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神話の力 の商品レビュー

4.2

43件のお客様レビュー

  1. 5つ

    18

  2. 4つ

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  3. 3つ

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  4. 2つ

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2012/10/17

神話の具体例と、そこから導かれるキャンベル師の人生訓の繰り返し。 個人主義的な、あるひとつの時代の言説だなぁ、という印象。 しかし大変前向きで励まされるところも多い。

Posted byブクログ

2011/12/27

対話形式の本のお手本のような出来。 他の神話物語でもそうだが、旧約聖書の記述は世界がどう作られたかを寓話的に説明しているにすぎない、という記述には驚いた。だとすれば聖書の記述は文字通りの真実だとする原理主義者は…。 日本のイザナギとイザナミの物語も、世界がどうできたかを説明す...

対話形式の本のお手本のような出来。 他の神話物語でもそうだが、旧約聖書の記述は世界がどう作られたかを寓話的に説明しているにすぎない、という記述には驚いた。だとすれば聖書の記述は文字通りの真実だとする原理主義者は…。 日本のイザナギとイザナミの物語も、世界がどうできたかを説明する寓話であって真実そのものではないことを疑う人はいないだろうが、世界的に力を持っているキリスト教に関してはそうではないと考える人が多くて。真実っぽく感じてしまうのかな。物語・ストーリーの説明もある。小説家志望の人も読んでみたら参考になるのではないか。

Posted byブクログ

2011/11/30

読んでいる時は神話についての話だと思っていたけれど、気になった箇所のメモを取ってみたら、これは神話を拠り所にした現代への教えの本なのだと気づいた。読み応えあり。

Posted byブクログ

2011/04/13

深刻で絶え間ない人間の苦悩こそ古典的な神話の主要なテーマ あらゆる苦しみや悩みの隠れた原因は、生命の有限性であり、それが人生の最も基礎的な条件だ まし人生を正しく受け入れをうと思うなら、この事実を否定する事はできない

Posted byブクログ

2011/03/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 最高!神話を心理分析の観点から語った対話本だけど、解釈が非常にロマンチック。たとえそれがJ・キャンベルの一考察にすぎないとしても、読者がそこから得るものは大きい。神話はあくまでも物語であり、それゆえに私たちが理解するうえでは必ず個人的な解釈が介入することになる。ただそれを前提にしないと、この本は単なる著者の夢物語としか感じられないだろう。

Posted byブクログ

2011/03/10

【新歓企画】ブックリスト:「大学1年生のときに読んでおきたい本たち」 比較神話学者であるジョーゼフキャンベルさんとジャーナリストのビルモイヤーズさんの対談集です。神話伝承を調べたいお……でも、大学の勉強はハイソすぎてついてけないお……。だから入門書を読むお! みたいなテンションの...

【新歓企画】ブックリスト:「大学1年生のときに読んでおきたい本たち」 比較神話学者であるジョーゼフキャンベルさんとジャーナリストのビルモイヤーズさんの対談集です。神話伝承を調べたいお……でも、大学の勉強はハイソすぎてついてけないお……。だから入門書を読むお! みたいなテンションの人におすすめ。対談なので比較的のんびりさくっと読めます。何より良いのがジョーゼフさんの人柄。「落ち着けおっさん」と思う事もありますが、基本的に優しい気分になれます。神話を学ぶ、という事はどういう事なのかね。みたいな話から、結婚の意義とか、厨ニ大喜びのモチーフがぞろぞろ。キャンベル爺さんは87年に自宅で逝去されたそうですが、その生き方に影響を受けた人はいろんなところにいるみたい。文庫版出たので、そっちでもどうぞ。【S.O.】

Posted byブクログ

2011/01/03

神話学に激しく興味が湧いた。何度も読み直して理解を深めたくなる良書。  「人間が求めているのは、純粋に物理的な次元における生命経験が自己の最も内面的な存在ないし実態に共鳴をもたらすことで実感できる、無上の喜びである。それを助けるのが神話だ。」 古代と現代で果たす、神話の役割と...

神話学に激しく興味が湧いた。何度も読み直して理解を深めたくなる良書。  「人間が求めているのは、純粋に物理的な次元における生命経験が自己の最も内面的な存在ないし実態に共鳴をもたらすことで実感できる、無上の喜びである。それを助けるのが神話だ。」 古代と現代で果たす、神話の役割とはなんだろうか。今どのような神話が求められているのか。そして人類に何をもたらしているのか。 抜粋。 ・「人間である限り時間と決断の領域にいる。人生の問題の一つは、その両者をわきまえて生きること、つまり、「私は何が中心であるかを知っている。善と悪とは単に時間領域における分離逸脱に過ぎず、神の目から見れば、全く同じものであると知っている」と言いながら生きることです。」 →何が正義か、何が悪かなんて主観でしか判断できない。万物を肯定することなんてとっても難しいことではあろうが。 ・「永遠とは時間領域内のあらゆる思考が切り離している「いまここ」の次元です。ここで永遠を捉えない限り、他のどんなところでも捉えられません。」 →善悪や生死などの対立物は時間領域内だからこそ存在する。ここでいう永遠性っていうのは多分その対立物の真ん中にあるもっと本質的なこと。そこを常に見据えられるようにありたい。 ・「最終的には人生は偶然で成り立っている。・・・そのすべてをあたかも自分の意志であるかのように思うことです。そうすることで自分の意思を参加させる。」 →自分が選択の岐路に立ったとき、本当の意味で行きたい方を選ぶことで必然化(見かけの上での)できる気がする。偶然を自分の意思で起こすということ。 ・「至上の幸福を追求せよ。どういうときに幸福を感じるか分析せよ。」 →いわゆる自己分析。 以下雑感。 なんにせよ、超越的なものが神であって、それを神と言語化してしまってる時点で思考の枠にはめられているので理解などできない。神とは観念で、人間が時間と空間に制限されてるとは対照的に、完全に僕らの理解が及ばないもののことなんだろう。 神話学なんて学んだことなかったからとても新鮮だった。つまり、神話には人間が追求すべき内面の価値(本当に大切なこと)の発見を助けるものがあるということ。物質的に満たされた今の時代、僕らの求めるべきものは生きているという経験による喜びなんだろうな。  個人的に、あらゆる神話に共通のテーマがある理由は、古代から肉体の構造も精神の構造も変化ないからだっていう主張がおもろかった。内面的な部分は昔から変わらないのかもしれない。あと、この惑星と同一化する神話が必要とされているという点。宗教戦争がなくなるためも、もう一度自然と開発の関係を考え直すためにも共通の神話が必要なんだろう。

Posted byブクログ

2010/11/29

この本は、たしかポストモダンとかニューアカとかがまだ騒がしかった頃、日本でもベストセラーになった本だったと思う。当時は結局読まなかったが、突然文庫になったので読んでみた。 人類学/神話学とは言っても学術的な部分はまったくなく、一般向け放送用に組まれたインタビューを書物にまとめたも...

この本は、たしかポストモダンとかニューアカとかがまだ騒がしかった頃、日本でもベストセラーになった本だったと思う。当時は結局読まなかったが、突然文庫になったので読んでみた。 人類学/神話学とは言っても学術的な部分はまったくなく、一般向け放送用に組まれたインタビューを書物にまとめたもので、ぜんぜん難しいところはない。というか、かなり通俗的な内容になっている。 著者キャンベルの主張の要点は 1.各世界の様々な神話は、かなり共通のシンボリズムを持ち、ユング風に普遍的な、通底する人間精神の根幹をものがたっている。 2.神話的な思考は、連綿と現代につながってきており、20世紀の欧米の文化事象にも変容してあらわれている。 3.神話や英雄物語のなかに、私たちは人生の教訓を見ることができる。 といったところだろうか。 しかしいずれも通俗的レベルで話は終わっていて、神話学の専門性への興味を惹起するものはない。 とりわけ最後に人生訓になってしまうところがなんとも俗っぽくて残念だった。それに、どういうわけか後半はヨーロッパの伝承や中世の吟遊詩人の話になっており、「神話学」で注目される非西洋圏の神話群は前半言及されたあと、どこかに行ってしまう。 キャンベルの学術的な著作を読んでみたらおもしろいのかもしれないが、この本にはあまり価値を感じなかった。

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2010/11/25

人の脳は物語を通して記憶する仕組みになっていること、そのため何かを伝えるには物語を通して行うと効果的なこと、民族や部族の歴史、大切な知恵は物語の形で口承で伝えられてきたこと、そして、神話のパターンはほぼ3~4種類に分類でき、映画「スターウォーズ」はその代表的なパターンを踏襲して大...

人の脳は物語を通して記憶する仕組みになっていること、そのため何かを伝えるには物語を通して行うと効果的なこと、民族や部族の歴史、大切な知恵は物語の形で口承で伝えられてきたこと、そして、神話のパターンはほぼ3~4種類に分類でき、映画「スターウォーズ」はその代表的なパターンを踏襲して大ヒットさせたことなど、神話や物語についてはいろいろな本で紹介され気になっていました。 著者の代表作「千の顔を持つ英雄」をそのうちに読もうと思っていたら、たまたま書店でこの本を見つけとりあえず読んでみました。

Posted byブクログ

2010/11/23

禅を持ち上げられるとにやにやしちゃう。西洋世界がメインでしたがちゃんとシャーマニニズムにも造詣があり勉強になります。進行形です。

Posted byブクログ