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一鬼夜行 の商品レビュー

3.5

114件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    38

  3. 3つ

    36

  4. 2つ

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2012/12/06

出だしは「解説など邪魔ぞ!」と不満タラタラだったが、読み進むにつれ「うむ、悪くは無い」と思い、終いには「ふん、まぁ面白いではないか」となった。様々なストーリーが絡まり、所々それが垣間見える。されど、糸は縺れたまま…。「う~む、こう来たか!」という感じで読んだ甲斐はあった。

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2012/12/04

「この時代小説がすごい」大賞二位、という売り文句につられて購入。 強面で、実は面倒見のいい主人公など、なかなかよかった。 最近、軽めの本ばかり続けて読んだせいか、文体に慣れるのに少し時間がかかったが、慣れてしまえば、むしろ文体と内容がしっくりくるように感じられた。 ぜひ続きも読ん...

「この時代小説がすごい」大賞二位、という売り文句につられて購入。 強面で、実は面倒見のいい主人公など、なかなかよかった。 最近、軽めの本ばかり続けて読んだせいか、文体に慣れるのに少し時間がかかったが、慣れてしまえば、むしろ文体と内容がしっくりくるように感じられた。 ぜひ続きも読んでみようと思う。

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2012/11/23

ほんわかして、可愛くて、切ないお話。これがデビュー作なんて驚き。これからが楽しみです。とりあえずシリーズの続きを読もうかな。

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2012/11/22

内容はよかったよ。 妖怪と人間の出会いから・・・。 ただ盛り上がり?事件が起こったり妖怪の怖さに慄いたり・・・みたいな事はなく淡々と。 あと、誰が話している?誰の状況説明?誰の心の言葉?としばしば戸惑う事が・・・。 なので少々脳内で風景が浮かばなかったのが残念。

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2012/11/13

江戸と明治、妖怪と人__様々な境界を滲ませる、穏やかで彩色豊かな物語。 イメージとしてうかぶのは、 やさしくてとげとげとした、カラフルな金平糖。 稲穂の黄金。 七竃の赤。 胡瓜の緑に、猫の毛の斑。 それから、それら全てをすっぽりと包んでしまう広大な黒の濃淡と、 浮かぶ無数の提灯...

江戸と明治、妖怪と人__様々な境界を滲ませる、穏やかで彩色豊かな物語。 イメージとしてうかぶのは、 やさしくてとげとげとした、カラフルな金平糖。 稲穂の黄金。 七竃の赤。 胡瓜の緑に、猫の毛の斑。 それから、それら全てをすっぽりと包んでしまう広大な黒の濃淡と、 浮かぶ無数の提灯のあかり。 妖怪よりも妖怪らしい、人間の主人公・喜蔵。 人間のような感情を持つ、大妖にして可愛らしい少年の姿を持つ小春。 残念なイケメン、彦次や おそらく、実は作中最強の少女・深雪をはじめとして 作中に出てくるのは 微妙にズレ、微妙にクセのある人物たちばかりだ。 妖怪たちにしても 誰も彼もが「いい」とも「悪い」とも言いきれない、 けれど絶対的に憎めない存在ばかり。 彼・彼女らが、 それぞれにそれぞれのやり方で 些細な、時に大きな”事件”に出会い、関わり合って変化していく。 とても優しい物語だ。 けれど、ビリっと鋭く痺れるような言葉の粒が 全編を通して、そこかしこにばら撒かれている。 ふんわりとした表情の下で、それはもう、ふんだんに。 そうであるにも関わらず、 やっぱり、ほっこりできるのだ。 ほっとするようなあたたかさを 最後にはしっかり、たしかに残してくれている。 こんなに安心しきって物語に浸れることができて、嬉しい。 極上の読書時間だった。 一気に読みたい欲求を必死でおさえて 丁寧に読みほぐしていきたくなる作品。 続きを読むのが楽しみだ。

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2012/11/01

妖怪よりも妖怪らしいと言われ続けた人が誰より人らしかったなぁ。 このお話に出てくる妖怪たちは揃いも揃って人に甘くて、人も妖怪に甘い。お互いを否定しないから共存出来て、妖怪同士、人間同士よりもずっと簡単に共にいられるってことかな、なんて。 なまじ心の内を想像出来てしまうより、全くわ...

妖怪よりも妖怪らしいと言われ続けた人が誰より人らしかったなぁ。 このお話に出てくる妖怪たちは揃いも揃って人に甘くて、人も妖怪に甘い。お互いを否定しないから共存出来て、妖怪同士、人間同士よりもずっと簡単に共にいられるってことかな、なんて。 なまじ心の内を想像出来てしまうより、全くわからないほうがきっと居心地がいいんだろうな

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2012/10/01

小松エメルさんの「一鬼夜行」とその続編の「鬼やらい上・下」を読ませて頂きました。幼いころから裏切られ、孤独で生きてきた喜蔵のもとに百鬼夜行の途中で落ちてきた猫股をやめ、鬼となった小春。この人間らしくない人間と妖怪らしくない妖怪の二人のコンビが主人公となります。周りで起こる様々な問...

小松エメルさんの「一鬼夜行」とその続編の「鬼やらい上・下」を読ませて頂きました。幼いころから裏切られ、孤独で生きてきた喜蔵のもとに百鬼夜行の途中で落ちてきた猫股をやめ、鬼となった小春。この人間らしくない人間と妖怪らしくない妖怪の二人のコンビが主人公となります。周りで起こる様々な問題を解決するために二人は奮闘します。素直になれない喜蔵と可愛らしい小春のやり取りや、綾子さんの天然な行動など面白かったです。登場人物の過去にもちゃんと触れていてよかったと思います。可愛らしく、面白おかしい日常を描いている話です。あ、小春は男ですよww

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2012/09/24

ポプラ文庫ピュアフルって10代向けの軽い文庫?と勝手に思い込んでいたら読み応えたっぷりのにぎやかな妖怪物で面白かった。いくらなんでも喜蔵の年齢が若すぎじゃないかと思うけど時代的には違和感ないのか?

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2012/09/24

この本で作者がとても気に入りました、、もともと ターキィ出身で こちらで勉学をすすめている知人で エメルと言うのがいたのでw 親しみを感じていたw 抑え目な主人公の設定が好きw

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2012/09/03

はじめは文体に慣れなくて、なかなか読み進みませんでしたが、途中から小生意気な鬼の小春と強面の喜蔵(意外と若い)の掛け合いにクスクス笑わせてもらい、またほろりとさせられて・・・、これからのふたりの幸せを願って本を閉じました。

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