獣の奏者 外伝 刹那 の商品レビュー
読後感の微妙さ具合は完結編とどっこいどっこい…うぅーん。 完結編を読んだ時には、エリンばっかりがずっと苦労してちっとも幸せそうじゃなくて、子供として、女として、母親として、医術師として、何も考えなくても受け取れる人生の歓びや幸せを得ることがあったのだろうかと…せめて作中の空白...
読後感の微妙さ具合は完結編とどっこいどっこい…うぅーん。 完結編を読んだ時には、エリンばっかりがずっと苦労してちっとも幸せそうじゃなくて、子供として、女として、母親として、医術師として、何も考えなくても受け取れる人生の歓びや幸せを得ることがあったのだろうかと…せめて作中の空白の10年が少しでもエリンにとっての安らぎであってくれればと思っていたのだけれども。 あぁでもここで感想書こうと思って考えてたらぼんやり分かった気がする。エリンっていう女性はそうなんだな、ってことが。真摯に生命を見つめながら、そこから目を逸らさずに生きる人だから、こんな人生を歩めたんだ。 …うん、でもエサル先生の話には驚かされました。
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2010.10 児童書ではなく、大人の恋愛小説。どうしてこの人たちは、切ないほどに不器用でまっとうすぎるんだろう。もっと楽に、肩の力を抜けばいいのに…。若いジョウンがでてきて嬉しかった。
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獣の奏者を読むといつも、あぁ、読み終わってしまった・・・ と一気読みした後で寂しくなってしまう。 本編がエリンが過酷で切ない状況が多いので、 エリンの幸せな時期が覗けてじんわり温かい気持ちになれる。 上橋先生もこれは児童文学ではない、と書いている。 もちろん子供にも読んでほし...
獣の奏者を読むといつも、あぁ、読み終わってしまった・・・ と一気読みした後で寂しくなってしまう。 本編がエリンが過酷で切ない状況が多いので、 エリンの幸せな時期が覗けてじんわり温かい気持ちになれる。 上橋先生もこれは児童文学ではない、と書いている。 もちろん子供にも読んでほしいけど、書店も児童文学欄にだけ 置くのはやめたらいいのに。
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空白の11年間を埋める恋物語?~エリンは何故,元聖なる盾であるイアルと結婚し,子どもを学舎で産むことになったか。エサルは何故,貴族の長女に生まれながら,カザルの獣ノ医師兼教導師長になったか。エリンの息子がどうやって乳離れしたか~女性ならでは視点かも知れない。特にイアルを書いている...
空白の11年間を埋める恋物語?~エリンは何故,元聖なる盾であるイアルと結婚し,子どもを学舎で産むことになったか。エサルは何故,貴族の長女に生まれながら,カザルの獣ノ医師兼教導師長になったか。エリンの息子がどうやって乳離れしたか~女性ならでは視点かも知れない。特にイアルを書いている部分は。獣の奏者は児童文学ではないと言い切っている。まあ,そう声高に宣言する必要もないのにとは思うのだ。本編の方に余計な一滴を垂らしたくなかったらしく・・・でも物語は浮かんできて・・・という訳で外伝ができた。獣の奏者シリーズは完結していて,外伝らしい外伝だ。でも,もう沢山ですよ
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筆者が文末で書かれていますが、本編には入らない「外伝」だからこそ表現できるお話です。 エリンとイアル、エサルの人生。 過酷な逆らえない運命の中、それでも生まれてきて良かったと思える生き方をしていこうとする登場人物たち。 人が人を愛するのは、理由があるからではない、どうしても止める...
筆者が文末で書かれていますが、本編には入らない「外伝」だからこそ表現できるお話です。 エリンとイアル、エサルの人生。 過酷な逆らえない運命の中、それでも生まれてきて良かったと思える生き方をしていこうとする登場人物たち。 人が人を愛するのは、理由があるからではない、どうしても止めることの出来ない思い。 強すぎるのでは?と思わずにいられない女性たちですが、それぞれに葛藤があったと思います。
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エリンとイアル、エサルの恋愛の物語。 それでも「獣の奏者」と同じく、人は一生の間に何をなしうるのか、何かをなすためにどれだけ真摯な思いがあるのかという強いメッセージは感じた。 登場人物たちの穏やかな強さの裏には乗り越えてきた多くの背景がある。 それを語ってくれるすばらしい『外伝』...
エリンとイアル、エサルの恋愛の物語。 それでも「獣の奏者」と同じく、人は一生の間に何をなしうるのか、何かをなすためにどれだけ真摯な思いがあるのかという強いメッセージは感じた。 登場人物たちの穏やかな強さの裏には乗り越えてきた多くの背景がある。 それを語ってくれるすばらしい『外伝』だった
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「刹那」‥エリンとイアルの結婚から出産まで。イアルの隠された想いが痛々しかった。 「秘め事」‥エサル師の若かりし頃の恋。
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イア×エリ!! 一番気になっていたところが描かれているじゃないかーーー!! はぁはぁします。。。 上橋先生のあとがきもよかったです。 物語を紡ぐ上での、先生の真摯な思いを知れて。 確かに、物語上、恋愛が絡むと読み手はそこにとらわれがちですもんね。 本編が伝えたかったことを思...
イア×エリ!! 一番気になっていたところが描かれているじゃないかーーー!! はぁはぁします。。。 上橋先生のあとがきもよかったです。 物語を紡ぐ上での、先生の真摯な思いを知れて。 確かに、物語上、恋愛が絡むと読み手はそこにとらわれがちですもんね。 本編が伝えたかったことを思えば、省いたのは正当だと。 でも、今回の下りを脳内補填で埋めようとしても、 やはり本家の物語には及ばない・・・! イアル視点で書いてあったのもよかった。 エリンが客観的に書かれて、可愛いところ、切ないところ、苦しいところがとても印象的に感じられたから。 エサルの話もよかった。 これまであまり語られなかった 貴族階級の話とか、学校制度の話とか興味深く、 この方の学ぶことに対する記述はとてもモチベーションがあがって ほんとうにためになります。
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あの『獣の奏者』の外伝が出るなんて! 先にアナウンスされていたとはいえ、もう幸せいっぱいである。 読み始めたが、やはりその世界観、そして人物たちの生き生きとした動きに圧倒される。そして何より、物語が面白い! 読み終わるのを惜しみつつ、読んでいる。何しろ家族の中に、私が早く読...
あの『獣の奏者』の外伝が出るなんて! 先にアナウンスされていたとはいえ、もう幸せいっぱいである。 読み始めたが、やはりその世界観、そして人物たちの生き生きとした動きに圧倒される。そして何より、物語が面白い! 読み終わるのを惜しみつつ、読んでいる。何しろ家族の中に、私が早く読み終わるのを待っている者がいるのだ。こんな状態になるなんて、夢にも思わなかった。 読み終わっての感想。最高である。本編ほどの壮大な世界観はないが、それでもエリンとイアルの恋愛やエサルの秘められた恋など、この本は空白の11年間の間に起こり、また回想された「恋愛」が記されている。その一つ一つは、確かな実在感を持って存在している。確かにあの生い立ちと生業をしていたイアルが妻帯するためには、あれだけの出来事が必要だろう。また、エリンという存在も不可欠だ。彼女こそはイアルのただ一人の伴侶となりうる人物だろう。その彼女が、すでに物語世界では、亡き人である。イアルもまたその生を終えている。例えばバルサは物語世界の中ではまだ生きているはずなのに、エリンとイアルがすでに亡くなっていることが悲しい。受け入れがたいことだ。 エサルの青春は、これまた味のあるものであった。つくづく彼女は人に恵まれたと言える。その中で自らの意志を貫いた、彼女もまたエリンの師にふさわしい人物であっただろう。 いやはや、これほどまでにこの物語に没入するとはね。アニメを当初軽視していたことに、今となってはただただ悔いるばかりである。
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ファンタジーとはもう言えない・・・どこかに本当にあった国で、本当に毎日を大切に暮らしていた人達の物語のよう。上橋さん、お願いですからまた外伝を書いてください。
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