シューマンの指 の商品レビュー
全体的に雰囲気のある作風。 これは…ミステリー小説なのか…?とぼんやり思いながら読んでいました。3/2くらいまではダラダラ進行するので…相応のオチを期待しちゃう感じでした。で、肝心のオチは、 …『あ、なるほど…』という感じかな。 悪くはなかったですが、それほどクリティカルなヒット...
全体的に雰囲気のある作風。 これは…ミステリー小説なのか…?とぼんやり思いながら読んでいました。3/2くらいまではダラダラ進行するので…相応のオチを期待しちゃう感じでした。で、肝心のオチは、 …『あ、なるほど…』という感じかな。 悪くはなかったですが、それほどクリティカルなヒットポイントにはならなかったかも。要は好みかどうかでしょうか
Posted by
http://sakitamys.blogzine.jp/sakita_blog/2010/11/post_e783.html
Posted by
シューマンの指(奥泉光)最高だった。単なる学生モノ小説かと思ったら、この小説自体がシューマンの曲みたいだった。なんなの!最後の展開!圧巻☆飛翔とトロイメライしかまともに弾いたことないけど、読んでいる間、鍵盤にさわっているかのような感覚に陥った。
Posted by
P12 「ピアノ協奏曲イ短調」 最高傑作 P29 「ダヴィッド同盟」 ドーナツ P54 「トッカータ」 小4 P121 「ピアノソナタ第二番ト短調」 速い P125 「幻想曲」 プール P198 「ピアノソナタ三番」 怪物 P247 「森の情景」 赤い花 別れ P264 「天...
P12 「ピアノ協奏曲イ短調」 最高傑作 P29 「ダヴィッド同盟」 ドーナツ P54 「トッカータ」 小4 P121 「ピアノソナタ第二番ト短調」 速い P125 「幻想曲」 プール P198 「ピアノソナタ三番」 怪物 P247 「森の情景」 赤い花 別れ P264 「天使の主題による変奏曲」 狂気 死の前
Posted by
指を怪我したピアニストが数年後、海外でシューマンのコンチェルトを完璧に弾いていた・指も再生したという手紙をもらった所から始まる。この作品は「私」が手記という形で書かれている。中盤まで、永嶺修人との高校時代と音楽で話は紡がれる。そこに一つの不協和音。その高校で女子高生が殺害される。...
指を怪我したピアニストが数年後、海外でシューマンのコンチェルトを完璧に弾いていた・指も再生したという手紙をもらった所から始まる。この作品は「私」が手記という形で書かれている。中盤まで、永嶺修人との高校時代と音楽で話は紡がれる。そこに一つの不協和音。その高校で女子高生が殺害される。ケガと殺人と指の再生とどう関わりがあるのか。音楽は分かりませんけど、この作品自体シューマンの「幻想曲」を奏でているという印象。演奏などしなくても、音楽はもうここにある。と繰り返しこの作品で書かれていましたが、まさにそういう感じの作品でした。私は、確かにこの本から音楽を聴いた気がするのです。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
主人公のピアニストがシューマン マニアなので、シューマンの曲がピアノ曲を中心にたくさん登場する.それはいいけれど、そのたびその曲に関する解説が入る.その解説の文章は音楽を言葉の力で想起させるような文章ではなくて,作曲家の人生でどういう時期に作られたとか、どういう形式かとかいった音楽の解説書に書かれたような文章.解説書を読んでも頭の中に音楽を鳴らすのはシューマンのピアノ曲に一時期入れ込んだ私でも難しい.音楽の描写全体にそれはいえて,もっとも文学的な表現になっていると思われる「幻想曲」の場面ですら,文章から音楽は聞こえてこない.音楽がかなりのウェイトを占める小説なのに不思議.まるで修人が弾くソナタ第3番のようだ. いろいろな仕掛けがあって、それを「驚愕のラスト」とよぶのはいいのだけど、ちょっと作りすぎの感あり.
Posted by
ラストは意外な結末、と思ったところに、さらなる驚きのエンディング。まさにどんでん返しです。最後まで読んだ後、拾い読みで最初から読み返してみると、あぁなるほどなと思えたりしました。1回通り読んだだけでは、私の場合、ラストの急展開にちょっと理解が追いつかなかったです。 しかし、シュ...
ラストは意外な結末、と思ったところに、さらなる驚きのエンディング。まさにどんでん返しです。最後まで読んだ後、拾い読みで最初から読み返してみると、あぁなるほどなと思えたりしました。1回通り読んだだけでは、私の場合、ラストの急展開にちょっと理解が追いつかなかったです。 しかし、シューマンの音楽ってそんな暗い影のあるものだったんだぁ。トロイメライとか私もピアノでやったけど、すごくきれいな音楽、としか認識しなかったな。 晩年精神を病んだというシューマンと登場人物の関連とか、屈折した友情(愛情)とか、芸術論とか、全体を通して暗い青春の影、みたいな??ちょっとだけ、夏目漱石の「こころ」(だっけ?)を思い出すような雰囲気でした。 同じように音楽を志す若者が出てくる小説、っていうと「船に乗れ」もあったけど、雰囲気は全然違います。 音楽の描写もとっても本格的で難しいです。作者はこないだN響アワーのシューマン特集の回に出てらっしゃいましたが、相当な音楽好きなのですね。やっぱり。
Posted by
音楽をテーマにした幻想的なミステリ。やや不思議な謎の提起から始まった物語だけど、中盤以降まではずーっと連綿と繋がる音楽の物語。薀蓄部分が多いけれど、雰囲気に浸るには必要かな。シューマンは「トロイメライ」くらいしか知らないけれど。聴きたくなりました。 そして明らかになる過去の事件と...
音楽をテーマにした幻想的なミステリ。やや不思議な謎の提起から始まった物語だけど、中盤以降まではずーっと連綿と繋がる音楽の物語。薀蓄部分が多いけれど、雰囲気に浸るには必要かな。シューマンは「トロイメライ」くらいしか知らないけれど。聴きたくなりました。 そして明らかになる過去の事件と、謎に繋がる事件部分。そこから真相に向けてはスピーディな展開で一気に読まされました。
Posted by
正直あまり読みやすくない、という印象でした。なので、細かい音楽に関する描写はほとんど読み飛ばしました。ラストにはちょっとびっくりしました。
Posted by
シューマン、ミステリ、そしてBL(ダヴィンチに書いてあった)と聞いて、期待しすぎたかもしれない。 確かに物語序盤から提示される謎は魅力的な謎だったし、最終的な種明かしもおもしろかったけど、本文が手記の形を取っていて過去形で語られる所為か、どこか緊張感に欠け、間延びしたような印象が...
シューマン、ミステリ、そしてBL(ダヴィンチに書いてあった)と聞いて、期待しすぎたかもしれない。 確かに物語序盤から提示される謎は魅力的な謎だったし、最終的な種明かしもおもしろかったけど、本文が手記の形を取っていて過去形で語られる所為か、どこか緊張感に欠け、間延びしたような印象があった。
Posted by