乳と卵 の商品レビュー
最初からなかなか文体のリズムに乗れず積読になっていた乳と卵。また挑戦してみてやはり読みづらい。やっぱり自分にはなかなか芥川賞作品と縁がないのか…!となっていたけど根気よく読み続けたらだいぶ慣れてきて読了!緑子のノートに書き綴った文章すき。親子2人の卵のシーンもわかるよわかる。
Posted by
東京に住む妹の所を訪れた姉とその娘が営む夏の3日間。何故か豊胸手術に取り憑かれている母と思春期の娘の関係が痛々しく切なかった。独特の文体で読みにくさはあったが段々慣れた。女性のからだの真髄を探るチチとラン。なるほどと思う事も。熱さのある作品。
Posted by
著者らしい美しい文体の中に葛藤や反目が赤裸々に描写されていてとても良かった。ただ、夏物語をこの前に読んだのは明らかなミス…
Posted by
乳と卵子と卵の話w。 三人の女性をとおして女性の身体、心、女性としてのあり方が描かれている。男からすると女性は大変だなあとつくづく思ってしまう。 思春期が到来した緑子は大人の女性になることへの嫌悪感と、女であることへ執着する母親への不快感で心を閉ざしてしまう。 こういう緑子の気持...
乳と卵子と卵の話w。 三人の女性をとおして女性の身体、心、女性としてのあり方が描かれている。男からすると女性は大変だなあとつくづく思ってしまう。 思春期が到来した緑子は大人の女性になることへの嫌悪感と、女であることへ執着する母親への不快感で心を閉ざしてしまう。 こういう緑子の気持ちは少しだけわかる気がする、私も大人になりつつある時に期待がある一方で子供のままでいたいなあ、嫌だなあと思ったことがあった。 緑子は2泊3日の初東京なのに散歩と中華料理屋以外どこにも行ってないのはちょっともったいなかったね、しかし卵を頭にぶつけて、母親の巻子と抱き合って、少しは楽になれたのだろうね。
Posted by
夏物語Audibleできいてたら、えっこの話知ってるなっておもった。これだ、前読んだんだ。 なんか海外の友達にすすめられた?きがする そのときどう思ったか、もう覚えてないな〜 どんな母親?!って思ったり、でも憎めないな〜って思ったりしたような気もするが⋯
Posted by
私も10代前半で「女性になること」への抵抗感を感じていた。初潮が来ると赤飯を炊くという慣習も意味わからなかったし、身体の変化にもついていけなかった。そのときうまく言葉にできなかった苦しさが、緑子の一言ひとことに詰められていた。正直決して読みやすい小説ではなかったが、その読みにくさ...
私も10代前半で「女性になること」への抵抗感を感じていた。初潮が来ると赤飯を炊くという慣習も意味わからなかったし、身体の変化にもついていけなかった。そのときうまく言葉にできなかった苦しさが、緑子の一言ひとことに詰められていた。正直決して読みやすい小説ではなかったが、その読みにくさこそが、今まで誰も正しく表現できなかった、女であることの苦しい感情たちを見事に表現していた。
Posted by
なんか夏物語読んでたけどこれ読んでなかったかもとか思って買ったけど絶対どっかで読んでた、か持ってた、文体が本当に好きでずっとするする読める、けど最後飛行機の中で読んで涙止まらなくて変な感じの耳を持って着陸した。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
縁子が玉子を自分に向かって叩きつける場面が印象的でした。なぜ川上さんは、縁子が自分に叩きつけるものに玉子を選んだのか、理由があるようで考えてしまいます。縁子は自身の体内にある卵子について、「かきむしりたい」「ぶち破りたい」と日記に書いており、玉子はそのように縁子が厄介に扱った卵子と関連があるような気がします。その一方で、作中では「玉子」と「卵」で表記を変えていたりして、やっぱりなんの関係もなかったのかな、、、?と思ってしまい、謎のままです。
Posted by
なんだか不思議な感覚がじんわりくる小説でした。 言葉での表現があまり得意でなく、良く観察し、独特の感性で物事を感じとるタイプの人たち。 芸術的なセンスが強くて、真っ直ぐな心を持ってるから世の中を上手く泳ぎことが苦手でちょっと生きづらそうな遺伝子を持つ人たちかな。って思いました。...
なんだか不思議な感覚がじんわりくる小説でした。 言葉での表現があまり得意でなく、良く観察し、独特の感性で物事を感じとるタイプの人たち。 芸術的なセンスが強くて、真っ直ぐな心を持ってるから世の中を上手く泳ぎことが苦手でちょっと生きづらそうな遺伝子を持つ人たちかな。って思いました。 若い緑子は思春期に入りこれから色々と戸惑うだろう。 でも卵かぶり事件で母子の絆が再確認されたのかな。 このシーンは笑えてしまった。どこの家庭でもありそうな思春期の子とのぶつかり合い。それをこの家族は殴り合いや、言い合いではなく、卵かぶりでしたのだなあ 彼らは本当に個性的で平和的で、独特の魅力を持つ人たちだ。
Posted by
去年の今頃、男性である私の乳房が膨らみ、痛みを伴うしこりが生じた。乳がんを疑いパニックになりかけたが、乳腺内科で薬の副作用による女性化乳房と診断された。 ごく最近無事完治したものの、普段から自分より相手の乳房のことばかり考えてきた人間にとって、「女性らしい外見」としてシンボリック...
去年の今頃、男性である私の乳房が膨らみ、痛みを伴うしこりが生じた。乳がんを疑いパニックになりかけたが、乳腺内科で薬の副作用による女性化乳房と診断された。 ごく最近無事完治したものの、普段から自分より相手の乳房のことばかり考えてきた人間にとって、「女性らしい外見」としてシンボリックな膨らんだ乳房を自らが持つことは想像以上の違和感とストレスを覚える経験だった。 本作の登場人物である、豊胸手術を受けようとする母親と初潮が来て生命を育める身体になることを恐れる娘。それぞれ女性の外側と内側のシンボルの存在を象徴する彼女たちの関係性は、終盤の「玉子のシーン」で変化する。それが「女性である」ということ、また「女性として生きていく」ということそのものに対する肯定のメッセージであるのかなと解釈した。 …とかなんとかそれっぽい事を書き連ねようとしたが、やっぱり諦めた。私は今作を高く評価しますが、正直にいうと女性作家が女性の身体について書いた作品は完全には理解できません。できるわけがありません。だって女性だった事がないのだもの。それでも理解しようと努めることと、理解できたなどと思い上がらないようにすることは、大好きな読書を楽しむためにも固く自分に課しています。 余談。今作が芥川賞を獲る際の選考会で、村上龍は今作を推す一方で石原慎太郎は全く評価しなかったという。まあそんな感じはしますよね。
Posted by
