愛してよろしいですか? の商品レビュー
斉坂すみれ34歳。会社の仕事はそつなくこなし、重宝がられているのに、女もこの年齢で独身となると生きにくくなる。愛想がよければ男狂いと言われ、ちょっと冷たくすればヒステリー、質素にすれば色気がない―。ある旅先で、ひとまわり年下の大学生・矢富ワタルと出会い、不覚にも恋に落ちてしまった...
斉坂すみれ34歳。会社の仕事はそつなくこなし、重宝がられているのに、女もこの年齢で独身となると生きにくくなる。愛想がよければ男狂いと言われ、ちょっと冷たくすればヒステリー、質素にすれば色気がない―。ある旅先で、ひとまわり年下の大学生・矢富ワタルと出会い、不覚にも恋に落ちてしまった。若い男の子の顔色に一喜一憂する女の甘やかな恋心を笑いの渦に巻き込んで描く傑作恋愛小説。 1982年に刊行されたものらしいが、今でも新しく読むことができる。「女」の性質というものが前面に出されていてとてもリアル。こうなりたくないなあと思うけど、なるんだろうなあ・・・ もう30年も前に書かれたものなのに、「最近の若者ときたら・・・」な台詞がたくさんあってニヤリとした。ゆとり世代だと私達を馬鹿にする大人がたくさんいるが、あなた達もそうだったくせに!と声を大にして言いたい。
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昭和54年の作品なのでところどころに30年前を感じるもののそんなことはほとんど気にならぬほど面白かった。恋愛小説というだけでなく30代の仕事をもつ女性が生きていくうえでの職場や友人とのあれこれ、そのなかで思うことなどがリアルに綴られていて大変面白いです。
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夏のキャンペーンの一冊になっていたので、手に取りました。 田辺聖子さんは、ジョゼを読んだことがあって、なんだか男女のなにげないやりとりがとてもうまいなぁ!という印象。 今回も、年下に振り回されまいと思いつつも、一喜一憂してしまう主人公が可愛くて。 電話越しの声だったり、そのときの...
夏のキャンペーンの一冊になっていたので、手に取りました。 田辺聖子さんは、ジョゼを読んだことがあって、なんだか男女のなにげないやりとりがとてもうまいなぁ!という印象。 今回も、年下に振り回されまいと思いつつも、一喜一憂してしまう主人公が可愛くて。 電話越しの声だったり、そのときの空気まで伝わってくるような気がしました。 歳を重ねたからって、器用に生きられるわけじゃない。 失敗を繰り返して大人になっていくけど、遠回りだったとしてもスルーしちゃいけない出来事って、きっとあると思う。
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