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空色勾玉 の商品レビュー

3.9

235件のお客様レビュー

  1. 5つ

    62

  2. 4つ

    81

  3. 3つ

    66

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

    2

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2017/07/02

荻原規子さん、勾玉三部作の「空色勾玉」読了。「古事記」と「日本書紀」を情報源に日本のファンタジーを作りたいと願って出来た作品とのこと。「闇」の女神が地上に残した不思議な勾玉をめぐる連作ファンタジー。物語は主人公の少女、狭也(さや)が、夢の中で鬼の襲撃を受け巫女と出会うところから始...

荻原規子さん、勾玉三部作の「空色勾玉」読了。「古事記」と「日本書紀」を情報源に日本のファンタジーを作りたいと願って出来た作品とのこと。「闇」の女神が地上に残した不思議な勾玉をめぐる連作ファンタジー。物語は主人公の少女、狭也(さや)が、夢の中で鬼の襲撃を受け巫女と出会うところから始まる。間近に迫る「嬥歌(かがい)」の儀式に向け、娘たちがはしゃぎ、村人は準備に忙しい。そこへ祭りの楽人が村を訪ねてきたのだが。。「古事記」と「日本書紀」と聞いて、しきい高いかなと思ったけど、あまり抵抗なく読めました。簡単に言うと「光」と「闇」の氏族の戦いを描いた作品で、青色の勾玉を手にした狭也と個性豊かなキャラクター、そして神様の物語でした。出来れば日本神話の概要だけでもわかってから、残り2作品を読んでみたい。

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2017/09/22

神々も恋もすれば、悲しみも恨みもしていた時代。 豊葦原を守るために、狭也にできることは何か。 特に「自分」というものさえどれくらい認識していたのかわからないほど、無垢だった稚羽矢の存在が印象的。 詳しくないなりに重なったのは、イザナギ・イザナミやスサノオらの姿。 古事記、わかり...

神々も恋もすれば、悲しみも恨みもしていた時代。 豊葦原を守るために、狭也にできることは何か。 特に「自分」というものさえどれくらい認識していたのかわからないほど、無垢だった稚羽矢の存在が印象的。 詳しくないなりに重なったのは、イザナギ・イザナミやスサノオらの姿。 古事記、わかりやすく書かれたものがあれば一度読んでみようかな。 照らし合わせてみるのもおもしろいかもしれない。

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2017/05/03

初めて読んだのは中学生の頃。おもしろいとは思わなかった。それがいつの間に。年齢によって読み方が変わると聞いていたけど、それを実感した作品。 超越した存在としての神ではなく、悩み、憎み、恋うる、生々しい存在としての神。狭也、稚羽矢の抱える葛藤。神話をベースにしていながら、荒唐無稽な...

初めて読んだのは中学生の頃。おもしろいとは思わなかった。それがいつの間に。年齢によって読み方が変わると聞いていたけど、それを実感した作品。 超越した存在としての神ではなく、悩み、憎み、恋うる、生々しい存在としての神。狭也、稚羽矢の抱える葛藤。神話をベースにしていながら、荒唐無稽な遠い世界の話ではなく、ひとつの小説として現実に引き寄せながら読めるようになった。

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2017/01/04

中・高一緒だった友人が好きだと言っていたな~と懐かしく手に取り。 ベースが日本神話で、かなり昔にさらっとしか読んだことがないので古事記と日本書紀は現代語訳探してみようかな~と。 子供の頃に読んでおけばよかった系。 三部作のあとの巻も読んでみたいです。

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2016/12/10

平仮名が多くて難儀した(^_^;) 会社の方に貸していただいた一冊。 相変わらずファンタジーは大の苦手で、こういうのは本当上手に読めないなぁ、自分。 これだけ好評なのにどうしてのめり込めないのか? あまりに皆さんの評価が高くて、自分が落とすと申し訳ないので★★★にしたが、実...

平仮名が多くて難儀した(^_^;) 会社の方に貸していただいた一冊。 相変わらずファンタジーは大の苦手で、こういうのは本当上手に読めないなぁ、自分。 これだけ好評なのにどうしてのめり込めないのか? あまりに皆さんの評価が高くて、自分が落とすと申し訳ないので★★★にしたが、実のところ★くらい。何もわからなかった(~_~;)申し訳なくなってしまう。。。

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2016/11/09

中学生の時に読んだものをもう一度。 その頃は稚羽矢と狭也が互いに離れがたく惹かれあって行く過程を追うことに意識がいきすぎていて、物語を思い出そうとしても、「2人がいいようにおさまる」としかわからなくて、これではいかんと再読。笑 今思うと、山場がたくさんありすぎて当時は混乱したのだ...

中学生の時に読んだものをもう一度。 その頃は稚羽矢と狭也が互いに離れがたく惹かれあって行く過程を追うことに意識がいきすぎていて、物語を思い出そうとしても、「2人がいいようにおさまる」としかわからなくて、これではいかんと再読。笑 今思うと、山場がたくさんありすぎて当時は混乱したのだろうなと思う。しかし改めて読むと照日王や月代王の魅力に気が付かされたり、闇と輝が互いに相反するものでありながらも惹かれずにはいられない、といったような普遍的メッセージにも気づくことができた。土の器というのもいい表現だなと思う。科戸王も伊吹王もそれぞれ魅力があるし、、 自分でも驚きなのが、当時は稚羽矢一筋だったのに、今読むと月代王が気になって気になってしょうがないということ。私の好みも変わったんだなあ。 単行本にはついてかった中沢新一氏の解説も素晴らしいのでそれだけでも読む価値有りかと思う。

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2016/09/25

輝と闇の物語。日本の神話時代を背景に現世≒豊葦原の美しさ、光の天上の輝かしさ、そして常闇の優しさが溢れている。スリリングな冒険小説でもあり、壮大な恋愛小説でもある。何度も泣かされた。

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2016/09/11

ユリイカでの上橋菜穂子さんとの対談を読んで。 やっぱり上橋さんの作品の方が好みではあるけれど、ちょうど古事記を読み終えたばかりだったこともあり興味深く読んだ。 やや冗長な感じと都合よく話が進んでいる印象は、デビュー作というのものあるし、児童文学のジャンル上仕方ない部分もあるのかな...

ユリイカでの上橋菜穂子さんとの対談を読んで。 やっぱり上橋さんの作品の方が好みではあるけれど、ちょうど古事記を読み終えたばかりだったこともあり興味深く読んだ。 やや冗長な感じと都合よく話が進んでいる印象は、デビュー作というのものあるし、児童文学のジャンル上仕方ない部分もあるのかな。。 子どもの頃読んでたらもっとはまったたろうか。

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2016/09/04

やっと、本屋さんで見つけて購入しました。 いや、取り寄せすればすぐなんですけど、見つけたら買おうと思ってたんで、今更取り寄せるのもしゃくだなと思ってたら、何年もかかってしまったという(笑)。 神話の世界観が独特で面白かったです。 神様はどんな描かれ方をしていようと、やっぱり理不...

やっと、本屋さんで見つけて購入しました。 いや、取り寄せすればすぐなんですけど、見つけたら買おうと思ってたんで、今更取り寄せるのもしゃくだなと思ってたら、何年もかかってしまったという(笑)。 神話の世界観が独特で面白かったです。 神様はどんな描かれ方をしていようと、やっぱり理不尽なことに変わりはないんだなーと思いました。理不尽じゃなきゃ創造主ではないんでしょうね。話を読み進めていくとき、想像が良い形で裏切られるのはいいんですけど、もやもやしたところが多かったです。人々の思考の違いを目の当たりにされるたびに、なんてこったーと思いました。 お話は嫌いじゃないので、このシリーズは読んでみたいと思いました。

Posted byブクログ

2016/01/31

日本神話をベースにした日本ファンタジー。 神様が普通に存在しているのに違和感がありますが、世界観が面白かったです(*´-`)

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