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愛してよろしいですか? の商品レビュー

3.9

23件のお客様レビュー

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2024/06/16

40年以上前の小説と思えないほど、新しくて今に通ずるところがたくさんあって、みずみずしい小説だった。 主人公の気持ちになってハラハラしたりドキドキしたり、ワタルの魅力にわーっとなったり、少女漫画的で、かわいらしい小説だった。ラストもとても好き!続きの小説があるみたいなので近々読み...

40年以上前の小説と思えないほど、新しくて今に通ずるところがたくさんあって、みずみずしい小説だった。 主人公の気持ちになってハラハラしたりドキドキしたり、ワタルの魅力にわーっとなったり、少女漫画的で、かわいらしい小説だった。ラストもとても好き!続きの小説があるみたいなので近々読みたい。関西弁ってやさしくていいな〜

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2021/12/22

ハイミスの主人公スミレが大学生のワタルの前だけかわいい女の子になってしまうのが素敵!元彼のことも優しく思い出しててすごく気持ちがあたたまる小説。 2人のハラハラするやりとりもあるけど、それも含めてすごく好きな作品。

Posted byブクログ

2015/11/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初版昭和54年の作品とは思えない親近感と茶目っ気が好ましい。 34歳独身女性がイタリア旅行中に意気投合した学生青年となんやかやで関係を深めていくはなし。青年のなつこいキャラクターと女性の媚びない性格が織り成す小気味良い関係性とちょっと甘酸っぱい展開で前半はとても楽しめた。独特の言い回しや文章もなじみがないのになぜか雄弁で読みづらさがない。好きの種類と執着の度合いが変わってきた後半からは、女性の「少女のような」わがままと青年の若さ故の価値観が目立ってもやもや。かっこいい、かわいいだけに収まらなくなるのが恋愛のリアルなのだろうな。恋する女性のわがままが行きすぎるように感じて好きになれないことが多いけど、そういった点でもバランスが秀逸だったのかも。始まりと結末を踏まえると少し冗長だったかもだけど、夢のある素敵なはなしでした。

Posted byブクログ

2015/07/09

大好きな田辺聖子さんの作品。中でもこの爽やかなハッピーエンドのお話は大好き。 主人公に魅力があって共感しまくりだし、古くささを全く感じない。 昔も今も女性は同じような事を考えて生きてるんだなあ。

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2014/05/14

初版が昭和54年ということで、表現の端々に若干古さはあるものの、昔も今も三十路付近の女性の悩みなんて大差ないなあと思える。 今から20年後の未来の三十路付近の女性も、きっと同じような悩みをまだ抱えていそうな気がする。 年下の男の子に振り回されるスゥも可愛いし、大学生のワタルも飄々...

初版が昭和54年ということで、表現の端々に若干古さはあるものの、昔も今も三十路付近の女性の悩みなんて大差ないなあと思える。 今から20年後の未来の三十路付近の女性も、きっと同じような悩みをまだ抱えていそうな気がする。 年下の男の子に振り回されるスゥも可愛いし、大学生のワタルも飄々としていて、この2人の掛け合いも面白かった。

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2014/02/22

まるで少女漫画のような物語で、軽く読めるが、正直、作者の都合のいい妄想を読まされてるような気分になった。 初版が昭和54年ということで、携帯などがない時代の物語だけど それでも、いつの時代も30過ぎの独身女性が考え悩むことは同じような事なのだな。と感じた。

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2014/02/21

ワタルとスウの掛け合い漫才みたいな関係がすごく楽しくて 読むたびに 良い気分になる。 元気がないときに読むと、心がほんわかしてきます。

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2013/12/02

 30代の女性と大学生の男の子の恋愛を描いた田辺聖子の小説。昭和54年の作品。  昭和54年といったらいまから30年以上も前で、ところどころ時代を感じる描写があるが(女性一人暮らしのアパートにお風呂がないとか、コーデュロイのスカートとベストとか)、人間の気持には古びたところを感...

 30代の女性と大学生の男の子の恋愛を描いた田辺聖子の小説。昭和54年の作品。  昭和54年といったらいまから30年以上も前で、ところどころ時代を感じる描写があるが(女性一人暮らしのアパートにお風呂がないとか、コーデュロイのスカートとベストとか)、人間の気持には古びたところを感じない。ローマの午後を楽しく過ごし、「やっぱり夕ごはんご一緒しませんか」とワタルがやってくる場面などは冒頭からワクワクしてしまった。34歳にしては、ワタルを目の前にした主人公に落ち着きも余裕も少ないのがやや気になるが、作中で「20歳から成長している気がしないのに」と言っている通り、自分がこの年になっても案外こういうふうなのかもしれない。  欲を言えばもう少し落ち着いていたいけれど。  いまでこそ、女性が大学に行くのも就職してバリバリ働くのも、ひとつの選択肢として当たり前になった。でも、主人公が感じていた会社の中での過ごしにくさは、見えにくくなりはしてもまだ根強く残っているのではないかと思う。男性中心の社会に冷めた視線を投げながらも、日常を丁寧にこなしている主人公には好感が持てる。

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2013/10/13

田辺聖子さんのハイミスものがだいすきなので、 この本ももう何度めかに読んだ。 ワタルとの恋の行方も気になりつつ、それ以上に スウのつぶやきのような心もようが実に細かくて、 そこがもっとも愉しめてスキ! 私も一人暮しなので共感できるところが多く、 かつ、性格も近い気がして。ものすご...

田辺聖子さんのハイミスものがだいすきなので、 この本ももう何度めかに読んだ。 ワタルとの恋の行方も気になりつつ、それ以上に スウのつぶやきのような心もようが実に細かくて、 そこがもっとも愉しめてスキ! 私も一人暮しなので共感できるところが多く、 かつ、性格も近い気がして。ものすごく感情移入して 読んでしまう。毎回。 「一人暮しなので、張りをもって生活に気を配ったり、 お洒落を楽しんだりを心掛けてる」というくだりなど、 ついついおろそかになりがちな私には「私も!」と 発奮させてくれる。また何回でも読みたい。

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2013/06/11

34歳のハイ・ミス(死語?)OLが、一回りしたの大学生と なんだかんだと恋におちる。 決定的でない中の2人の恋のゆくえは・・・ 82年に刊行されたとは思えない、今でも通じるストーリー。 (携帯電話がないぐらいかな、古いところは) てっきり、年下の男に恋しちゃって、自分の年齢か...

34歳のハイ・ミス(死語?)OLが、一回りしたの大学生と なんだかんだと恋におちる。 決定的でない中の2人の恋のゆくえは・・・ 82年に刊行されたとは思えない、今でも通じるストーリー。 (携帯電話がないぐらいかな、古いところは) てっきり、年下の男に恋しちゃって、自分の年齢から悩んだりする女子の話かと思いきや、 なんだなんだ、このおもしろい女性は! こんな人30年前にいたの??? 大学生ワタルも、若さと優しさ時には老成さでOLスウを振り回し魅力的。 大阪弁がテンポよく、 あっという間に楽しく読める、とってもステキなお話です

Posted byブクログ