さらにイラストや図を併記しているため非常に読みやすい。 教育に少しでも興味がある、又は関わる人にはオススメ。

Posted byブクログ

2020/01/12

【概略】  「最近の若者は・・・」と同じ次元に入ってしまった「これだから『ゆとり』は・・・」は、本当なのか?少年の凶悪犯罪は本当に増加しているのか?フィンランドの教育は、本当に最高なのか?教育問題の「問題」をどう捉えるのか?提示されているデータは、しっかりとした見方でもって判断さ...

【概略】  「最近の若者は・・・」と同じ次元に入ってしまった「これだから『ゆとり』は・・・」は、本当なのか?少年の凶悪犯罪は本当に増加しているのか?フィンランドの教育は、本当に最高なのか?教育問題の「問題」をどう捉えるのか?提示されているデータは、しっかりとした見方でもって判断されているのか?あらゆる「教育問題」の周辺にある事柄に対し、リテラシーを持って臨むために投じられた一石。 2020年01月12日 読了 【書評】  やはり講演のために読んでみようと手に取った一冊。  印象的な表現として「情緒的な断定」というもの。事実を認識するにあたり、情緒的な表現でぶった切ってしまうことの不毛さに触れていたのだけど、本当にその点は共感できるね。自分自身も陥ってしまいがちなのだけど、「好き」「嫌い」で判断してしまうこと、多いのだよねぇ。注意しないといけないのは、事実を客観的に見て判断をする場所と、情緒的な断定を活用(?)する場所の線引き。人間は感情で成り立ってる生き物だから、逆に情緒的な断定が必要な時もあったりする。でもそれが全てだと恐ろしい。バランス、必要だよ。  自分は教育学や教育問題について(子どももいないし)かなり距離感がある立場にいて。だから各層の学校が抱えてる問題や、逆に日本の教育制度の良さなど、偉そうに語ることができる立場ではないけれど、この本を通じて、それぞれ話題に挙がっている問題を、色々な人達がいかに一面的にぶった切ってるのかは、理解できた(笑)そして、本物(?)というか、本当に(?)考えている人達ってのは、時に目立たないよなぁ~とも(笑)目立ってるから凄いって訳じゃないんだよね。目利きの能力、磨きたい。  この本は、「教育問題、〇〇については△△だ!××については□□だ!」という自説を説いた本ではないんだよね。だから「教育問題」という言葉をなにか別の言葉に入れ替えても楽しく読める。リテラシーを上げるための訓練ができる本、といってもいい。  そうは言っても教育問題を語ってて(笑)さらにこの本をオススメなのは、各種問題(例えば不登校とか)について、各種の本をオススメリスト化してくれてるところ。著者のお二人は文章からバランスのとれた印象を受けてて。そんなバランスのとれた方達が「読んでみて」というからには・・・読んでみたくなるよね。  そういった意味では、自分もそんなバランスのとれた書評を書き続けたいなとも思ったなぁ。  そして、一冊一冊・・・読み重ねるにつれ、ますます「社会学」的な要素に大きな興味を抱きつつある自分がいることに気づくのであった(笑)

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2016/06/14

「問題」は多くの人がそれは問題だ!と認識することによってうまれる。 メディアはしばしば情報の一部を隠すなどして歪めたものを報道する。 疑ってみて、どんな意図をもってそのような歪め方をしているのかを考えられるほどのリテラシーをもつべし。 人は経験至上主義に陥りがち。狭い自分の経験...

「問題」は多くの人がそれは問題だ!と認識することによってうまれる。 メディアはしばしば情報の一部を隠すなどして歪めたものを報道する。 疑ってみて、どんな意図をもってそのような歪め方をしているのかを考えられるほどのリテラシーをもつべし。 人は経験至上主義に陥りがち。狭い自分の経験を絶対視、一般化して議論する。

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2018/02/19

教育問題というメインテーマだけでなく、ものの見方、情報の伝わり方、メディアの功罪等幅広いことを考えさせられた。 ずっと教育そのものに何らかの大きな問題が潜んでいると考えていたが、実際はそうではないのかなという気がしてきた。(問題がないという訳ではないが) 2回目:評価変更 教...

教育問題というメインテーマだけでなく、ものの見方、情報の伝わり方、メディアの功罪等幅広いことを考えさせられた。 ずっと教育そのものに何らかの大きな問題が潜んでいると考えていたが、実際はそうではないのかなという気がしてきた。(問題がないという訳ではないが) 2回目:評価変更 教育問題を題材としているが、情報リテラシー、メディアリテラシーの視点で重要な問題提起が多い

Posted byブクログ

2014/03/31

「教育問題を語るには正しい事実認識から始めよ」は刺さった。他はとにかく読み易さ重視で社会科学の基礎の普及活動、という感じ。要は騒ぎ立てられることと真の問題を数字と論理に基づいて正しく認識しろと。巻末のブックリストは価値あり。

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2013/05/15

誰もが語ることのできる教育問題。 それゆえに根拠の薄いことも頻繁に唱えられ、さらには間違った言説がまかり通ることも。 本書は主にメディアから発せられる教育に関する問題について、その歪みを解説し、情報をどう読めばよいか解説した本。 多くの人がこの本の内容を共有してくれれば、世の中に...

誰もが語ることのできる教育問題。 それゆえに根拠の薄いことも頻繁に唱えられ、さらには間違った言説がまかり通ることも。 本書は主にメディアから発せられる教育に関する問題について、その歪みを解説し、情報をどう読めばよいか解説した本。 多くの人がこの本の内容を共有してくれれば、世の中にはもっと建設的な議論が増えると思う。

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2013/04/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「リアルから迫る教員採用小論文・面接」にも通ずる内容。 社会科学的な見方で居酒屋談義レベルに陥りがちな「教育問題」を 再検討する。 筆者曰く「教育問題」などの社会問題は3つのレベルで議論を呼ぶ。 1事実認識レベル-問題となっている事実は何か 2診断レベル-問題店の本質や原因、影響をどう考えるか 3対策レベル-どういう方法で問題が緩和・解決できるか 本書ではこのそれぞれのレベルにおいて、我々が陥りやすい誤りを 指摘し、一歩引いた視点から「教育問題」を見つめなおす提案をする。 かなり分かりやすい文章で学の無い読み手としては助かる。 巻末のブックレビューも、今後の読書の参考になる。

Posted byブクログ

2012/07/09

『教育問題』について、考えさせられた。 自分の見方・考え方って、 結構偏ってたなぁ、とか 論理的じゃなかったなぁ。とか うーん、もうちょい勉強しなきゃ!

Posted byブクログ

2012/05/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 教育問題は、言説と活動という道具を使って社会の多くの人たちに問題だと認めてもらうことによって成立する「つくられる」ものであるということが分かった。  個人的な問題に過ぎなかったことを、誰かが「問題だ」という声をあげ、事態を記述したり説明したり、解釈したりする言説が登場することで社会的なレベルの問題へと据え直される。    新しい視点を与えてもらえて良かったと思う。

Posted byブクログ