サマータイム・ブルース 新版 の商品レビュー
古き良きアメリカのアクションミステリーでした!映像が頭の中で浮かび上がってくるような派手な描写と、情緒豊かなキャラクターたちに大満足です! ドラマ1シーズン見終わったくらいの疲れが残っているので、次巻はまたいつか...。
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ハードボイルドというには彼女には孤独が足りない。理解者と出来る友人が多すぎるし、父親を尊敬し、母親を愛してるから。まともな家できちんと育てられた女の子が、危険を顧みない私立探偵になったほんとの理由が知りたい。ちなみにこの小説を読んだのは多分2回目だけれど,ほとんど全部忘れてた。
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シリーズの一作目。 最初は主人公への共感ポイントゼロであまり好きになれなかったけど、だんだん慣れると面白い。 向こう見ず過ぎるヒロインが繰り広げるアクションシーンが多く、映像化したら金ローで放送しそうな映画って感じ。 探偵業は人脈がものを言うな。 ウーマンリブ感溢れてて時代...
シリーズの一作目。 最初は主人公への共感ポイントゼロであまり好きになれなかったけど、だんだん慣れると面白い。 向こう見ず過ぎるヒロインが繰り広げるアクションシーンが多く、映像化したら金ローで放送しそうな映画って感じ。 探偵業は人脈がものを言うな。 ウーマンリブ感溢れてて時代を感じた。
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原田マハさんの『リボルバー』の文中に“ウォーショースキー ”の名前が出てきて興味を持ったので、こちらを手に取りました。 本書は「ウォーショースキー ・シリーズ」の第一弾です。 シカゴの私立探偵・V・I・ウォーショースキー 、通称“ヴィク”の元に、銀行家を名乗る男性が訪れて、息子...
原田マハさんの『リボルバー』の文中に“ウォーショースキー ”の名前が出てきて興味を持ったので、こちらを手に取りました。 本書は「ウォーショースキー ・シリーズ」の第一弾です。 シカゴの私立探偵・V・I・ウォーショースキー 、通称“ヴィク”の元に、銀行家を名乗る男性が訪れて、息子の恋人が行方不明なので探してほしいと依頼してきます。 早速調査を開始したヴィクですが、件の銀行家の息子・ピーターのアパートで彼の射殺死体を発見。さらに、依頼人の男が被害者の父親とは別人だったことが判明して・・・。 “探偵モノ”といっても様々で、こちらはコツコツ推理を重ねて謎解きをするというより、ガンガン身体を張りまくる、所謂“ハードボイルド系”でございます。 冒頭から、気の強さ全開のヴィクですが、ギャングにボコボコにされようが、自宅や事務所を滅茶苦茶にされようが、屈することなく立ち向かうタフさがカッコイイですね。 ピーター殺害の真相を追ううちに、浮かび上がってくる、労働組合と保険会社が仕組んだ大規模保険金詐欺と、反社会的勢力との癒着・・・。 こうした巨悪が絡む社会派な部分や、アクションシーンと併せて、ハードボイルドものではお約束(?)の“アバンチュール”もご用意されています(個人的には探偵の“火遊び”パートは特にいらないのですけど、まぁいいかww)。 ということで、王道のハードボイルド・ミステリというかサスペンスを堪能させて頂きました。 こちらは既に20作程出ている人気シリーズのようで、こういった系は巻を追うごとにキャラが練れてきて面白くなっていくと思うので、もうちょい追ってみようかなと目論んでおります~。
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麗しく勝気なヒロインが男共を悉く薙ぎ倒して無双するシリーズという先入観があり敬遠していたが、本の雑誌・ハードボイルド特集号の『サラ・パレツキーこそジャンル延命最大の功労者』という杉江松恋氏の寄稿に触発され、今作を読了。ハードボイルドの様式美にきっちり則った作品だが、1982年とい...
麗しく勝気なヒロインが男共を悉く薙ぎ倒して無双するシリーズという先入観があり敬遠していたが、本の雑誌・ハードボイルド特集号の『サラ・パレツキーこそジャンル延命最大の功労者』という杉江松恋氏の寄稿に触発され、今作を読了。ハードボイルドの様式美にきっちり則った作品だが、1982年という刊行年による古臭さは全く感じない。白を切り通す痛快なワイズクラックや傷付いた少女への心遣いは女性探偵だからこそ光る個性であろう。戦闘能力の高さは些か設定過剰な気もするが、これがデビュー作とは到底思えない完成度の高さに魅了された。
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探偵、VIウォーショースキーの第1作目。 タフな女性探偵が前面に出まくっており、事件があまり印象に残らない。主人公の人物が竹を割ったような性格で、好感が持てる。英文和訳のあのやたらと細かい描写が苦にならなければ楽しめるかもしれない。
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おーフェミニズム小説だなーという強い印象。ただし安易さや甘さを徹底的に軽蔑しており、リバタリアニズムフェミニズムという感じ。 特に面白かったのが、主人公のパートナーになりそびれた男、ラルフの弱々しさ。男性に特有の弱さを上手に掬い取って造形されていると思う。所属する組織を信奉してし...
おーフェミニズム小説だなーという強い印象。ただし安易さや甘さを徹底的に軽蔑しており、リバタリアニズムフェミニズムという感じ。 特に面白かったのが、主人公のパートナーになりそびれた男、ラルフの弱々しさ。男性に特有の弱さを上手に掬い取って造形されていると思う。所属する組織を信奉してしまったり、自分の世界の秩序が脅かされるとヒステリックになってしまったり、といった彼の弱さは彼だけのものでなく男性全てが多かれ少なかれ持っていると思う。そしてかれが主人公を信用しきれなかった理由は女性の職業意識を無意識に軽視していたことだというのも、そのような偏見を持ってしまうため物事をフラットに見れなくなるという介錯をすれば男の弱点といえる。 他方で抽象的な議論に淫する「過激派」女性運動家たちが愚か者として描かれるのも面白い。著者の価値観では、実際に行動して勝ち取った小さな陣地だけが女にとって意味のあるものなのだろう。極めて個人主義的だけど、個人として生き方を確立した強い女性同士の連帯は否定しない。個人的な有能さに支えられた甘くないシスターフッド。
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女私立探偵のウォーショースキーが主人公のハードボイルド小説。依頼人から人探しを依頼されるが、その過程で男の死体を見つけてしまう。犯人は誰なのか、殺された理由を探しているうちに、ギャングと関わることになる。そこからのウォーショースキーの活躍が面白い。ハードボイルド探偵として、タフで...
女私立探偵のウォーショースキーが主人公のハードボイルド小説。依頼人から人探しを依頼されるが、その過程で男の死体を見つけてしまう。犯人は誰なのか、殺された理由を探しているうちに、ギャングと関わることになる。そこからのウォーショースキーの活躍が面白い。ハードボイルド探偵として、タフで芯が一本通った格好いい活躍をする。男の優しさとは違う女性ならではの優しさを見せるし、男以上のアクションもする。ウォーショースキーのキャラが映えていて楽しい。シリーズとして人気があるのも頷ける。他の本も読んでみたい。
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ヴィクシリーズを読んだのははじめて。ハードボイルド女性探偵物としてはオーソドックスな造りだなあと感じたが、たぶんこの作品がジャンルの元祖だからだよね。書かれたのは1982年。いま、ハリウッドで「強い女性」が活躍する作品が増えているけど、こういう作品が源流にあるんだろうなあと感じた...
ヴィクシリーズを読んだのははじめて。ハードボイルド女性探偵物としてはオーソドックスな造りだなあと感じたが、たぶんこの作品がジャンルの元祖だからだよね。書かれたのは1982年。いま、ハリウッドで「強い女性」が活躍する作品が増えているけど、こういう作品が源流にあるんだろうなあと感じた。ヴィクはかっこいい。
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スー・グラフトンのキンジー・ミルホーンシリーズとともに〝女〟私立探偵小説に一時代を築いたパレツキーのV.I.ウォーショースキーの登場は、当時かなり刺激的で話題になった。当然それまでにも女性探偵がいないわけではなかったが、真っ正面からハードボイルドを踏襲したスタイルによって、同性の...
スー・グラフトンのキンジー・ミルホーンシリーズとともに〝女〟私立探偵小説に一時代を築いたパレツキーのV.I.ウォーショースキーの登場は、当時かなり刺激的で話題になった。当然それまでにも女性探偵がいないわけではなかったが、真っ正面からハードボイルドを踏襲したスタイルによって、同性の読者を中心にミステリファンを開拓した意義は大きい。 本作は1982年発表の第1作で、パレツキーの意気込みが全編に溢れている。ただ、〝タフな女探偵〟の造型がやや過剰なきらいがあり、事件の関係者と渡り合うさまに不自然さを感じる。フットワークが軽く、ひたすらに猪突猛進。とにかく喋りまくり、感じたありのままに喜怒哀楽を表現する。たいした証拠も無い相手に対し、直感でいきなり犯人呼ばわりするなど、現場を混乱させることも多い。 プロットにいわゆる〝ウーマンリブ〟を絡ませるなど、ジェンダーに関わる問題意識もあるが、まだ薄い。傷ついた子どもに対して〝母性的〟に接したすぐ後に、男との逢瀬をしっかりこなす割り切り具合は、女性作家にしか描けないエピソードだ。当時の〝現代的な女〟の生き方を象徴させる理想像として、より〝ハード〟な面を強調したのだろう。贔屓の球団の試合を気にする点や、反権威的な気質は、既存の私立探偵小説に倣っており、オマージュと対抗意識が散在している。そのしたたかさをどう捉えるかで、シリーズの評価も変わるだろう。 普段、くたびれた男の私立探偵小説ばかり読んでいるせいか、その差異は一層際立つ。だが、元気過ぎる探偵の行動についていけない私には、鬱屈としていながらも情感の流れる駄目な男たちのハードボイルドが性に合っているようだ。
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