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近藤史恵【作】

2011/09/22

全寮制の学校で大好きな先輩が死んだ。
唇を触れあわせることで伝染する、穢れた病によって…

近未来ながら漂う空気はゴシック調のそれである。

織恵を死に追いやったのは誰か、というフーダニットも味付け次第でミステリからSF、YAへとなるものだと感心しきり。
どこかの高校の演劇部で上演してもらいたい作品だった。

織恵を慕い犯人捜しをしてきた美詩に訪れる驚愕の事実とは…ラストまでぞくぞくした。

2011/09/19

近未来の全寮制高校を舞台としたミステリ。近未来、といってもSF的な要素はありません。重要となってくるのは「ソムノスフォビア」という恐るべき病とその背景。たしかに分かっていれば恐れるべき病じゃないとは思うけれど。そこに付随した価値観の変異は、少し切ないかなあ。
多感な少女のみずみずしい青春ミステリかと思いきや。……真相はひどく残酷で辛辣で、痛々しさが印象的でした。この「病」の恐ろしさはそこにあるんでしょうねきっと。
そしてこのラスト……衝撃的だなあ。後味が悪いというべきかどうか。でも私はこういうの大好きです。

2011/08/07

原因不明の感染病が世界中で流行ったという時代設定からSFかと思ったら、近藤史恵だった。思春期の少女を描いた少女小説。筆者の「この島でいちばん高いところ」に作風が似ているが、本作の方がミステリ部分もストーリーもしっかり描かれている。

2011/08/02

アタリハズレが大きい作家さんだ。。
なんだかなー
この話が私のビー玉になることは無かった（あとがき参照）。

2011/06/20

舞台は近未来の日本。唇を合わせることで感染するウイルスの流行により、キスは禁止された。全寮制の学園に通う主人公は、ある日大好きだった先輩を失うが、原因がキスによるウイルス感染らしいという噂を聞き、犯人を突き止めようとする。
キス＝死という信じられない世界です。主人公は必死で犯人を捜しますが、その過程でいろいろな事実を発見します。それはキスの抜け道（？）だったり、誰かの秘密だったり。最後まで目が離せませんでした。
個性的な登場人物達にも注目です。

2011/06/13

キス・・・それが世界的に禁止された世界。
致死率100％の伝染病防止のために。

全寮制の、隔離感のある学園もの。
大好きな先輩のための犯人捜し。
思ってもいなかった、犯人と、その動機。
終章、おどおどと気弱だった少女が、少し大人になっていく。
ラストのブラック感は、スッとする。

2011/03/27

面白い設定の話。ウィルスを保有している人がキスすると死んでしまう。
なのでキス自体がしてはいけないという設定。
最後がウオッって感じで、最初から最後までスルスルっと読めてしまいました。
なんでこの人の話は同姓愛者が良く出てくるのか・・・

そして表紙が何ともいえない・・・
むさくるしい男なので外では読めません(笑)

2011/02/24

女子高生物のライトミステリー。キスをすると死んでしまう感染症を巡っての謎解き。ラストのブラック感は良いね～

2011.2.24

2011/02/17

女子校ものが好きな人にはお薦め　実際は女子校ではないんだけどなかなか雰囲気のある作品です
大好きだった先輩が亡くなってしまった…しかもその死は禁忌とされている接吻で移る病によって？！
接吻によってのみ移るウィルスが蔓延したというおそらく少し未来の世界が設定
先輩がそんな淫らなことをするなんて信じられらなかった美詩は誰が先輩にその病を移したのか探し始める　しかしそこにはやはり重大な秘密があった

2011/02/09

キスすることでしか感染しない致死率１００％の病気。
なかなか斬新な設定です。
アイデアありきな感じはするけど、おもしろかった。