空白の叫び(上) の商品レビュー
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3年の中学生の人物像がリアルで上手い。中学生らしいような、そうでないような、それぞれ悩みを持つ3人。そして何かが膨れ上がり、爆発し、罪を犯す。 面白かった!中巻に続く。
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三者三様で結構引き込まれる。たまたま最近読んだソロモンの偽証と同じで14歳が主人公。2000年以前が舞台っつってるけどネットやらデジカメやら考証が適当なのが気になるところ。2000年の法改正がされないままの世界なのか、実際その以前なのか… 上下巻の2冊だと思ってブックオフで買っ...
三者三様で結構引き込まれる。たまたま最近読んだソロモンの偽証と同じで14歳が主人公。2000年以前が舞台っつってるけどネットやらデジカメやら考証が適当なのが気になるところ。2000年の法改正がされないままの世界なのか、実際その以前なのか… 上下巻の2冊だと思ってブックオフで買ったら上中下巻の3冊だったから慌てて中巻を注文した。
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家族構成や、家庭状況、住んでいる場所や学校も違うが、それぞれ少し欠落している部分がある3人の男子中学生の物語。 上巻はそれぞれの少年が殺人を犯してしまうまでの話。
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全く環境の違う3人の14歳の少年たちが共通して行ったこと…殺人。 長編作品で文庫版では上・中・下の3部作。 あとがきによれば、上はまだ序章に過ぎないとのこと。 続きに期待大。
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3人の少年の日々の話が交互にそして各々の事件が起こる。 自分の大切なものを守るためだが許容を超えて暴走してしまう。 一般家庭(平凡)の少年が自分の世界に疑問を持ちながら守ろうとする。 裕福な環境の少年がこれまでに築き上げた世界が根底から崩れる。 不憫な環境の少年がおばちゃんとの生活を守ろうとするが壊される。
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―――ただ、ひたすら、ため息をつくばかりだった。 上巻は3人の少年たちがそれぞれ殺人を犯すまでのお話。 人間の醜さ、狡さを真っ正面から書いていて、ずっしりと重く心にのしかかります。解説に書かれている通り、ため息つきながら読みました。読んでいて疲れます…。心理をしっかり書いて読み...
―――ただ、ひたすら、ため息をつくばかりだった。 上巻は3人の少年たちがそれぞれ殺人を犯すまでのお話。 人間の醜さ、狡さを真っ正面から書いていて、ずっしりと重く心にのしかかります。解説に書かれている通り、ため息つきながら読みました。読んでいて疲れます…。心理をしっかり書いて読み応えある作品です。 3人の少年たちはいつ出会うんだろうと思っていたら、出会わずに上巻終了。上巻は序章だったようです。しょんぼり。 私は、同じタイプの作品を続けて読むのが好きじゃないので、三巻以上の長編やシリーズもの小説は読まないんですが、ブクログで評価が高いので手を出してみました。上巻終わったところでやっと、話が動いたというか始まった…!こんなにずっしりした話、あと2巻分続けて読めないかも…軽いの読みたくなりました。
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好きな作家のひとり、貫井徳郎の作品。 文庫本三部作の大作なので、なかなか手が出なかったが、年末年始をかけて読んでみた。 三人の少年による視点で描かれた群像小説で、上巻では三人が少年犯罪に至るまで、中巻では三人が少年院で巡り会って、少年院出所後、社会復帰するまで、下巻では厳しい社会...
好きな作家のひとり、貫井徳郎の作品。 文庫本三部作の大作なので、なかなか手が出なかったが、年末年始をかけて読んでみた。 三人の少年による視点で描かれた群像小説で、上巻では三人が少年犯罪に至るまで、中巻では三人が少年院で巡り会って、少年院出所後、社会復帰するまで、下巻では厳しい社会を思い知り、三人で協力して銀行強盗を計画して実行に至るまでが描かれている。 内容は相変わらずの疾走感で、忙しい平日の夜にも深夜になるまで読んでしまって、あっという間に読めてしまった。 しかしながら、結末がイマイチだった。なので、☆3つ。 「やっぱり悪いことをしたら必ず返ってくるんだな。」ということを再認識。
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上巻だけでもおなかいっぱいになりそう。3人の心情が丁寧に書かれているので、これからどうなっていくのか期待大。 プラモデルの描写はちょっとしつこい気もしますが・・・ [BOOKデータベースより] 退屈な日常の中で飼いならしえぬ瘴気を溜め続ける久藤。恵まれた頭脳と容姿を持ちながら...
上巻だけでもおなかいっぱいになりそう。3人の心情が丁寧に書かれているので、これからどうなっていくのか期待大。 プラモデルの描写はちょっとしつこい気もしますが・・・ [BOOKデータベースより] 退屈な日常の中で飼いならしえぬ瘴気を溜め続ける久藤。恵まれた頭脳と容姿を持ちながら、生きる現実感が乏しい葛城。複雑な家庭環境ゆえ、孤独な日々を送る神原。世間への違和感を抱える三人の少年たちは、どこへ向かうのか。少年犯罪をテーマに中学生たちの心の軌跡を描き切った衝撃のミステリー長編。
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まずい。 なにがって上巻を読み終わって、すでに深夜1時になりなんとしている事実が。 中・下を読まずにいられる自信がないが、明日用事があるのも事実。 丁寧に、3名の中学生の日常と、その日常がひずむ様子が描き出される。 平凡な自分に劣等感を嫌悪感を抱き、怒りをためる美也。 恵まれ...
まずい。 なにがって上巻を読み終わって、すでに深夜1時になりなんとしている事実が。 中・下を読まずにいられる自信がないが、明日用事があるのも事実。 丁寧に、3名の中学生の日常と、その日常がひずむ様子が描き出される。 平凡な自分に劣等感を嫌悪感を抱き、怒りをためる美也。 恵まれた環境に育つゆえに優越感を手なずけようとする拓馬。 子育てを放棄された母親を憎みながら普通の生活に飢える尚彦。 衝動的にそれぞれが、殺人を犯すところで上巻は終わる。 ‥止められるはずがない!続きを!!
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三人の少年がそれぞれに犯罪に駆り立てた経緯、犯行前、後の心情が巧みに掬いとられています。安寧とした日常に飽きている中学生、高校生、もちろんそれ以上の方にもぜひ読んでほしいです。彼らの生々しい「叫び」はいつまでも胸の内に響きわたります。
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