丘の上の赤い屋根 の商品レビュー
『帰る場所』と言うのが用意されてる人は幸せだ しかし『帰る場所』がない人だって道はある それは自分で『帰る場所』を見つけ 『帰る場所』にする努力をすることだ 僕には今の住まいは『帰る場所』だ 10年近くの間、根無し草となった結果やっと手に入れた『帰る場所』 もちろん自分...
『帰る場所』と言うのが用意されてる人は幸せだ しかし『帰る場所』がない人だって道はある それは自分で『帰る場所』を見つけ 『帰る場所』にする努力をすることだ 僕には今の住まいは『帰る場所』だ 10年近くの間、根無し草となった結果やっと手に入れた『帰る場所』 もちろん自分の帰っていい場所を作り出すのは大変だ 時間も精神もたっぷりと使い、やっと手に入れるもの しかし、それだけの価値があるのだ この作品には『居場所』を求める登場人物が多い 努力も無しに『帰る場所』をつくろうと言うのは甘い考えだと暗に描かれている気がする。 ミステリとしてはいまいちだ。 犯人は怪し過ぎるのでのっけからわかってしまう。 しかし、それぞれの立場とポリシーを持った登場人物は魅力的だ。 ジャケ借りして損はなかった。
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表紙が◎です。自分の知らないトコロでも・・・様々な努力があるんだよな?てコトを再認識出来る本・・・だな^^
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亡くなった父の遺産として、広い屋敷とアパートをもらった主人公。 そこに引っ越してきた彼女は、地域のコミュニティーFM局に就職する。 やる気のない社長に、素人ばかりのパーソナリティ。 唯一ラジオ局のプロとして働くのは、売れない俳優の鏑木航だけ。 そんなラジオ局に巻き起る、小...
亡くなった父の遺産として、広い屋敷とアパートをもらった主人公。 そこに引っ越してきた彼女は、地域のコミュニティーFM局に就職する。 やる気のない社長に、素人ばかりのパーソナリティ。 唯一ラジオ局のプロとして働くのは、売れない俳優の鏑木航だけ。 そんなラジオ局に巻き起る、小さな事件と騒動が引きよせたものは・・・。 というストーリー。 学生の頃はよくラジオ聞いてたわー、という人には色々楽しめる話なんじゃないでしょうか。 ただワタクシ、あんまりラジオ聞く人じゃなかったので・・・。 案の定、話についていけなかった・・・。 登場人物に魅力があったわけでもないので、特に思うところなくさらっと読了。 可もなく、不可もなく、といったところです。
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小さなFM局でおこった、ひと夏の小さな奇跡。さわやかな風が吹きぬけるハートフル・ストーリー。 なんとなく「ハートフル」な話が読みたくなったので読んでみました。ハートフルってなんだろうね? 少なくとも自分はほとんど「ハートフルさ」を感じませんでした。 主人公の人柄にも全然共感でき...
小さなFM局でおこった、ひと夏の小さな奇跡。さわやかな風が吹きぬけるハートフル・ストーリー。 なんとなく「ハートフル」な話が読みたくなったので読んでみました。ハートフルってなんだろうね? 少なくとも自分はほとんど「ハートフルさ」を感じませんでした。 主人公の人柄にも全然共感できないし、嫌味な印象しかなかったというか。 作中に、細々といろんな事件とか起こったりもするんですが、どれも最後にさらっと「こういうことだったんだよ」みたいに説明を一言二言するだけで終了。そこまでひっぱっておいてなんだ?これ。打ち切り漫画を彷彿とさせます。弟とか結局あれで終わりかよ。 いろんな事件的な要素を盛り込みたかったのかもしれないけど全然消化できてなくないか?これ。
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武蔵野線の駅で、駅前広場に大きな鯰(なまず)のオブジェがあるあたりの話かな?と想像してながら読んでいたけど、あそこには巨大なショッピングセンターがあるから、違うなぁ。東京にも近すぎるし。なんて無駄な事を考えながら読んでしまいました。場所に関する想像は膨らむのですが、登場人物の顔や...
武蔵野線の駅で、駅前広場に大きな鯰(なまず)のオブジェがあるあたりの話かな?と想像してながら読んでいたけど、あそこには巨大なショッピングセンターがあるから、違うなぁ。東京にも近すぎるし。なんて無駄な事を考えながら読んでしまいました。場所に関する想像は膨らむのですが、登場人物の顔や雰囲気のイメージがなかなか膨らんで来ません。例外として、ローカルFM局で「あなたの三曲」を担当するパーソナリティの大宮小百合さん以外は。
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コミュニティFMが舞台のお話。 航にイライラしましたが、ハッピーエンドでえがった。 隼はどうなったかな。
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題名が前作の「雲の上の青い空」と似た雰囲気なので、その姉妹編かと思いきや、全く別の作品。今回の青井作品は、東京から少しだけ離れた架空の町・大沼辺市の地元コミュニティFM局が舞台。 日常のミステリを得意とする著者が、どんな展開でなぞ解きを披露するのか期待をしていたのだが、ちょっとが...
題名が前作の「雲の上の青い空」と似た雰囲気なので、その姉妹編かと思いきや、全く別の作品。今回の青井作品は、東京から少しだけ離れた架空の町・大沼辺市の地元コミュニティFM局が舞台。 日常のミステリを得意とする著者が、どんな展開でなぞ解きを披露するのか期待をしていたのだが、ちょっとがっかり。まあまあ魅力的な主人公・真希はいいとして、あちらこちらに仕掛けておいたはずの伏線が解決されずに放置されてしまったり、読者を引っ張り回すだけの展開や、終盤で突然キャラクターが変わってしまう人物がいたりで、少し唖然とした。 他にもいろいろ指摘したいことがあるのだけれど、ネタばれになるので割愛。残念ながら期待はずれ。
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+++ 波多野真希の心には「赤い屋根」の映像が残っていた。 幼い時の記憶かどうか定かではないが、時折ふっと、それが浮かんでくるのだ。 亡くなった父の遺産をもらい受け、30代を前にして、東京近郊の都市へと移った真希。 父は、屋敷と呼べるほどの大きな家と、広い敷地、そして敷地内に立つ...
+++ 波多野真希の心には「赤い屋根」の映像が残っていた。 幼い時の記憶かどうか定かではないが、時折ふっと、それが浮かんでくるのだ。 亡くなった父の遺産をもらい受け、30代を前にして、東京近郊の都市へと移った真希。 父は、屋敷と呼べるほどの大きな家と、広い敷地、そして敷地内に立つアパートを真希に残してくれた。 屋敷がある市には、コミュニティーFMがあった。 このラジオ局、社長は、やる気があるのか、ないのかわからないし、他のパーソナリティーも所詮素人の寄せ集めとしか思えない。 プロは子役として脚光を浴び、学業優先のため一時、休業していた俳優業を再開した鏑木航のみ。 引越しの荷解きも終わらぬ最中(さなか)、真希のもとに「この土地は、市に寄贈されるはずの土地だ!」と市議会議員が訪れ、「そんなはずは……」と困惑してしまう。 さらに「あなたの弟です」と話す男まで現れた! 小さなFM局で巻き起こる、ひと夏のハートフル・ストーリー。 +++ 東京近郊と言っても、めぼしいものはなにもない中途半端な町・大沼辺市が舞台である。そこにあるコミュニティFMのラジオ局は、東京で芽が出ないとはいえ俳優をやっている鏑木航には、あってもなくてもいいような中途半端なものに見えた。秋までという契約で、朝の7時から10時までの帯番組を任された彼は、決められたこと以外には首を突っ込む気も手を出すつもりもなく、早くこの夏をやり過ごして東京へ帰ることしか頭になかった。そんなときボランティアとしてFM局にやってきた真希と出会う。真希の亡父は元大沼辺の実力者で、その遺産として屋敷を受け継いで彼女はここにやってきたのだった。 FM局に届くお便りや、FM局のボランティアスタッフ、真希の持ち物であるオンボロアパートの住人のお年寄りたち、突然現れた弟、そして真希から屋敷を奪い取ろうとする企みなどに振り回されながら、ひと夏の物語は展開するのである。 何気なく暮らしているように見える人たちも、それぞれになんらかの屈託を抱えており、それを互いに思いやることは、思い切って近づき踏み込まなければできないのだと思わされる。見ないふり聞かないふりでは、そこに存在することにはならないのだ。読み終えて、思わず地元のFMラジオ局を検索してしまった。
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