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怪談の悦び の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2025/07/15
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※このレビューにはネタバレを含みます

海外怪談小説のアンソロジー。これもだいぶ前に読み途中で完読してないけど、もうあげることにしちゃう(笑)。残りは読んだら追加していく(永遠に読まない気もするが)。 『ダンカスターの17番ホール』H・R・ウェイクフィールド  ゴルフ場の怪談。支配人は森の中を切り開いて新しいホールを造るが、工事人たちが謎の死を遂げたり、支配人自身も何か禍々しい感じと嫌な予感が拭えない。その予感は的中し、例のホールから女性の悲鳴が……。  決定的なことが起こるまでの盛り上げ方がこの人は本当に上手い。そして意外に描写がグロいのも好み。 『魔性の夫』エリザベス・ボウエン  第一次世界大戦時、ドローヴァー夫人はまだ若い未婚女性で、婚約者が徴兵されている。その時「必ず戻るから待っていて欲しい」とまで言われたのに、彼女自身はなぜか彼の顔すら思い出せない。そんなことってあるのかなと思いながら読み進めると、その恋人は性格に問題があり、彼女は彼を恐れていたことがわかってくる。そして25年後の第二次世界大戦時、すでに別の人の夫人となった彼女が疎開先から自宅に一時期戻ったところに、死んだと思っていたその恋人から「今日会いにいく」と手紙が届いていた……。  記憶に「まるで写真に酸を垂らしたかのように一箇所ぽっかり空白があって」彼の顔がまるで思い出せない……という秀逸な描写があるんだけど、会いたくないという感情だけがあって、顔がわからないから、向こうから来てもとっさに逃げられないという……怖さ。その恐怖が人中に出てちょっと緩んだところに、ドン!という感じで襲ってくるのもすごく面白かった。 『棺桶屋』リチャード・ミドルトン  いきなり妙な男に「あなたは近々棺桶が必要になりますよ」と言われる主人公。まあ、想像通りの展開だった 『青の無言劇』アーサー・キラ=クーチ  いかにもゴシックな文体で非常に読みづらかった。仕事で初めて訪ねた町なのに、ある屋敷と宿のある部屋に既視感を感じる主人公。要は放蕩の末に駆け落ち相手の父親を刺した貴族の生まれ変わりが自分だったのだ 『深き淵より』ロジャー・ペイター  僧院での霊現象から、かつて崇拝を禁じられた尼僧長の存在が判明する。正直、特殊なシチュエーションすぎてピンと来なかった。著者も僧なんだって。いろいろ不思議な話を聞くこともあるんだろうなとは思う 『天国』メイ・シンクレア  一度長く感想書いたけど保存し忘れて消えたので、もう一度書く気にはなれず(笑)。セッションズ氏が十数年ぶりに故郷を訪れ、変わった思い出の地とかつて恋した女性もその妹もすでにこの世にいないことを知る。その帰途でどうやら彼は死んだらしく、奇妙な「天国」にいた(なぜ死んだのかなどはこの作品に重要ではなかったのか記述はない)。  これも非常に読みにくかった(笑)。母親の抑圧から死してようやく脱する男の姿を描いているのだと思うけど、各自が望む天国を作り上げることが出来るという死生観が面白かった。思わずクスッと笑ってしまう部分もあったし。

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2021/09/08

英米の怪談アンソロジー、13編。 正直、期待外れだったかなー。 「えっ、これで終わり?」みたいな放り出され方だったり、意味がよくわからないものが多かった。 残念。   一番良かったのは、グラント・アレン著のウルヴァ―デン塔。 いかにも怪談らしいし、理解しやすい。 ラドヤード・キ...

英米の怪談アンソロジー、13編。 正直、期待外れだったかなー。 「えっ、これで終わり?」みたいな放り出され方だったり、意味がよくわからないものが多かった。 残念。   一番良かったのは、グラント・アレン著のウルヴァ―デン塔。 いかにも怪談らしいし、理解しやすい。 ラドヤード・キップリング著の「彼等」も悲しくて良かった。 あとの11篇は……う~ん……。

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2016/05/14

怪談ということで、13編から成る。 「ダンカスターの十七番ホール」でジャブを受け、「『彼ら』」でダウンを取られる。 発見はリチャード・ミドルトン。「棺桶屋」では思わず喪黒福造を彷彿とさせられる。

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2011/01/08

いろいろな味わいが楽しめて、もうこれは、本当に愉しいアンソロジー。 “渋い正調怪談集と言うより、いくぶん世紀末的廃頽味の勝った物語集になってしまった”とは編者である南條竹則氏の弁であるが、だからこそ、の醍醐味に満ちている。 13篇収録。 一番印象深いのはラドヤード・キップリング...

いろいろな味わいが楽しめて、もうこれは、本当に愉しいアンソロジー。 “渋い正調怪談集と言うより、いくぶん世紀末的廃頽味の勝った物語集になってしまった”とは編者である南條竹則氏の弁であるが、だからこそ、の醍醐味に満ちている。 13篇収録。 一番印象深いのはラドヤード・キップリングの「彼等」。 物語の最後での語り手の決意が、物語が始まる以前から胸にきざした思いであっただろうと想像して、一人の親として胸衝かれる。 創作当時のキップリングの人生を知ると尚のこと。 それにしても南條さん、遥かなる人生の先輩かと思いきや、私と同年だと知り、ちょっとびっくり。 あとがきの、小学生時代の友人から聞かされた怪談話や、中学校の恩師の逸話も愉しい。 ダンカスターの十七番ホール  H.R.ウェイクフィールド 魔性の夫  エリザベス・ボウエン 棺桶屋  リチャード・ミドルトン 青の無言劇  アーサー・キラ=クーチ 深き淵より  ロジャー・ペイター 天国  メイ・シンクレア ゼリューシャ  M.P.シール ウルヴァーデン塔  グラント・アレン マダム・ジャンの商売  ヴィンセント・オサリヴァン なくした部屋  フィッツ=ジェイムズ・オブライエン 羊飼いの息子  リチャード・ミドルトン 「彼等」  ラドヤード・キップリング 中国魔術  アルジャノン・ブラックウッド

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