かきかけとけしいん の商品レビュー

たし(著者)

2013/01/07

ジャケ買いしたものだったけど、アタリだった♪
独り暮らしの親戚のおじさんこと"ろく "と
母親に捨てられ親戚の家に預けられている少年"いの"の同居物語。
いのの目線だからろくは気難しい大人(眉間にシワ寄せてるしね)にみえたのかもだけど、（いのクンよりちょっとだけ(?)場数を踏んでるおねーさんは）ろくを人付き合いが苦手で、ちょっと不器用な人なんだよねーって思った。
こういう人は言葉にしないぶん、人を注意深く見てくれているもので、私はそういう人が好きだ。(結局単純に好き嫌いの話)
最終話はぐっときた。
いのの後日談もいいね。
そう、始まったばかりなのだ。

2012/11/24

初読みの作家さん。 ペンネームが変わってて気になってた(笑)

無愛想で取っつきにくい血の繋がらないおじさん『ろく』と、母親に捨てられてヒネてしまった小学生『いの』の共同生活の話。 これ、本当に「生活」の話(笑)
ろくはいのを目に見えて甘やかしたりしない人だけど、すごーく大切にしている。 不登校児のいのに求めるのは「きちんとした生活を送る」という、至極まともだけど現代では難しかったりする生き方。
２人とも最初は可愛くなくて、逆に可愛かったんだけど(笑) ろくの気持ちを汲み取ったいのは本当に良い子になったし、ろくも凄く良い人だ。 風邪のエピソードや、いのが一晩帰らなかった朝の場面とか、上辺でちらつかせない愛情がヒシヒシと感じられて泣けた(´；ω；`)

もっとこの２人読みたいなぁ〜。 一冊でも満足感はかなり高いけど、真っ直ぐ育っていくいのを見守りたい(笑)
とっても良い本だった。

2012/11/08

いや、良かった！
一人暮らしのおじさんに引き取られる子供と言うだけでも、超萌えなのですが、その大人も子供も可愛くないところが可愛い。
それでなくても不愛想で誤解されやすいのに、実は優しいおじさん、超ストライクゾーンです…。
その上家が古い。そこもまた高ポイント(笑)
私の視点は一体どこだ(笑)

でも引き取った子どもでない、人対人の関係で、対等に人として扱ってもらったいのの変化とか、見ていて微笑ましい。
でもそれ以上に、何か登場人物のみんなに無言で励まされた感じ。
今丁度凹んでいる時期なので余計にかもしれないですが、本当に無言のエールです。
頑張ろう、そして邪推しないで肩の力を抜いて行こう、と素直に思えました。
ありがとうございます。
借りた本だけど、私も欲しいなー。
そして他の本も読みたいなー。

あと、欲を言えばろくの背景が知りたいかも。
いや、出ていないからこそいいんだろうけど。
ろく、と、いの、という記号以上のものでない、でも愛情のある名前が好き。
ハツもね。私絶対おばあちゃんだと思っていたよ(笑)

2012/10/21

ひねた子ども＜いの＞と、その子を引き取った男性＜ろく＞の二人暮らしの物語。ドがつくほどの田舎での日常のひとコマ。
どこにでもありそうな設定で、何処にでもありそうな展開なのだけれど、けしてドラマにはなっていないのがすごくいい。そこにある景色をただ抜き取ったって感じ。感動を誘っている訳じゃない、そこに淡々とある。一巻の読み切りでドラマを作るには過剰なほどの設定／展開を詰め込んであって、けれどその各々の登場人物を過去を『描写しない』ことでドラマ性を抜き取ってるのかなって思った。
お涙頂戴の感動展開ではないけれど、すっと心に染み入ります。むしろ、覚えがあってがあるから痛む。自分も、いの少年と一緒に、ろくに甘やかされて、ろくに叱られてるようなそんな気分になった。番外編的な存在の、後日談（いの成長後）もイイネ。

2012/10/02

心のなかに思うことはいつでも自分が考えていることで、
それが本当なのかは自分だけではわからないし、
予想や想像やうわさ話なんてものは、
そんなに役に立ったり本人のためにはならない
とりあえず、本人に会って、聞いてみたらいいんじゃないかな

そんな感じのお話

2012/07/20

作者はモロ同人出身だなぁ、ってかんじ。無理矢理ハートフル、という印象。
何故お互いがお互いを思いやれるようになったか、というのにもうちょいページ割いても良かったように思う。いのはまだしも、ろくは何故そうなったのかよく分からない。
心配したぞって泣き合うところも、唐突だし、少々無理に思えた。

2011/10/31

とにもかくにもまずタイトルの読み方でゲシュタルト崩壊みたいになった。

「かきかけ、とけい、しん？」「かきかけと、けいしん？」

答えは「書きかけ と 消印」。

作画は同人ぽいんだけど内容はハートフル、みたいな。
新しいような、古いような。

不思議な漫画。

2011/10/29

ほっこりする(´∇｀)

手を洗う、好き嫌いしない、お手伝い

いいなぁって思ったよ

ハツに嫉妬する、いのがかわゆし(笑)
こりゃ、ろくいのだろとか思っちゃってさ

そのあとの中学生になっての話では、ホガルいのとか!!

続編なんでないんだよ!!

2011/10/23

“「昨日編入手続きをして一回行っただけじゃないですか
理由でもあるんですか？
生き残るための方法を学ぶのに学校へは行った方がいいですよ？
学問の勉強だけじゃなく人との接し方とかね」
「............」
「どうしても行かないなら家で働かせますよ？家事を私と分担で」
「えっ......？「はたらく」？」
「ええ働いてもらいます
他の子供が勉強してる間中遊んでるだけの子供が飯にありつけるなんてバカな話がありますか」”

上手だな。
ほっこりきた。

Thanks to K.H.

“ふーん そうなんだ オレはいらなくなって捨てられたのか
............
おばさんはオレに甘やかすような言葉をたくさん言うけど
オレの意見をマトモにきいてくれたコトなんて一度もない
ろく...ろくは？
ろくも本当はオレのことやなのかな？
オレよりハツって人が一番なんでしょ？
そのうちオレのこといらなくなるのかな
おにもつになるのかな...”

2011/10/23

これは思い切って購入してよかった！
（”ろく”の顔は好みじゃないのだけれど・・・。）
絆ものは展開が分かっていても、盛り上げ方が上手だと余計に感動する。

ろくに引き取られることになった小学生のいの。
二人が一緒に暮らすようになってから、家族になっていく過程を描いたお話。

ろくが大切にしていること。
いのに伝えたいこと。

関係性って、言葉だけで伝えられることじゃなくて。
時間をかけて、日々の辛抱と態度と、思いやりで築き上げていくもの。
家出して戻ってきた、いのをろくが抱きしめる場面は思わず込み上げるものが。

いのとろく、二人の話を、もっともっと読んでいたい。