ηなのに夢のよう の商品レビュー
地上12mの松の木で首を吊った男がいた。 残された例のメッセージ。 デコレーションされた自死。 命は尊い、それは思想であって真実ではない。 探偵も犯人も悪意もここにはない。 命の話には必要ない。 関係のない命はいつも紙の上。 大切な命はきっと目の前に。 山吹、加部谷、海月の三人...
地上12mの松の木で首を吊った男がいた。 残された例のメッセージ。 デコレーションされた自死。 命は尊い、それは思想であって真実ではない。 探偵も犯人も悪意もここにはない。 命の話には必要ない。 関係のない命はいつも紙の上。 大切な命はきっと目の前に。 山吹、加部谷、海月の三人組が奮闘するGシリーズ六作目。
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シリーズとしての一貫性や嬉しいゲストが出演するものの、今回は事件に区切りがついたわけでもなく、単体でみれば不完全燃焼です。
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(2015/05/12読了) 得意な場所で見つかる首吊り死体。Gシリーズはどうも消化不良がとても多い。ただ、この作品に関しては、Vシリーズのメンバーが登場し、過去の飛行機事故についても言及され、真賀田四季の影がチラつき。。。 全シリーズ通して一つに繋がるが、初期作品を読んだのは...
(2015/05/12読了) 得意な場所で見つかる首吊り死体。Gシリーズはどうも消化不良がとても多い。ただ、この作品に関しては、Vシリーズのメンバーが登場し、過去の飛行機事故についても言及され、真賀田四季の影がチラつき。。。 全シリーズ通して一つに繋がるが、初期作品を読んだのは5年以上前。また読み直さねば。。。
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このGシリーズを通した違和感を、解説の菅聡子氏が「メタ探偵小説」として見事に表現してくれた。Gシリーズは、ミステリにおける謎解きを放棄したかのような展開を見せ、まるでホラー漫画でも読んでいるかのようなふんわりとした読後感を提供している。曖昧に紡がれた「事実」のみが存在し、そこに意...
このGシリーズを通した違和感を、解説の菅聡子氏が「メタ探偵小説」として見事に表現してくれた。Gシリーズは、ミステリにおける謎解きを放棄したかのような展開を見せ、まるでホラー漫画でも読んでいるかのようなふんわりとした読後感を提供している。曖昧に紡がれた「事実」のみが存在し、そこに意味や根拠を求めず、「事象」として捉える従来の姿勢は一貫されており、それでいてGシリーズはより自由な範疇で解釈が存在する。理解はできないが、納得はできる。そんなGシリーズの流れにある、ひとつの物語だった。
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読みながら、ああ、なるほど、シリーズものだから他作品も読まなきゃ面白さ半減なんだと気づく。でも他のシリーズの人物もてんこ盛り登場なのでなかなか興味深い内容でした。事件解決はしないが自死に対するそれぞれの見解や生きることの意味などなかなか深い話です。
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トリックはよく分からなかったんですけど…。Vシリーズのメンバーも出てきて色んなシリーズのキャラ揃い踏みという感じ。海月君が笑った!って!!クララが立った!並のテンションです。
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このシリーズでは、犯人、動機なんて些細なこと。 過去のシリーズを読んでいるとニヤニヤ。 一番最初の作品『すべてがFになる』の印象も、森作品の印象までも変わる。それだけの衝撃を受けました。 いつも考えさせられることだけど、森さんはどこまで考えて『すべてがFになる』を書いたのか。 改...
このシリーズでは、犯人、動機なんて些細なこと。 過去のシリーズを読んでいるとニヤニヤ。 一番最初の作品『すべてがFになる』の印象も、森作品の印象までも変わる。それだけの衝撃を受けました。 いつも考えさせられることだけど、森さんはどこまで考えて『すべてがFになる』を書いたのか。 改めて、森作品を読み返したくなった。
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Gシリーズの中では特異な作品。 何だろうか…この静けさ。穏やかさ。何かをあきらめた虚脱感にも似た感じ。 しかし、ほぼオールキャストで語られるストーリーは刺激的で、萌絵にとってはまさしくターニングポイントであったはず。 そうして…萌絵のW大助手としての就職、東京行き、トーマの...
Gシリーズの中では特異な作品。 何だろうか…この静けさ。穏やかさ。何かをあきらめた虚脱感にも似た感じ。 しかし、ほぼオールキャストで語られるストーリーは刺激的で、萌絵にとってはまさしくターニングポイントであったはず。 そうして…萌絵のW大助手としての就職、東京行き、トーマの死…事件はもはや分かり切ったこととして脇に追いやられ、立ち止まったままだった彼女を三次元的にも動かそうとする何かの力を、私は感じる。 死について語る紅子の飾らない言葉、それに抗するべき言葉をまだ持たない萌絵の中に残る幼さ。 大きな成長が、きっと萌絵を待っている。そんな気がする。 海月くんが何者なのかもまだ語られない。いろんなことを孕んだまま、シリーズは続く。
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Gシリーズ6作目、首吊り自殺の連鎖。 S&Mシリーズから続く一連のシリーズの中で、間違いなくターニングポイントとなる作品です。 次作以降、萌絵ちゃんはどう変わっていくのか、それは四季の想定内の姿なのか。 今回気になったのは四季シリーズとの時間軸、紅子の発言から重なっている印象...
Gシリーズ6作目、首吊り自殺の連鎖。 S&Mシリーズから続く一連のシリーズの中で、間違いなくターニングポイントとなる作品です。 次作以降、萌絵ちゃんはどう変わっていくのか、それは四季の想定内の姿なのか。 今回気になったのは四季シリーズとの時間軸、紅子の発言から重なっている印象を受けました。 四季シリーズ「冬」のディテールが思い出せない、次作を読む前に少し読み返そう。
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言葉では言い表せないほどの全知全能、真賀田四季博士。怖いですね。 前回に続き「死」に対する考えと「(集団)自殺」や「動機」に対する議論がメインで、事件はオマケって感じ。 今までのシリーズのキャラクタが次々とでてきて懐かしい気分になった。国枝先生が徐々にまるくなってきてる気がす...
言葉では言い表せないほどの全知全能、真賀田四季博士。怖いですね。 前回に続き「死」に対する考えと「(集団)自殺」や「動機」に対する議論がメインで、事件はオマケって感じ。 今までのシリーズのキャラクタが次々とでてきて懐かしい気分になった。国枝先生が徐々にまるくなってきてる気がするのは私だけ? トーマ…(/ _ ; )
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