空白の叫び(上) の商品レビュー
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あらすじ 孤立し、瘴気をため、臨時教師を憎む久藤。恵まれた環境・頭脳・見た目を持ちながら、周りに興味がない葛城。母親に捨てられ、祖母と叔母と暮らす神原。3人とも世間への違和感や嫌悪感にどうにもならなくなり、それぞれ殺人を犯す。 三者の境遇・周りの人間の様子が細かくて、犯行までの経緯に説得力がある。怒りの沸点までのイライラがよく伝わってきた。しかも中学生だもんなー。中学生にしては考えが複雑だとも思うけど、なんにしろ面白い。
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読んでいて重たい気持ちになりながらも引き込まれてしまう。 ただ教師に関しては父親の言うように警察呼んでおけよ、とか何でそういう展開になっちゃうんだよ、とか思ってしまった。
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あらすじを読んでいたので3人の少年が殺人を犯すことは知っていたのですが、上巻の中盤以降までこの3人が殺人を犯すようには見えず、特に神原に至っては誰を殺すのか最後の最後まで見当もつきませんでした。上巻は殺人を犯すまでの序章に過ぎませんが、神原、特に葛城の殺人の動機には感情移入できましたが、久藤の殺人の動機は理解しがたく感情移入できませんでした。中巻でやっと3人が出会うわけですが、今後どうなっていくのか楽しみでもあり、不安でもあり、まるでパンドラの箱を開けるような感覚です。
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全く違った家庭環境で育った3人の少年が其々の事情で殺人を犯してしまうまでが描かれています。他の貫井さんの作品同様、一旦読み始めたら止まらなくなってしまいます。3人の加害者の心理状態が細かく描写されているとこも本当に感心します。
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上中下巻三冊からなる長編だけどすぐに内容に引き込まれ一気に読めた 貫井氏の小説は好きでいろいろ読んでいるが この作品は特に心に残っている 映像化されたらいいのにとおもう
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初めて読む作家さんの本。 育ちも性格も異なる3人の14歳の少年が、それぞれ殺人を犯すにいたるまで、を描いた上巻。 いかにもやさぐれた不良風、恵まれた環境にいる優等生、複雑な家庭環境に育つむしろ幼いイメージの男の子。 彼らの日常と、いったい誰を殺すのか、殺すほどに憎むのかという背景...
初めて読む作家さんの本。 育ちも性格も異なる3人の14歳の少年が、それぞれ殺人を犯すにいたるまで、を描いた上巻。 いかにもやさぐれた不良風、恵まれた環境にいる優等生、複雑な家庭環境に育つむしろ幼いイメージの男の子。 彼らの日常と、いったい誰を殺すのか、殺すほどに憎むのかという背景が丁寧に描かれていく。彼らそれぞれの個性が描き出されていくので、犯罪以前の少年たちの様子がつぶさに見えてくる。
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圧巻! 序章にすぎないのだが、序章にしてこの重さ、暗さったらない。 小学生時代、いじめを受け、家庭では中流階級の父と愛情をいやというほどかけてくる母にうんざりし、瘴気を溜め込む久藤。絵に描いたようなお坊ちゃまな葛城。一緒に暮らしていた祖母と伯母を失った尚彦。 三者三様の視点でかか...
圧巻! 序章にすぎないのだが、序章にしてこの重さ、暗さったらない。 小学生時代、いじめを受け、家庭では中流階級の父と愛情をいやというほどかけてくる母にうんざりし、瘴気を溜め込む久藤。絵に描いたようなお坊ちゃまな葛城。一緒に暮らしていた祖母と伯母を失った尚彦。 三者三様の視点でかかれているため、読んでいて飽きない。次は?次は?とページをめくる手が焦る。 最後の最後で少年たちは罪を犯す。 三者三様の育ち、怒り、殺害方法。まったく接点がないから、これからどう交わっていくのか気になってしかたがない!
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少年犯罪をテーマに、中学生が殺人を犯す経緯を描く衝撃的な長編の上巻。 性格や環境が全く異なる三人の男子中学生が登場する。各々が、現状に不満を持ち、コンプレックスを抱き、どちらかというと未来に希望を見いだしていない。 それは幼さとか人間的未熟さではないということを、教師柏木の章が裏...
少年犯罪をテーマに、中学生が殺人を犯す経緯を描く衝撃的な長編の上巻。 性格や環境が全く異なる三人の男子中学生が登場する。各々が、現状に不満を持ち、コンプレックスを抱き、どちらかというと未来に希望を見いだしていない。 それは幼さとか人間的未熟さではないということを、教師柏木の章が裏付けている。年齢性別職業に関係なく、人は人なのだと。そして、他人が理解できる存在ではないのが、人だということを。
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最初の2〜3ページから漂う厨二病臭。と思ったら実際中学生だった。 読みやすいからサクサクと読めるし、続きが気になる。中を買いに走ってしまった。 だけど柏木先生の考えはちょっとわからなかったし怖かったなぁ。
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まったく無関係の3人の少年が殺人を犯すまでの道程。 非常に緻密な構成で、テンポがよく、読み易い。 帯に「ふつうの少年がなぜ殺人を犯すのか」みたいなことが書いてあったが、 出てくる少年にいわゆる普通の少年はいない・・・。
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