禁猟区 の商品レビュー
ホストに貢ぐために握った情報を悪用する女 よかれと思ってヤクザに親切心を起こした男 功を焦って、証拠をねつ造しようとする男 そして愛するあまりストーカーとなる男・・・ 警察官もただの人間か 「警察内の警察」監察を主人公とした連作短編集 さすがのずっしり感です
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警察の監察官が主人公。4つの話が入ってます。 外の事件を追うのでなく、身内を追う 警察もまた人間だ。 ラストの「みつめないで」こわかった。 監察官の上司たちが癖のない親身なチームって感じで よかった。 音道シリーズみたいに続くといいな。
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警察内部の犯罪を暴く監察官が主人公の連作短編。 相手に操作してることを気づかれないように動きつつ、証拠を掴む人たちの話。 1話の「禁漁区」には主人公の女性はほとんど出てこないのですが、抜群の存在感を放ってました。 周りを固める人たちもいいキャラばかり。 ぜひぜひシリーズ化してほしい作品です。 これはこれで面白かったけど、やっぱり長編が読みたくなりました。
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3部+最終話の編成で取り締まる立場を利用した密猟者を狩り出す監察官を描く。警察内勤務者の腐敗・犯罪を正す警務部監察官チームが主人公で、警察小説でも珍しい?数少ない作品。3部編成の物語は沼尻いくみが監察官として移動し勤務に就き取り締まる物語だが、対象となる刑事・警官の犯罪に対する罪意識がまったくないのが救われない。最終話は、沼尻いくみ視線でストーカーに悩まされる女性として描かれ、警察官でも執拗に付き纏われると追い込まれる怖さがある。乃南アサさん、女性心理描写がうまい。監察官沼尻いくみシリーズ続編を求む。
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監察官の短編集。 自分がホストに興味が無いから、知らないホストの世界が垣間見れたので、最初の禁猟区がおもしろかった。 でも、ますますホストのどこがいいのかわからなくなったけど。
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禁猟区 免疫力 秋霖 見つめないで 日々、人々のため、正義のために働く警察官たち。 そんな彼らにも落とし穴は突然やってくる。 押し込めて来た欲望に気づいた時。 長年の野望。 元々は善意だったもの。 転がり始めればそこからは驚くほど早い。 そして、そんな彼らを見つめる監察官たち。...
禁猟区 免疫力 秋霖 見つめないで 日々、人々のため、正義のために働く警察官たち。 そんな彼らにも落とし穴は突然やってくる。 押し込めて来た欲望に気づいた時。 長年の野望。 元々は善意だったもの。 転がり始めればそこからは驚くほど早い。 そして、そんな彼らを見つめる監察官たち。 最後の見つめないでは、ゾッとしました。 やはり、乃南さんの警察小説は面白い。音道さんシリーズのように長編でも読みたいものです。
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警察の中の監察官の話。 4つの事件が短編集のように描かれている。 読みやすく、踏み外してゆく者をうまく書いているなぁと思う。 でも、やっぱり長編が好きです。
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読んでゐるうちに横山秀夫を読んでゐるやうに錯覚することがあつた(^_^;。 やはり「ねつ造」はイカンなあ。以下、本書より3例。 p.129 「証拠品のねつ造を命じられ」 p.130 「その男によってねつ造されたものだったっていう」 p.141 「メガネのレンズを拭きながら『ねつ造...
読んでゐるうちに横山秀夫を読んでゐるやうに錯覚することがあつた(^_^;。 やはり「ねつ造」はイカンなあ。以下、本書より3例。 p.129 「証拠品のねつ造を命じられ」 p.130 「その男によってねつ造されたものだったっていう」 p.141 「メガネのレンズを拭きながら『ねつ造してでも』と付け加える」 特に2例目など、ひらがなのつながりが多くフレーズの切れ目がどこなのか、一瞬(本當に一瞬だけど)迷う。「捏造」とすれば何も問題もなくなるんだけどなあ。さうすればこちらは自由に「でつぞう」と読めるのに。 ホント、ヤな感じ(笑)。 あ、小説としてはそこそこ面白い。
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監察官が主人公 なにをきっかけにして道をはずれてゆくのか 疎外感、孤独感、貧乏くじばかりという思い
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警察内部の犯罪の短編集。事件を追う監察官は存在感なし。 犯罪を犯してしまった警察官にいつの間にか忍び寄って、告発していく・・・ 話としてはかなり地味だ。捜査も地味なのかも。 程度の差こそあれ、転落していく警察官が哀れ。 ラストのストーカーは怖すぎです。
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