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とても好きな世界。何よりキスをすることで致死率100%の病に感染してしまうという設定が。閉塞的な全寮制の学校という世界でじんわり効いてきます。近未来社会の事物もいかにも実現しそうで繋がっている感あるし。少女の純潔(ぽっ…)、異性より同性に対する信頼や憧憬の思い、などなど女子ならで...
とても好きな世界。何よりキスをすることで致死率100%の病に感染してしまうという設定が。閉塞的な全寮制の学校という世界でじんわり効いてきます。近未来社会の事物もいかにも実現しそうで繋がっている感あるし。少女の純潔(ぽっ…)、異性より同性に対する信頼や憧憬の思い、などなど女子ならではの魅力を感じます。キスは禁忌とされながら、その行為が崇高なものに思えてしまう。砂川くんと先生の関係が何だかとっても魅力的! ラストはまぁ、よくはないけど彼女は生きていているから。純潔では生きていけない?ビターな結末でしたね。
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ソムノスフォビアという口づけで感染する架空の病気を巡る恋のお話。 ラストがしょぼーんとなった。 あとがき良かった。人生はどんどん素敵になる、というところが。
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好きな学園ミステリー!最初はゆるい感じなのかなぁと思っていたらラストは驚かされました。このテーマでもっと色々書いてほしいです。
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直接唇を触れ合わせるキスでのみ感染する病気の蔓延し、 そういうキスをすることが法に触れる罪悪とされる近未来 設定はユニークだけど、物語の雰囲気としては「割と読んだことがある感じだな」というのが正直な感想。 甘やかで、残酷で、閉塞感があって・・・ あの年頃の少年少女をミステリ...
直接唇を触れ合わせるキスでのみ感染する病気の蔓延し、 そういうキスをすることが法に触れる罪悪とされる近未来 設定はユニークだけど、物語の雰囲気としては「割と読んだことがある感じだな」というのが正直な感想。 甘やかで、残酷で、閉塞感があって・・・ あの年頃の少年少女をミステリで描こうと思ったら、それが一番魅惑的なのかね? 砂川と先生の関係が素敵だった。 それで一本物語を書いて欲しいが、それをすると完全BLになってしまうか^^;
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3.8点 話が静かに淑やかに進むところと、ラストがよかった。 設定も面白かった。変に未来すぎないところが。 ミステリーとしては、ちょっと弱かったかも。
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キスが死の病の媒介になるため忌むべき行為として封印されている近未来の設定。 紙の書籍はほとんど廃れて、キスシーンがあるかつての名画なども普通にはることができない。そのダイジェストを集めてある画像を見て「美しい」と感じる主人公。 軽いミステリーでした。
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キスでのみうつる恐ろしい病が蔓延した少しだけ未来の世界。 閉鎖された全寮制の学校で、不審な死を遂げた女生徒。風変わりなキャリア探しが始まる。 好き系! 織恵が誰を好きだったかとか、9月の意味とか分かってしまうけども、オチは強烈だった…。さすがだ。 砂川くんがもそっと出てくれると...
キスでのみうつる恐ろしい病が蔓延した少しだけ未来の世界。 閉鎖された全寮制の学校で、不審な死を遂げた女生徒。風変わりなキャリア探しが始まる。 好き系! 織恵が誰を好きだったかとか、9月の意味とか分かってしまうけども、オチは強烈だった…。さすがだ。 砂川くんがもそっと出てくれるとよかったなー。
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+++ 感染から数週間で確実に死に至る、その驚異的なウィルスの感染ルートはただひとつ、唇を合わせること。昔は愛情を示すとされてその行為は禁じられ、封印されたはずだった………。 全寮制の学園リセ・アルビュスである日、一人の女生徒が亡くなった。人気者の彼女の死は学園に衝撃を与えた...
+++ 感染から数週間で確実に死に至る、その驚異的なウィルスの感染ルートはただひとつ、唇を合わせること。昔は愛情を示すとされてその行為は禁じられ、封印されたはずだった………。 全寮制の学園リセ・アルビュスである日、一人の女生徒が亡くなった。人気者の彼女の死は学園に衝撃を与えた。さらに、死因が禁断の病によるものだとの噂が。誰が彼女を死に至らせたのか? 不安と疑いが増殖する中、学園内での犯人探しが始まった。甘やかで残酷な少女たちの世界を鮮烈に描く。 +++ 母とその再婚相手と同じ屋根の下にいるのが居心地悪く感じられ、全寮制の高校を選んで入学した美詩(みうた)だったが、この学園に受け入れられているような気がせず悶々としていた。そんなとき、同じ寮の先輩・織恵を知り、ほんの偶然から親しく話をするようになって急に学園生活が明るくなったのだった。それなのに織恵さんは死んでしまった。ソムノスフォビアという唇を合わせることでのみうつり、死を避けられない感染症によって。 近未来の物語だが、唇を合わせるキスが法律で禁じられている以外に現代と変わるところはほとんどない。人が誰かを想う気持ちにもなんら変わりはないのである。キスでうつる病気という思いもよらない要素がからんでいるとは言え、大昔から変わらない人を恋する熱い気持ちが生んだ悲劇とも言える物語なのである。だが、当時者たちにとって、愛する人を死に追いやったのが自分かもしれないという苦悩は耐え難いことでもあるだろう。甘く切なく悩ましく哀しく、そして愛おしい一冊だった。 そしてラストの怖ろしい小気味よさ!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ラストきたね、これ。 最後の最後で、ぽんぽんっと小気味良くひっくり返され、二転三転した話は面白かった。 ぞぞっとするラストも◎。 欲を言えば、砂川くんが何だか素敵な男の子だったから、彼と先生のエピソードがもっとあって欲しかったかな。
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