白鳥異伝(下) の商品レビュー
勾玉三部作のなかで質量ともに最も壮大かもしれません。 そして男女の性と情が描かれ方も、なんとなく他のものより大人向けかも。 面白かったけれど、 少し盛り上がりに欠けるかもしれない。 若干爽快感がない気がしたのは長かったせいかも。 しかし最後、きれいに話が収まったのは心地良かった...
勾玉三部作のなかで質量ともに最も壮大かもしれません。 そして男女の性と情が描かれ方も、なんとなく他のものより大人向けかも。 面白かったけれど、 少し盛り上がりに欠けるかもしれない。 若干爽快感がない気がしたのは長かったせいかも。 しかし最後、きれいに話が収まったのは心地良かったです。 荻原さんはさりげないオチのつけ方が上手だと思う。 真面目に語るとすれば、 どれほど険しい運命を背負わされても、愛のもとで乗り越えられないものはない。 自分の人生は自分のものである。 他人の人生は他人のものである。 自分を素直に表現し、相手の主張を尊重する。 それができてこそ、人を愛する意味がある。 ということなのでしょうか。 ……管流に関してはそうとも言い切れませんけど。
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勾玉シリーズ第2弾。 前作からして、おそらくハッピーエンドでうまいこと終わるんだろうな、 とは思っていたので、やっぱりね、という感想。 勾玉を集めて、どうにかして終わるんだろうな、 とは思ってたけれど、最後はちょっと意外な終わり方。 あまり深く考えないで読むのがいいのかもしれないけれど、 「どうして」そうなったのか、ということが、よくわからない部分が多くて、 ちょっと「?」って思うところとかもありましたが、 全体的なお話の部分では、まぁ面白いかな、と。 ただ、やっぱりなんか、主人公に魅力があまりないのかなぁ、 という印象は変わらず。 どの辺が巫女っぽいのだろうか?とか。 まぁ、読者の対象年齢が少し低めみたいなので、 やはりしょうがないのですかね。
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二人で一つであるかのように育った遠子と小俱那が別れ別れになった上巻から、再会の下巻へ。 「小俱那と再び会うまでは女にならない」と誓っていた遠子が小俱那と再会し……。 ハッピーエンドが分かっているとは言えど、思春期と青春の狭間のような二人の恋がどのような行方を辿っていくのか、そして、その中で見えてくる「愛情」の光と闇について、上巻にも増してぐいぐいと世界へ引き込まれていきました。 たった一つの決意だけで前に進んできた遠子が、一度そのすべてを失い、遠子であることを捨てようとしたところから、小俱那がやって来て遠子を取り戻させるくだりがとても好きです。 その背後にある菅流の努力(なにげに不憫でそれがまたかっこいい)や、小俱那を慕う部下たちも。 百襲姫や帝をもうちょっと詳しく書いてくれても良いのではないかとは思いましたが、子供から大人になる少年少女の魅力が存分に描かれているのだから、そこに大人の事情が入りすぎるべきではないのかとも思えます。 なにはともあれ、初めて読んだ中学の頃は、言葉の意味も分からず、大雑把に話を掴んで読んでいたものを、ある程度知識を得た今にもう一度読むと、またあれこれと違った思いも湧いてきます。 昔は憎むばかりだった百襲姫の心情も考えられるようになったり(それでも憎いは憎いのですが)、「女」になって以後の遠子のことも以前よりは分かるようになりました。 中学時代に憧れていた彼女らに、今、少しだけ近づけたのかなと感じます。
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勾玉三部作の第二作目。 前作「空色勾玉」の時もそうだったけど、もう少し描写があったらなぁと感じた。百襲姫が亡くなった時の話はもう少し掘り下げた方が、小俱那の苦しみや葛藤が伝わってくると思う。 とはいえ、話の流れは非常にスムーズで上巻を読むと、すぐに下巻も読めてしまった。第三作に期待。
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上巻を読み終わり、下巻を手に取ると、下巻はもう一気に読み飛ばすぐらいの勢いで読み進めることができる。 読みやすさはすばらしい。 上巻では悪役に感じられたタケルも、下巻を読めば読むほど愛すべき存在になっていく。 ひとりひとりのキャラクターが特徴的で愛せずにはいられない。
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10年ぶりに再読。 勾玉三部作はどれも大好きだけど、その中でも白鳥異伝が特に好き。 何度でも読み返したくなる。 長い割にはあっさりとした結末でちょっと拍子抜けしてしまい、物足りないと感じる人もいるかもしれません。 でもそのあっさりさが逆に想像の余地を与えてくれてるような気がしま...
10年ぶりに再読。 勾玉三部作はどれも大好きだけど、その中でも白鳥異伝が特に好き。 何度でも読み返したくなる。 長い割にはあっさりとした結末でちょっと拍子抜けしてしまい、物足りないと感じる人もいるかもしれません。 でもそのあっさりさが逆に想像の余地を与えてくれてるような気がします。 初読は中学生の頃でしたが、読み終えて色々想像を膨らませてたのを今でも覚えてます(^^)
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ラブストーリーとしても素敵だし、ヤマトタケル伝説を題材とした歴史ファンタジーとしても楽しいと思う。夢中になれる要素だらけの作品。
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だめだ、大好きすぎる。ちょっとずつ読むつもりが惹きこまれて一気読みしてしまいました。読んでいる最中に悲しみの涙、そして喜びの涙で何度も眼が潤みました。また、ひょうきんだけどなんだかんだ言いながらも助けずにはいられない菅流のかっこよさも暗く沈みがちな展開の中で楽しませてくれました。...
だめだ、大好きすぎる。ちょっとずつ読むつもりが惹きこまれて一気読みしてしまいました。読んでいる最中に悲しみの涙、そして喜びの涙で何度も眼が潤みました。また、ひょうきんだけどなんだかんだ言いながらも助けずにはいられない菅流のかっこよさも暗く沈みがちな展開の中で楽しませてくれました。神の力すらも乗り越えた遠子と小倶那のお互いの想いがもたらした幸せな結末が大好きです。
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百襲姫との対立の決着方法と、影の彼の役割が描ききれていない感じはするけれど、壮大な物語が晴れやかに終わったのは気持ちがよかった。
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