おすもうさん の商品レビュー
報道を聞いてもよく分からない相撲の世界。紹介されて読んだ。 今年読んだ本の中では(まだ2ヶ月しか経ってないけど)抜群に面白かった。すばらしいドキュメンタリーだ。 「ナンバー」史観、(あるいは金子史観?)に最近食傷気味である。20年前はあれで魂が震え感動したのだが、ああもくどく...
報道を聞いてもよく分からない相撲の世界。紹介されて読んだ。 今年読んだ本の中では(まだ2ヶ月しか経ってないけど)抜群に面白かった。すばらしいドキュメンタリーだ。 「ナンバー」史観、(あるいは金子史観?)に最近食傷気味である。20年前はあれで魂が震え感動したのだが、ああもくどくどスポーツにストーリーや感動を詰め込まれると、ちょっとうんざりしてしまうので、最近はナンバーを全然読まなくなってしまった。そういったナンバー史観とは全く関係のない本である。もっとも、本書を読むと相撲をスポーツにカテゴライズするのは、はばかられてしまうが。 相撲が国技となったのも、今のシステムを作ったのも、みんな成り行き、その場の事情。八百長という概念すら、我々の知る「八百長」と捉えるのはどうかなあ、と感じてしまった。少なくとも相撲は、僕らの住んでいる世界や、他のスポーツの世界観とは全全戸となる世界観を持っている。 ある社会を観察するとき、自分の社会の通念を無理に当てはめるとうまくいかないのは人類学の教えるところである。相撲に通俗的な「国技」「八百長」「品格」を求めても、意味がないことがよく分かった。 それにしても、横綱審議委員会ってもう止めてもよいのでは?
Posted by
八百長、品格、相撲道…いろいろなキーワードが錯綜している昨今。そのキーワードの意味が語られています。そこで見えてくるのは『おすもうさん』の本質である呑気。世の中が変わっても彼らの呑気は変わらないようです。相撲を知りたかったらこれを読みなさいと勧めたい本。
Posted by
相撲の世界について、いろいろな問題が取り沙汰されている今こそ読むべき一冊かも。八百長がどうのこうのって、じつはどうでもよいことなのじゃないかなぁと改めて思えます。
Posted by
何かと話題の「おすもうさん」 「国技」「品格」「神事」と言われるが、「えっ、そうなの?」「そんな答えでいいの?」と目くじら立てて騒いでいたのが何だったのかと、肩すかしをくらってしまった 朝青龍の言動に色めきたったが、そうか彼らは「選ばれた人」だったのか。そう思えば、あの言動も仕方...
何かと話題の「おすもうさん」 「国技」「品格」「神事」と言われるが、「えっ、そうなの?」「そんな答えでいいの?」と目くじら立てて騒いでいたのが何だったのかと、肩すかしをくらってしまった 朝青龍の言動に色めきたったが、そうか彼らは「選ばれた人」だったのか。そう思えば、あの言動も仕方ないのかもね
Posted by
相撲というとおとうさんがTVみているシーンしか思い浮かばないという読み手でしたが、それくらいのあいまいな知識で読むとオモシロいと思います。説明を試みても試みても説明がつかない数々の場面。昭和14年から満州場所があったという話は驚きました。軍隊の中でも陣中相撲が奨励されており、退屈...
相撲というとおとうさんがTVみているシーンしか思い浮かばないという読み手でしたが、それくらいのあいまいな知識で読むとオモシロいと思います。説明を試みても試みても説明がつかない数々の場面。昭和14年から満州場所があったという話は驚きました。軍隊の中でも陣中相撲が奨励されており、退屈しのぎ、なにやら愉快な戦場心理の助長だったとか。
Posted by
- 1
- 2