終わらざる夏(下) の商品レビュー
上巻と同じく下巻も読むのに時間がかかった。 登場人物は誰もが主人公で、それぞれの物語は切ない。 終章でロシアに抑留された人々が語られるが、そこだけで一つの物語が紡げそう。
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千島列島最北端の島を舞台に、敗戦直後に仕掛けられたソ連からの攻撃を題材とした小説であるが、上巻に比べ息切れの感があり評価を下げている。新境地と言えるようなものにならなかったのは残念だ。
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玉音放送後に起こった事、自分の勉強不足を痛感しました。 ただただ、戦争が憎い。。。 ひとつだけ救われたのは、疎開先を脱走した子供が、偶然出会った一人の男によってちゃんと母親の元に送り届けられたこと。この感動の場面が、ロシア兵の夢として後に登場する。悲しすぎる出来事を、少しでも...
玉音放送後に起こった事、自分の勉強不足を痛感しました。 ただただ、戦争が憎い。。。 ひとつだけ救われたのは、疎開先を脱走した子供が、偶然出会った一人の男によってちゃんと母親の元に送り届けられたこと。この感動の場面が、ロシア兵の夢として後に登場する。悲しすぎる出来事を、少しでも美しく塗り替えるみたいに・・・。
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昭和20年8月15日、天皇の「聖断」によって戦争は終わり戦後が始まった。 しかし、北辺の地、千島列島の先端にある国境の小さな島、占守(シュムシュ)島には日本陸軍の精鋭が残り、 日本がポツダム宣言を受け入れた後に、ソ連軍は占守(シュムシュ)島に上陸し戦闘が始まった。 大きな矛盾のな...
昭和20年8月15日、天皇の「聖断」によって戦争は終わり戦後が始まった。 しかし、北辺の地、千島列島の先端にある国境の小さな島、占守(シュムシュ)島には日本陸軍の精鋭が残り、 日本がポツダム宣言を受け入れた後に、ソ連軍は占守(シュムシュ)島に上陸し戦闘が始まった。 大きな矛盾のなか戦争が始まり、そして最後の精鋭は圧倒的な勝ち戦を行った。 私の勉強不足かこんな事実初めて知った。そして、この時代に生きた人たちの苦悩と戦争の恐ろしさを改めて学ぶことができた。 カムイ・ウン・クレ (神、われを造りたもう。) 浅田次郎の小説は面白い!
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こんなことがあったんですね。 悲しく、なんなんだよ~ です。 ロスケ(ロシア)卑怯じゃないですか! 最後の方でちょっと山崎豊子さんの無法地帯1を 少し思い出してしまいました。 占守島のクリルの戦いと大日本帝国の敗戦に至るまで。 戦争は、良くないもので 何も生み出されることがな...
こんなことがあったんですね。 悲しく、なんなんだよ~ です。 ロスケ(ロシア)卑怯じゃないですか! 最後の方でちょっと山崎豊子さんの無法地帯1を 少し思い出してしまいました。 占守島のクリルの戦いと大日本帝国の敗戦に至るまで。 戦争は、良くないもので 何も生み出されることがないもの なんだと思い知らされました。 日本が樺太と交換で正式に占守島が領土だったとも 知り 思わずグーグルで地図を調べちゃいました。 (そしたら巻末に載ってましたね。) すげぇ場所(エリア)だったです。 読むことが出来て 正直、良かったです!! 知識に感動にご満悦です。 ただ、読み込むのにちょっとペースが あがらなかったんですよねぇ・・・・
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一般市民がどのように戦争に巻き込まれたのか そして戦争とは、個々でそれぞれに真理があることが分かった。 学校での玉音放送後と、上野駅でのやくざ者との別れの場面は優しさが溢れていて、涙が止まらなかった。 それぞれの物語を短編で出版して、子どもにも読んでもらいたい。 浅田さん、ぜ...
一般市民がどのように戦争に巻き込まれたのか そして戦争とは、個々でそれぞれに真理があることが分かった。 学校での玉音放送後と、上野駅でのやくざ者との別れの場面は優しさが溢れていて、涙が止まらなかった。 それぞれの物語を短編で出版して、子どもにも読んでもらいたい。 浅田さん、ぜひ〜
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冒頭は少々取っ付きにくかったが、その後は読み進みました。最期の最期で、この結末はつらい、切ない。一人ひとりには欠けがえのない人生があるのだと改めて痛感する。一人ひとりを見るのではなく、国民とか大きな塊で見ることが戦争の悲劇だ。
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書きたいことがたくさんあるのはわかるけど、ロシア人が出てきたあたりから、登場人物が多すぎて話が散漫になってしまったような気がします。そしてエピローグが唐突な上に悲しい。
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戦争物は苦手。浅田次郎じゃなきゃ避けたと思う。逃げてるわけではなく、学生時代に読んだ「人間の条件」わりと最近の「少年H」、短編で読み応えのある印象深い作品もあった。わりと敬遠してるのは、視点に疑問が残る作品が多いから。テレビドラマ等になると安易な決め付けに腹が立つ。 ともあれ、こ...
戦争物は苦手。浅田次郎じゃなきゃ避けたと思う。逃げてるわけではなく、学生時代に読んだ「人間の条件」わりと最近の「少年H」、短編で読み応えのある印象深い作品もあった。わりと敬遠してるのは、視点に疑問が残る作品が多いから。テレビドラマ等になると安易な決め付けに腹が立つ。 ともあれ、この「終わらざる夏」は良質で見逃されていた部分に焦点を当て、やや通俗的でも手を抜いていない。人物も活きているし、ロシア兵については絡ませるのに無理をした部分もあるが詰め込みたかった気持ちは判る。これは過去の悲劇じゃなく、現在の社会情勢にも通じている。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
上巻の話の展開のスピードに比べると、下巻は次々と展開していき途中からは引き込まれるようにして読み終えました。 シュムシュ島の戦いで主要人物の兵隊がみな亡くなってしまったのには、正直違和感を感じましたが・・・ シュムシュ島での圧勝のあとのエピソードが辛いです いろいろと考えさせられました
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