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原稿零枚日記 の商品レビュー

3.7

126件のお客様レビュー

  1. 5つ

    21

  2. 4つ

    49

  3. 3つ

    37

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

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2015/09/25

エッセイかと思いきやいつもの静謐で仄暗い小川ワールドが広がってた。虚実の境に迷い込んだような不思議な感覚。

Posted byブクログ

2015/09/03

日記とあるからエッセイ風味を想像していたので驚いた。それともこれが小川洋子の生活なのか。主人公は作家。不思議。

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2015/01/02

エッセイかと期待して読んだら小説でした。苔料理専門店など、忘れられない不思議な小川洋子の世界に迷い込んだ感じ。

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2014/08/14

そう言えばミーナの行進の時も 明るさの中にうっすら怖いものが感じらた。 やっぱり苦手。 なんか怖い。

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2014/07/23

大げさな事はないけれど、色々な出来事を通して感じたり思ったりするあれこれ。 細やかな描写は、優しさにあふれている。 時々はっとするほど、不気味で怪しげなコトもあったり。 創造力の果てが見えない不思議な本。

Posted byブクログ

2014/07/03

生活改善課のお世話になっているとある女性作家の日記という形式をとった長編小説。苔料理専門店に行ったこと、祖母の右肘に棲むわこさんとネネさん、小学校の運動会に紛れ込んだ話・・・。現実を深く見つめ過ぎた結果のような主人公のシュールな日常が続いて行く。いつまでたっても原稿は進まないが日...

生活改善課のお世話になっているとある女性作家の日記という形式をとった長編小説。苔料理専門店に行ったこと、祖母の右肘に棲むわこさんとネネさん、小学校の運動会に紛れ込んだ話・・・。現実を深く見つめ過ぎた結果のような主人公のシュールな日常が続いて行く。いつまでたっても原稿は進まないが日記自体が十分すぎるほどの小説に帰結しているという仕組みになっている。子泣き相撲と現代アートの祭典見学ツアーに参加した話が特に面白かった。

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2014/02/14

またまた不思議な小川洋子ワールド全開^^ 楽しくもあり、切なくもあり、怖くもあり… この人の文章力にはいつも魅了される。 満足な一冊でした。

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2014/07/20

日常も、視点が変わり、認識が変わるとこういう風景になる・・・なんていう淡々とした内容ではない。この孤独感。これはホラーだと思った。現実と別次元とが境目を失ってうねうねと続いていく。話のおしまいごとに(原稿零枚)と書かれていると、これは創作ではなくて、日常の話だとダメ押しされている...

日常も、視点が変わり、認識が変わるとこういう風景になる・・・なんていう淡々とした内容ではない。この孤独感。これはホラーだと思った。現実と別次元とが境目を失ってうねうねと続いていく。話のおしまいごとに(原稿零枚)と書かれていると、これは創作ではなくて、日常の話だとダメ押しされているようだ。そこが怖ろしい。こんな世界はいやだと思う。でも私は文体にひきつけられて、読み進んでしまう。化学者の目のように冷静でありながら、冷淡ではない。しかし読むたびに目の前に広がってくる情景はやはり怖ろしい。

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2013/09/25

川上弘美さんの『東京日記』が、「少なくとも5分の4くらいは本当」なのに対して、小川洋子さんの方はというと、「5ぶんの1」くらいの事実が限りなく逸脱してゆくというスタイルである。しかも、前者は簡潔で俳諧風な趣きだが、こちらは幻想文学の一歩手前に踏みとどまることで、かろうじて日記とな...

川上弘美さんの『東京日記』が、「少なくとも5分の4くらいは本当」なのに対して、小川洋子さんの方はというと、「5ぶんの1」くらいの事実が限りなく逸脱してゆくというスタイルである。しかも、前者は簡潔で俳諧風な趣きだが、こちらは幻想文学の一歩手前に踏みとどまることで、かろうじて日記となっているのである。まことに、この作家らしいスタイルだ。ただ、「母のよそ行きの靴を買う」が、はからずも語っているように、その背後には「消毒液のにおいが染み込んだ靴」という辛く、できることなら直視したくない現実がそこに横たわっている。

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2013/05/04

あらすじの得意な、おそらく、気の弱いでも、頑固だろうと思われる独身女性の日記形式。 私が特に気に入ったのは、Z先生の7作のあらすじのところ。 あとは、盆栽フェステイバルの桂チャボのところも、いいと思いました。 小川洋子さんの作品て、どことなくほんわかしていて、とがってい...

あらすじの得意な、おそらく、気の弱いでも、頑固だろうと思われる独身女性の日記形式。 私が特に気に入ったのは、Z先生の7作のあらすじのところ。 あとは、盆栽フェステイバルの桂チャボのところも、いいと思いました。 小川洋子さんの作品て、どことなくほんわかしていて、とがっていないような、優しさがあって、ゆるゆるしたくなる感じですよね。 不思議な空気が漂います

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