日本人へ 国家と歴史篇 の商品レビュー
文芸春秋2006年‐2010年連載を収録。 ローマ帝国興亡から見た歴史観で、海外から見た日本を嘆き提言する。 自民-民社の流れの中で、政治不信を的確に予想。仕分けされる官僚達の交渉力の無さに呆れる。(官僚もしたたかで、その場は引いていつのまにか復活、という実態が再仕分けでわかった...
文芸春秋2006年‐2010年連載を収録。 ローマ帝国興亡から見た歴史観で、海外から見た日本を嘆き提言する。 自民-民社の流れの中で、政治不信を的確に予想。仕分けされる官僚達の交渉力の無さに呆れる。(官僚もしたたかで、その場は引いていつのまにか復活、という実態が再仕分けでわかったが) 図書館派への苦言があり、ちょっと耳が痛い。
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とにかく、なぜ今まで塩野七海という人物に目を向けてこなかったのか。 目から鱗の、ローマ人論と日本人論。 これを知らなかった私と、知った私とでは、確実に日本人を見る目が違う。 国交とはかくあるべき。が、わかる。すべての政治家よ、読んでみよ。政治的戦略、が分かる。ローマの皇帝たちよ...
とにかく、なぜ今まで塩野七海という人物に目を向けてこなかったのか。 目から鱗の、ローマ人論と日本人論。 これを知らなかった私と、知った私とでは、確実に日本人を見る目が違う。 国交とはかくあるべき。が、わかる。すべての政治家よ、読んでみよ。政治的戦略、が分かる。ローマの皇帝たちよ。ローマの繁栄の秘技を現代に説き給え。何もオカルトではなく、明らかなものであることを。まずは本論である、ローマについての著作を読んでみなくては。 他サイトより転載
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どうやれば日本は、二度と負け戦をしないで済むか。 自国のことは自国で解決する、で行くしかない。 自分で自分を守ろうとしない者を、誰が助ける気になるか。 日本的な秀才は、予期していた事態への対処は上手いが、予期していなかった事態への対処は下手なのが特質らしい。 真正面から答えるか...
どうやれば日本は、二度と負け戦をしないで済むか。 自国のことは自国で解決する、で行くしかない。 自分で自分を守ろうとしない者を、誰が助ける気になるか。 日本的な秀才は、予期していた事態への対処は上手いが、予期していなかった事態への対処は下手なのが特質らしい。 真正面から答えるか、それともすり抜けるかのちがいはあっても、予期しなかった質問に対処して初めて、頭脳の出来の良し悪しが計れるのである。 天下りに関して、五十を過ぎてしかも他より優秀な人たちに、なぜ国が再就職を世話してやらねばならないのか。
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マキャベリストということが分かる本。国家は、暴力と脅しが原則とわかる。現在の日本人にとっては、勢いづけられる本。歴史の主人になるためには、戦争をやるっきゃ無い、と。まぁ、ほどほどに。
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リーダー編に続いて第二弾として読了。2008年安倍内閣時代、北京オリンピック開催時期のころのエッセー。憲法改正、記者クラブの廃止など、ローマの歴史、群雄割拠するルネサンス期のイタリアに詳しい著者ならではリアリズムによる鋭い提言は賛成するところ大。多くの政治家さんはお読みになってい...
リーダー編に続いて第二弾として読了。2008年安倍内閣時代、北京オリンピック開催時期のころのエッセー。憲法改正、記者クラブの廃止など、ローマの歴史、群雄割拠するルネサンス期のイタリアに詳しい著者ならではリアリズムによる鋭い提言は賛成するところ大。多くの政治家さんはお読みになっていると思うのだがそれともそんな時間もないか。
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秋晴れの週末はハエタロウ's Cafeで昼食を取る。 いや、なに、ハエタロウの段ボールハウスがある物干しに 椅子を用意しておじゃまするのだ。 春、初夏、初秋、陽光を愉しむ昼食は カンヌ、ベルリン、台北、バンコクの旅の空、どこでも貴重だ。 その時間を東京の我が家で愉しん...
秋晴れの週末はハエタロウ's Cafeで昼食を取る。 いや、なに、ハエタロウの段ボールハウスがある物干しに 椅子を用意しておじゃまするのだ。 春、初夏、初秋、陽光を愉しむ昼食は カンヌ、ベルリン、台北、バンコクの旅の空、どこでも貴重だ。 その時間を東京の我が家で愉しんではいけない理由など あるだろうか。 好機が訪れたときは、即、動くべし、なのだ。 塩野七生が「文藝春秋」に連載してきた『日本人へ』を読む。 七年分の連載が二冊の新書になった。 東京とローマの距離。 いまこの瞬間と二千年の時間。 その距離と時間の広がりが、 現代の出来事に対する塩野の洞察に立体感を与えていて、 読んでいるこちらの頭と心も活性化する。 とりわけ、周囲の既得権者におもねることなく、 かといって批判や非難で声高になることもない塩野の文章が、 人間の言葉として届いてくる。 ただ知識や情報を得るだけの読書でなく、 著者と対話する時間に変わっていくのだ。 (文中敬称略)
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前作『リーダー篇』が小泉、ブッシュの時代だったのと比べると、だいぶ最近の話になってきました。安倍、福田ときて麻生をすっ飛ばして(笑)小沢へと至る、ここ数年の日本の混迷ぶりを振り返るには最適の書ではないかと。
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リーダー篇に比べると内容がスケールダウンしているように感じる。しかしながら面白さは損なわれていないです。著者の今( 実際にはタイムラグはある)の日本に対する見方には教えられる事が多々ある。
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リーダー篇では説教みたいな感じだったのですが、 今回はイタリアでの生活に関するエッセイという色合いが強くて、ちょっとトーンダウンしており物足りなさがありました。
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温故知新のイタリア×日本バージョン。という感じ。ワインやローマや日本の現代政治やら、塩野七生さんとおしゃべりをしているような本。はっきり意見が言えるのは、彼女のように時間をかけて、たくさんの事実を生のまま捉えているからなんだろな。女性に対する現実的でフェアな視点が清々しい。こんな...
温故知新のイタリア×日本バージョン。という感じ。ワインやローマや日本の現代政治やら、塩野七生さんとおしゃべりをしているような本。はっきり意見が言えるのは、彼女のように時間をかけて、たくさんの事実を生のまま捉えているからなんだろな。女性に対する現実的でフェアな視点が清々しい。こんな風に引き出しの多い人になれたらいいな、と思ったり。本を読んだ後の楽しみは、伝えたかったり共有したい人に貸すことだけど、これはまっさきな母だなー。
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