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ラットマン の商品レビュー

3.8

521件のお客様レビュー

  1. 5つ

    105

  2. 4つ

    217

  3. 3つ

    147

  4. 2つ

    14

  5. 1つ

    5

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2023/06/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主人公はアマチュアバンドのギタリスト。 高校時代の友達とお馴染みのライブハウスで定期的に練習、ライブをしている 幼少期父が脳腫瘍の末期で自宅療養しているのだが姉が不審な事故死をしてしまう。 その後父も亡くなり母との関係も悪化。 30代になりライブハウスで事件に巻き込まれる。 犯人は彼なのか、また幼き日の事件の真相は。

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2023/06/20

読み始めた時の姫野の見え方が ラストでガラッと変わった。 すっかり、道尾秀介に騙された。 道尾秀介独特の、家族の隠微な 暗い描き方が際立つ作品だった と思う。

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2023/06/10

幼い頃に父と姉を亡くした主人公が大人になって再び関わることになってしまった事件 ミスリードに次ぐミスリードで何度も騙され翻弄される 一人の目線から見えている"真実"の危うさ、一度思い込んでしまうとなかなかその呪縛から解放されない歪んだ認知 終始ぞわぞわする...

幼い頃に父と姉を亡くした主人公が大人になって再び関わることになってしまった事件 ミスリードに次ぐミスリードで何度も騙され翻弄される 一人の目線から見えている"真実"の危うさ、一度思い込んでしまうとなかなかその呪縛から解放されない歪んだ認知 終始ぞわぞわするような暗い雰囲気の中、気持ちよく騙されることができる 亡くなった姉の体内に残っていたものは何だったのか、そこだけ読みきれず疑問が残った

Posted byブクログ

2023/05/25

ラットマン、そういう意味かぁ。絵があってわかりやすかった。 一度そうだと思い込んでしまうと、それにしか見えないって実際ある。 今回の様に最後実は違ったってわかれば良いけど、分からないままってことも多いんだろうな。そう考えると恐ろしい。

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2023/05/06

すべての物事には原因がある。その原因にも、また別の原因がある。そうやって徐々に因果の川をたどっていくと、やがてこれだと思える、物事の水源めいた場所に到達する。っていうシーンがあるんだけど、そんな行き違いや思いこみで人生はかわっていく。ラットマンの意味がわかった時、さすがです。とて...

すべての物事には原因がある。その原因にも、また別の原因がある。そうやって徐々に因果の川をたどっていくと、やがてこれだと思える、物事の水源めいた場所に到達する。っていうシーンがあるんだけど、そんな行き違いや思いこみで人生はかわっていく。ラットマンの意味がわかった時、さすがです。とてもよき。

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2023/05/01

アマチュアバンドが登場するミステリー小説で、道尾秀介って始めて読んだかな? ミステリーって謎解きとかクイズのような楽しみ方なんだと思うけど、私は小説にそのような楽しさを求めないので、あまりミステリー系は読まないんだけど、山本周五郎賞を受賞してる作家だから間違いないかなって思って。...

アマチュアバンドが登場するミステリー小説で、道尾秀介って始めて読んだかな? ミステリーって謎解きとかクイズのような楽しみ方なんだと思うけど、私は小説にそのような楽しさを求めないので、あまりミステリー系は読まないんだけど、山本周五郎賞を受賞してる作家だから間違いないかなって思って。 やっぱり殺人に起因する謎解きなんだけど、読み進めるにしたがって読者が感じる「犯人は彼だな」と思わせつつ、最後にはそれが2転3転、さらに大どんでん返しになるというおまけ付き。 かなり填りました。 アマチュアバンドが演奏するのはエアロスミスで、私はこの辺のロックはほとんど聴かないので、登場する曲がまったくイメージできなかったのが残念ですが、死ぬ(殺人する)原因がマーシャルの三弾積みスタックアンプが倒れてきただの、練習スタジオの配置や機材のメンテナンスとか、すごくイメージできて楽しめました。 まあ、これを読むきっかけだったのが、題材としてアマチュアバンドを取り上げていたからですが。 機会があれば、他の作品も読んでみたいと思わせる小説でした。

Posted byブクログ

2023/05/01

しっかり騙されました。この感覚大好きです。 こういう作品はあんまり下手なこと書くとある意味ネタバレになるので控えますが、人を選ばずにおすすめできる作品なんじゃないかな?と思います。 もちろん、どんでん返し系が好きな人にもおすすめです。 あとがきにも似たようなことを書かれていました...

しっかり騙されました。この感覚大好きです。 こういう作品はあんまり下手なこと書くとある意味ネタバレになるので控えますが、人を選ばずにおすすめできる作品なんじゃないかな?と思います。 もちろん、どんでん返し系が好きな人にもおすすめです。 あとがきにも似たようなことを書かれていましたが、なんだか道尾秀介の作品に出てくる人は、こう狂気を内に秘めているけどそれを表に出さない、リアルなキャラクターが多くてゾクゾクしますね。

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2023/05/01

 道尾秀介の真髄を見ました。人物の息詰まるような描写、物語の裏の裏を鮮やかに明かし、ラストの裏切り、今までの道尾氏の作品も素晴らしかったがさらにそれを一回り上回る出来です。  ある倉庫で起きた殺人事件、いやそれともただの事故だったのか、誰がなんのために殺したのか、なぜ殺されなけ...

 道尾秀介の真髄を見ました。人物の息詰まるような描写、物語の裏の裏を鮮やかに明かし、ラストの裏切り、今までの道尾氏の作品も素晴らしかったがさらにそれを一回り上回る出来です。  ある倉庫で起きた殺人事件、いやそれともただの事故だったのか、誰がなんのために殺したのか、なぜ殺されなければならなかったのか。 過去の事件の真相は一体・・・全てが明らかになり一筋になる時の衝撃はもう単にミステリーの答え合わせという領域を超えています。

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2023/04/06

バンドマンの主人公が人生で色々思い違いしちゃうお話。いや、登場人物の多くが思い違っちゃう。 この小説を読んで、やっぱり伝える努力は怠ってはいけないなぁ、というのと、言われていないことを勝手に忖度して突っ走るのはよくないなぁ、と思いました。

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2023/03/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

どんでん返し好きとしてはとても良い作品だったと思う。読了感も良い。犯罪を隠すという点では、容疑者Xの献身と似ている部分もあるが、完成度というか衝撃度ではやはり容疑者Xの献身を超えられないか。

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