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民の見えざる手 の商品レビュー

3.8

54件のお客様レビュー

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2011/01/05

「お金の流れが変わった!」での氏の訴えをもう少し深く理解したく手にとってみた一冊。おもしろかった。 いかに日本の国際競争力(国、個人共に)が低下しているかがよくわかる。近年の著書で再三訴えられていることではあるが、韓国、中国、台湾、シンガポール辺りの成長度合いは本当に半端ないと...

「お金の流れが変わった!」での氏の訴えをもう少し深く理解したく手にとってみた一冊。おもしろかった。 いかに日本の国際競争力(国、個人共に)が低下しているかがよくわかる。近年の著書で再三訴えられていることではあるが、韓国、中国、台湾、シンガポール辺りの成長度合いは本当に半端ないと感じる。日本の国力低下は現在進行形であり、このままいくとイタリアのような形に帰結するのは間違いないかと。 それはそれでいいと思うが、やはり最小不幸社会(あえて菅総理を引用)を実現するためには何かしらメスを入れて、状況打開を図らなければいけない。それが本書を読んでの素直な感想。民の見えざる手というか、国富論の色合いが強かった。 個人的ハイライトは第五章の人材育成のパート。「ちんたら教育」という言葉を見てあまりの的の的確さにふいてしまった。 実際企業内部から自社をみていても感じるが、リーダーシップと能力を兼ね揃えた人材育成は急務だと思う。うちは(今のところ)割と国際競争力を持った大企業であると思うけれども、凄いと思う人はいるもののカリスマと思える人が見当たらないのが実情。 まずは国としてしっかりとした人材ビジョンを持って、官民交えての人材の成長が必要だと強く感じた。

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2010/12/27

最近読んだ柳井さんとの対談本とは違って、この本は話の流れも論理的ですっと頭に入ってきた。特に経済活性化の策としての、新興国&途上国市場の話と規制撤廃の話はとても面白かった。大前イストの知人に言わせるとこれまでの大前さんの主張の総ざらい本だそうだが、最近の著書を読んでない自分にとっ...

最近読んだ柳井さんとの対談本とは違って、この本は話の流れも論理的ですっと頭に入ってきた。特に経済活性化の策としての、新興国&途上国市場の話と規制撤廃の話はとても面白かった。大前イストの知人に言わせるとこれまでの大前さんの主張の総ざらい本だそうだが、最近の著書を読んでない自分にとってはとても新鮮だった。

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2010/12/14

最近読んだの大前研一氏の著書の3冊目。 今の日本にはイギリスのサッチャー首相のような人物が「1人」でれば変わるという。早くでてきてほしい。 「お金があっても使わない」層の財布を緩める方法が課題。わが社の場合でもそう。右肩下がりの現状の放置と不作為はどうしたものか。 主戦場もリア...

最近読んだの大前研一氏の著書の3冊目。 今の日本にはイギリスのサッチャー首相のような人物が「1人」でれば変わるという。早くでてきてほしい。 「お金があっても使わない」層の財布を緩める方法が課題。わが社の場合でもそう。右肩下がりの現状の放置と不作為はどうしたものか。 主戦場もリアルの世界からネットに移っている。そう言われてだいぶ経つけど、学生募集もまず「検索されなければ」話がはじまらない。ウェブに資本投下するのは至極当然と思うのだが、現実はそうでない。 今年の夏にバリに行った。英語は通じるし、親日寄りでもある。 氏は中国よりインドネシアはかなり魅力的という。 これからは北欧型のLOHAS教育が大切だというが、全く同感。 妻が農学を学んでいたこともあり、いろいろな条件を組み合わせ、 今の住まいも決めた。ここは10分もあるけば里山や手つかずの自然がある。でも駅から徒歩3分のマンション。日中は仕事で家にいないのでマンションのほうが便利だからという結論。 最後に、趣味を20個以上持とう。と触れている。 しばらくしたらまたホルンを吹くのを復活させよう。 逆に今は音楽を深く聴くほうにシフトしている。 大学院の勉強に集中することの優先順位が当座は高い。

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2019/01/16

この著作でコンキチのこころにとまったのは次の3点↓ 1) 「夫婦+子供2人」はマジョリティではない 我が国では、もはや、各年代で単身世帯数がフラット化しているといいます。企業は、こういったクリティカル•マスの動態を把握してマーケティング戦略を立てたければなりませんね♥ 2) ...

この著作でコンキチのこころにとまったのは次の3点↓ 1) 「夫婦+子供2人」はマジョリティではない 我が国では、もはや、各年代で単身世帯数がフラット化しているといいます。企業は、こういったクリティカル•マスの動態を把握してマーケティング戦略を立てたければなりませんね♥ 2) 加ト吉の人材育成法 加ト吉では、中国市場攻略のための人材獲得手段として、日本の大学や大学院に留学している中国人を採用し、日本で育てて中国の本部長や工場長にしているそうです(20年くらいかかったらしいです)。エクセレントな戦略と思いました♥ 3) インドネシア インドネシアは輸出主導の「弟1ステージ」から内需主導の「弟2ステージ」に転換し、中国よりも魅力的な市場となっているそうです。新興国市場要チェックですね♥ (コンキチは現在新興国市場に食指を伸ばそうかと考えています) 以上、メモ終了です。まだグルは完全に力を失っているわけではなさそうですね♥

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2019/01/16

民の見えざる手など、何となく感じていたけど、整理されていなかったことがきれいにまとまっている。 本書に書かれている提案をひとつでも実行したら日本に漂う閉塞感が少しでも打開されるのではないかなと思う。 日本国内で見えているものを国外をも含めた視点でまとめているので非常に勉強...

民の見えざる手など、何となく感じていたけど、整理されていなかったことがきれいにまとまっている。 本書に書かれている提案をひとつでも実行したら日本に漂う閉塞感が少しでも打開されるのではないかなと思う。 日本国内で見えているものを国外をも含めた視点でまとめているので非常に勉強になった。 政治に対する提案は政治家には絶対出ないようなものが多く、面白い。 メモ 景気循環論は成熟社会においては当てはまらない。 日本においては最も多い世帯構成は単身世帯である。(親子3、4人世帯はメジャーではない。) この層におけるようなサービスを考えるべき。(スーパーで単身者向けのパッケージを作るなど。) ロシアと経済関係を構築することで築く安全保障

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2010/11/27

非常に面白い内容でした。 国内の現状をはじめ、海外ーロシア、ウクライナ、韓国ーの現状がかかれており、学ぶことが多くあった。 特に驚いたのは、サムソン社員のTOEICスコアが920点以上であること。最近、ファーストリテイリングや楽天が社内公用語を英語にするとして話題になったが、...

非常に面白い内容でした。 国内の現状をはじめ、海外ーロシア、ウクライナ、韓国ーの現状がかかれており、学ぶことが多くあった。 特に驚いたのは、サムソン社員のTOEICスコアが920点以上であること。最近、ファーストリテイリングや楽天が社内公用語を英語にするとして話題になったが、その時同時に発表されたのが管理職以上はTOEIC650以上。もちろん、TOEIC高スコア=仕事ができるというわけではないでしょうが、日本企業はハードルが低すぎるのではないかと感じました。

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2010/11/23

■経済 ①ブランドは安売りをしたらおしまいだ。もとも10の価値のものを100で売っているわけだから、それを50で売ったら、50の価値しかなかったのかと相手の認識が変わってしまい、二度と100には戻れない。 ②超一級品.com ③政治や経済が混乱していない国の真っ当な成熟市場には、...

■経済 ①ブランドは安売りをしたらおしまいだ。もとも10の価値のものを100で売っているわけだから、それを50で売ったら、50の価値しかなかったのかと相手の認識が変わってしまい、二度と100には戻れない。 ②超一級品.com ③政治や経済が混乱していない国の真っ当な成熟市場には、もはや10%(前年比)以上儲かる商売はない。だから私はEUに加盟する前の混乱している国にいく。そういうところにしか50%を上げるチャンスはないのだ。 ④今まで封印されていた「市街化調整区域」「湾岸部」「容積率」の3つが、「国民にぐっとライフを届ける」という目的に対する自由度なのだ。ゴムひものような伸び縮するこんな規制はさっさと撤廃し、日本の大都市も世界と同様に学術的、物理的に可能な限り高層化、高機能化、高密度化にできるようにすべきなのだ。街並みと景観に配慮して。

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2010/10/24

独自の解決策まで唱えてくれるので好きです。放っている財テクを見直そう。「目的は何か?」を問おう。なお、自社に更に不安を抱いた(苦笑)。以降は本からの引用です//デフレ・・・マクロ経済学から出発した経済政策には金利の上下とマネーサプライの増減しか打ち手がない。ボーダレス経済において...

独自の解決策まで唱えてくれるので好きです。放っている財テクを見直そう。「目的は何か?」を問おう。なお、自社に更に不安を抱いた(苦笑)。以降は本からの引用です//デフレ・・・マクロ経済学から出発した経済政策には金利の上下とマネーサプライの増減しか打ち手がない。ボーダレス経済においてはある国の経済政策が別の国に波及して、全く逆の効果を及ぼすことがある。マクロではなくミクロな個人個人の心理-民の見えざる手-。「オバマノミクス」はルーズベルト時代と同じく公共事業主体。現実に起こっている経済現象は彼らの経済理論や数式モデルとは関係なく動いている。数人で市場を混乱させることができるのは「マルチプル(倍率)」・・・が使えるようになったから。弱いものは救わない。潰れる自由を与える。「税金を1円も使うことなくいかに経済を活性化うるか。国民が持っているお金をいかに引き出すか。「心理経済学」国内の個人金融資産は1400兆円、世界の富裕層の資産8000兆円。会社というものは「顧客に奉仕すること」以外の目的を持ってはいけない。全体の5割以上「単身世帯」と「夫婦のみの世帯」。価値を変えずに価格を下げても商品は売れない(毎日のように買う購買頻度の高い商品は除く)逆にいうと価値を変えれば価格を下げなくても売れる。価格というのは「認知された価値」で決まる「デザイン」「物語」「調和」「共感」「遊び心」「生きがい」。「機能型」→「価値型」へ。リアル店舗は値段と実物を見るためのショールームにすぎない。内需が堅調な新興国は引き続き力強く成長している。ペルー。コロンビア。インドネシア。日露「ビジネス安保」これからEU加盟が予測される国に加盟の少し前から投資して加盟したらすぐに売り抜ける。ルーマニア。「現地の人たちが自分達よりも優秀なのだ」戦略的自由度とは現実的に見て戦略を立案すべき方向数のこと。まず「目的は何か?」日本は体力がある。外国からみると1400兆円は国の蓄えに見える。世界でもっとも公的債務残高が多い国であるにもかかわらず、円が強い。大都市「市街化調整区域」。ウォーターフロント。米国で即戦力の軍人採用。日本の子供たち、家庭もコミュニティも地球も教育の中核的な構成要素ではない。結果、自己中心の人間ばかり育ち、そのくせ世の中のことは何も知らない。世界に出かけて行って勝負するだけの英語力も勇気も根性もない。仕分け・・・自分達でやろうというのが基盤自治体構想。「好奇心」「向上心」。向上心を持たずに好奇心だけでつまみ食いばかりしていたら、それは単なる自己満足にすぎない。国債から資金を移動する。

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2010/10/24

グローバル化が進む中で益々日本が取り残されて行く。制度や慣習を嘆くよりはどのように自分が考え、振舞うかを自身に問うべきだ。 結局は各個人がどのような生活を送るのかというところに帰結する。

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2010/10/23

政治的、外交的な部分は、納得しかねるところはあったが、 経済活動的な点に関しては、分析や提案は、非常におもしろかった^^ 確実に、これからの経済の流れは、この人の言う通りになっていくのだろうなと感じる。 インドネシアを推しているところが印象的だった。

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