おすもうさん の商品レビュー
おすもうさんのイメージがいい意味で変わった! どうしてもサンクチュアリの影響かやべえ思想しかないのかと思ってた。
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『弱くても勝てます」の高橋さんが描く、不思議なお相撲さんの世界。相撲は結構好きだがテレビで見るくらいで、中の世界がどんな風なのか興味があって購入。本書は最初から最後までゆるい感じで、実はお相撲さんの世界は結構ゆるいらしい。厳しい稽古に耐え、神話の時代からの伝統を守り、品位と力と格...
『弱くても勝てます」の高橋さんが描く、不思議なお相撲さんの世界。相撲は結構好きだがテレビで見るくらいで、中の世界がどんな風なのか興味があって購入。本書は最初から最後までゆるい感じで、実はお相撲さんの世界は結構ゆるいらしい。厳しい稽古に耐え、神話の時代からの伝統を守り、品位と力と格式と、、、などと思っていたら大間違い。国技館で実施するから国技であり、真剣にぶつかると怪我をするから待ったがあり、勝負の判断は行司ではなく審判団であり、かつ、彼らは親方として土俵に上がっている弟子たちの指導者でもある。なかなか不思議な世界であるが、「こういうものだ」とみんなが思っているから神事であり国技なのだと、なんとなく理解。
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ラジオ番組『BOOK BAR』で紹介されていたので、気になって読んでみた。 伝統を重んじて、厳格な規則の中で、毎日厳しい稽古に耐えている相撲界…のイメージが、完全にひっくり返った。 「なぜお相撲さんになったの?」という問いには、殆どの力士が「周りに勧められて、気づいたらここにい...
ラジオ番組『BOOK BAR』で紹介されていたので、気になって読んでみた。 伝統を重んじて、厳格な規則の中で、毎日厳しい稽古に耐えている相撲界…のイメージが、完全にひっくり返った。 「なぜお相撲さんになったの?」という問いには、殆どの力士が「周りに勧められて、気づいたらここにいた」という、何とも主体性に欠ける呑気な答え。 相撲に関する儀式の由来、意味について問うと、「よく分からない」「ずっとやってきたから、やっている」「意味はない」という曖昧な答え。 力士や行司、相撲関係者に直接取材している髙橋さんが戸惑っていて、取材される側も困っている様子が、何とも呑気で面白い。 相撲に興味のない私が読んでも面白かった!
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相撲はゆるくてテキトー。親方も力士も行司さんも、いわれも何もかもが曖昧模糊としており、筆者の高橋さんと相撲界を旅すると、不思議の国に来たようであるが、日本ってのもそもそも曖昧なのでそのまま縮図のようでもある。ただそれは心地良いもの。鶴竜が不甲斐なくても怒ることはないんだな。。。高...
相撲はゆるくてテキトー。親方も力士も行司さんも、いわれも何もかもが曖昧模糊としており、筆者の高橋さんと相撲界を旅すると、不思議の国に来たようであるが、日本ってのもそもそも曖昧なのでそのまま縮図のようでもある。ただそれは心地良いもの。鶴竜が不甲斐なくても怒ることはないんだな。。。高砂親方のモンゴルでの名言からのまれびと発想、「圧があれば食べられる」などが心に残った。
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高橋秀実にかかると伝統の国技ですら、全ての意味が崩壊し曖昧の海に沈んでいく。 国技館と命名したから国技になり、神様の数も増えたり減ったり、曖昧の日本の私に相応しい国技の姿を見事にあぶり出しております。
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例によって、すごく困った気持ちにさせる高橋秀実さんの一冊。これを読むと「古いしきたりの中で連日の猛稽古に堪えて刻苦勉励してる」っていうおすもうさんのイメージが、どんどん揺らいでくる。とことん現場の感覚にこだわる著者ならでは。 相撲に限らず、「伝統」が麗々しく持ち出されるときには...
例によって、すごく困った気持ちにさせる高橋秀実さんの一冊。これを読むと「古いしきたりの中で連日の猛稽古に堪えて刻苦勉励してる」っていうおすもうさんのイメージが、どんどん揺らいでくる。とことん現場の感覚にこだわる著者ならでは。 相撲に限らず、「伝統」が麗々しく持ち出されるときには、眉にたっぷりつばをつけなくちゃいけないんだよね。
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知っているようで知らなかった相撲の世界が垣間見られます。 「えっ!?」「そうだったの?」が満載です。九州場所前にどうぞ! 【九州大学】ペンネーム:りん
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すっごい勝負の世界もあるのも分かってるけど、お相撲さんって、めっちゃ緩いんや。しきたりとか訳が分からなくてもずうっと続けてたら伝統になるんや。相撲って「国技」でもなく「なんとか道」でもなく、「品格」すら関係のないもんやってことが分かりました。逆にこんなに緩かったから続いてこれたん...
すっごい勝負の世界もあるのも分かってるけど、お相撲さんって、めっちゃ緩いんや。しきたりとか訳が分からなくてもずうっと続けてたら伝統になるんや。相撲って「国技」でもなく「なんとか道」でもなく、「品格」すら関係のないもんやってことが分かりました。逆にこんなに緩かったから続いてこれたんかな?改めて考えると凄い知恵なんかもしれん。
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「食べる、寝る、掃除する。四股を踏んで地固めをし、敵が来たら、いなす。」相撲というか日本人が、島の平和な原住民に思えてきた。その民族性は今でも残ってると思う。おもしろかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
作者が、タイトル通り「おすもうさん」の世界をのぞき込んで書いたドキュメンタリー。めちゃめちゃ面白い。 自分で実際にお相撲さん達がやることを体験して、自分で体をうごかして感じた一次的情報を軸に、さらに相撲の歴史的文献を読み説いたり、親方や行事さんの話などを元に相撲界という不思議な存在を浮かび上がらせている。 秀逸なのは、お相撲さん達の、ほんわかした、とも言えるその実態。「気がついたらここにいた」のである。 「相撲は国技ではない」という部分の解説もぽんと膝を打ちたくなる。「国技館」という容れ物の名前ありきとは。何かに名前をつけることの重さを考えさせられる。 最後に、なぜこの本を読んだかというと、やっぱり、先の八百長事件について、私は事件のことも相撲界のことも「よく分からなかった」からだ。実際に場所を見に行ったこともない。子供の頃はテレビでよく見ていたけど。百聞は一見に如かず、というわけで、一度、大阪場所、見に行ってみようかなという気がこの本のおかげでだいぶ高まった。
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