SARU(下) の商品レビュー
2011.05.07 『SOSの猿』と対になっているという作品。 確かに、ちらほらとそういう感じがある。 しかし、こちらを読んでも、なんというかスケールがでかすぎて・・・。 西遊記を読んでみたくなった。
Posted by
面白かった!精神世界に、スケールの大小は関係ない、という意味で、「SOSの猿」とどちらが本編云々というものは無いんだ、と改めて実感。でもこれだけの予備知識があれば、「SOSの猿」も読み方が違ったのでは、と考えると、やはりこちらを先に、とおススメしたいなあ。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自分が、伝承や文化や歌というものを取り上げる漫画に滅法弱いことを再確認した。なんていうか、もう言葉を失う壮大さ。上下巻2冊なのに、長編を読んだかのような密度の濃さ。決して詰め込み過ぎていないのに、濃密。前巻を読んだときに「これ下巻で終わるの?」と疑わしく思ったのだが、見事な収束具合。 伊坂幸太郎『SOSの猿』と「対をなす」とはまさにこのことで、どちらが裏でも表でもなく、同時にそれぞれ並び立つ世界観が素晴らしかった。
Posted by
宗教、民族、紛争を節操なく関連付けてひとつの災いに立ち向かう欺瞞。世界がこうあってほしい、とは全然思えない。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
猿とSARUをめぐる黒魔術と白魔術。世界の秩序をかけて、秘められてきた2つの力が衝突する。宗教にも文化にも、それぞれに果たすべき壮大な役割があった。しかしサベーリョの目的は、混乱を鎮め、この星を安定へと導くことではなかった。 ミステリアスで知的だった。すこし読んで気に入り、読後もなかなか興奮がさめなかった。知りえない存在(神)およびその力(神秘)と庶民とをつなぐという点にも宗教や文化の意義はあったのだ。今日までになかった視点で考えられるようになったかもしれない。
Posted by
孫悟空・・・? 様々な伝承のなかのSARU そのSARUと人類との闘い いえ、SARUとSARU+人類との闘い SARUはすぐそこにいるかもしれない
Posted by
盛り上がりが無いようで有るような、読んだ後に不思議な気持ちになりますねー。物語としてはどうかと思うのですが、逆に臨場感を感じました。実際に事件とかの渦中にいるとどこが山場かなんて分からないものだと思います。 五十嵐先生の作品はまだ完結したものを読んでいないで比べるのは気が早...
盛り上がりが無いようで有るような、読んだ後に不思議な気持ちになりますねー。物語としてはどうかと思うのですが、逆に臨場感を感じました。実際に事件とかの渦中にいるとどこが山場かなんて分からないものだと思います。 五十嵐先生の作品はまだ完結したものを読んでいないで比べるのは気が早いかもしれませんが、外の作品よりは比較的理解しやすいと思います。魔女も早く完結して欲しいです。
Posted by
【SOSの猿・未読】 スケールが壮大なだけにもっと長編にもできそう。 でも余計なことは一切省いて上・下巻におさめたのは ある意味こちらで自由に深読みして楽しめるのかもしれない。 実際、世界の宗教とか神話のリンクってのは 調べれば調べるほど想像力をかきたてられるからね。 そういう...
【SOSの猿・未読】 スケールが壮大なだけにもっと長編にもできそう。 でも余計なことは一切省いて上・下巻におさめたのは ある意味こちらで自由に深読みして楽しめるのかもしれない。 実際、世界の宗教とか神話のリンクってのは 調べれば調べるほど想像力をかきたてられるからね。 そういう意味では今作を読むにあたって キーである孫悟空に対する私の知識が、いわゆるお釈迦様の手の上で暴れるイメージしか持っていなかったことが、ちょっともったいなかった気がする。 大本の西遊記やら登場した歴史上の人物等のバックグラウンドを知れば知るほど、より面白いかも。 あとは、競作の『SOSの猿』を読んだ時に、印象がどう変わるか。 それも楽しみ。
Posted by
ちょっと2巻じゃまとまって無いような気がします。 あまrに設定が飛びすぎてて置いていかれてしまいました。
Posted by
上巻の風呂敷の優雅な広げ方に比べ、けっこうあらっぽくたたんだなという印象。踊りや歌がそのまま暴力的な力になるというのは、古橋秀之「ブラックロッド」の世界をちょっと思い出した。
Posted by