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指先からソーダ の商品レビュー

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43件のお客様レビュー

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2012/10/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

山崎ナオコーラ、初のエッセイ集。 「読んでもらえる興奮で、どんどん書いて書いて腕が唸りまくっていた」というエッセイには、二十代の彼女の思いがまっすぐに垣間みれる。 彼女は、高校生のときに感じた「私は世界と繋がっていない」という感覚を、これからも大切に持っていきたいという。 「カップルたちに囲まれて、ひとりでたたずむことは意外と楽しい。部屋にいるときよりも、ひとりを実感できるからだ」という文章には、感覚に対する鋭い嗅覚がある。 世界と繋がらない、他人と共有しない、個人的なリアル。 そういった感覚を「文章を解き放つ」ように綴ったら、とても芸術的で魅力的になるに違いない。 今後の作品を心密かに期待している。

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2012/09/30

私が期待する「エッセイ」とは違ったかな。思ったこと、自分のことをつらつら並べてるだけというか…早い話がそんなに面白くない。うん、それで?ってなる。しかし、それこそ彼女の求めてるものっていう面もありつつなので何とも言えないけど、特に印象に残ったものもなく本当に暇つぶしに読んだだけに...

私が期待する「エッセイ」とは違ったかな。思ったこと、自分のことをつらつら並べてるだけというか…早い話がそんなに面白くない。うん、それで?ってなる。しかし、それこそ彼女の求めてるものっていう面もありつつなので何とも言えないけど、特に印象に残ったものもなく本当に暇つぶしに読んだだけになってしまった。ただ、。変なハイテンションや良く分からない自信や断言は人をちょっぴり不快にさせてしまう。読者然り。

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2012/06/23

いつまでも読み終わりたくなかった 本をよんでいてよかった 紙に触れて めくって 読んでる文字を 目でおって  その瞬間を 感じて

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2012/05/30

山崎ナオコーラさんはすごく不思議な作家だ。「論理と感性~」でものすごく嫌いになって、でも「スカートの裾を踏んで歩く女」は何回も読み返すくらい好きで。このエッセイを読んで大好きになった。熱い人なんだなあ。

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2012/04/15

ナオコーラ面白い。読者に求めてるコトがすごくいい。自然体。そして私もそのまま受け止めてる、繋がってる。わかってるよー!そう受け止めてるよー!って言いたい

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2012/03/30

「あきらめる」の語源は、「明らかにする」だという。物事をはっきりさせる、というところから、意味が変化してきたのだ。 あきらめていくと、素っ気ない私が見えてくる。自分が明らかになっていく。 だるいのが好き。 私は映像イメージが湧くようなものや、ストーリーにうっとりするようなものは...

「あきらめる」の語源は、「明らかにする」だという。物事をはっきりさせる、というところから、意味が変化してきたのだ。 あきらめていくと、素っ気ない私が見えてくる。自分が明らかになっていく。 だるいのが好き。 私は映像イメージが湧くようなものや、ストーリーにうっとりするようなものは書かない。言語表現として面白いもの、ぎりぎりのもの、甘くて硬いものを書きたい。 鍋に砂糖と水を入れて煮込み、いらない水分をばんばん飛ばし、ヘラにねばねばしたものが付いてきたら水飴、冷やして、硬くて透明な飴ができる。 そんな風に文章を作りたい。 みなさんが嘗めて「甘い」「硬い」「で、結局何が言いたいの?」と思ってくれたら、嬉しい。

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2011/11/01

言葉を大切にする、そのやり方に共感を覚えます。 飴のような小説を書きたい、と、文藝賞の受賞コメントで残したそうです。 飴の甘さ、凹凸のある舌触り、味覚や触覚で良い小説を例えるのは、分かりやすい。 美味しい本を読みたい。 ただ、テーマにばらつきがあるので(書いた時期がまばらなので...

言葉を大切にする、そのやり方に共感を覚えます。 飴のような小説を書きたい、と、文藝賞の受賞コメントで残したそうです。 飴の甘さ、凹凸のある舌触り、味覚や触覚で良い小説を例えるのは、分かりやすい。 美味しい本を読みたい。 ただ、テーマにばらつきがあるので(書いた時期がまばらなのでそれは当たり前ですが)一気に読み通して同じ気持ちになりたいときには向かない本だと思います。

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2011/09/17

今まで読んだエッセイの中で一番良かったかも。 ひとつひとつの話が短いのがいい。 主張しすぎることなく自分の思いを書いているところも。 年齢が近いからか共感できる話も多いし。 小説も読んでみようと思った。

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2011/06/15

あたしにとって本を読むときに大切なのは、 その書き手が何を表現したかったかよりも、 自分の気持ちがどう動いたか、です。 この本は、きっかけを投げられて、あとはお好きに、と言われているようで安心する。 書き手の意図とたとえ一致しなくても、 その文章によって読み手が感じたこと...

あたしにとって本を読むときに大切なのは、 その書き手が何を表現したかったかよりも、 自分の気持ちがどう動いたか、です。 この本は、きっかけを投げられて、あとはお好きに、と言われているようで安心する。 書き手の意図とたとえ一致しなくても、 その文章によって読み手が感じたことこそ、 一つの結果だと。 なので、あたしが感じた、彼女の情熱も野心も、それを素敵だと思う自分も、大切なのです。

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2011/05/14

とても良質なエッセイ。文章や小説に取り組む作者の真剣な姿勢と愛情をひしひしと感じる。ナルシシズムが薄く、客観的でドライな文章も良いです。

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