空白の叫び(中) の商品レビュー
上巻で殺人を犯した3人が同じ少年院の中で”過酷”な生活していく様子がこの中巻で描かれています。3人の取り巻く過酷な環境と少年院内の複雑な人間関係が3人に与える影響と心理状態が細かく描写されています。読む手を休める事が出来ない位、没頭してしまいます。
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殺人を犯した3人の少年たちが少年院に入る。 が、ここで描かれる少年院は更生のための施設とは名ばかりで、力のあるものが優位に立つという独自の文化に侵されていく。 この描写がどこまでリアリティがあるのかわからないけれど(刑務所で働く友人によると当たらずとも遠からず、らしい)、罪を償う...
殺人を犯した3人の少年たちが少年院に入る。 が、ここで描かれる少年院は更生のための施設とは名ばかりで、力のあるものが優位に立つという独自の文化に侵されていく。 この描写がどこまでリアリティがあるのかわからないけれど(刑務所で働く友人によると当たらずとも遠からず、らしい)、罪を償うこと、更生することっていったいなんだろう、と首をかしげざるをえない。 上巻で彼らの背景が見えている分、殺人という犯罪以上に(以上に、というのは語弊があるけれど)ここでの生活でより暴力性なり、虚無感なり、マイナス方向に進んでいるような気がして気が気でない。 不思議なことなのだけれど、彼らが14、15歳であるということを忘れてしまう。
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殺人を犯した久藤、葛城、神原の三人の中学生。偶然にも少年院で出会うことになるが、打ち解けるわけでも、対立するわけでもない。ただ、不思議にお互いが興味を抱き、そして卒院後、互いの人間関係がリンクしている事実が・・・。 少年院でのいじめの描写がえげつない。少年たちのエネルギーの排出先...
殺人を犯した久藤、葛城、神原の三人の中学生。偶然にも少年院で出会うことになるが、打ち解けるわけでも、対立するわけでもない。ただ、不思議にお互いが興味を抱き、そして卒院後、互いの人間関係がリンクしている事実が・・・。 少年院でのいじめの描写がえげつない。少年たちのエネルギーの排出先が、それしかないのか如くである。三人が社会に戻っても、孤独な生活は変わらない。そして、最後の一言。嫌な予感しかしないのだが。
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水嶋くんがいい味だしてるなぁ。15歳の男の子とは思えない悟りっぷり。 3人の少年が少年院だけの繋がりじゃなくて、いろんなところでリンクしていくのが面白い。 どこを読んでも薄暗い話なのに、続きが気になって仕方ない。
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少年院内の話が読んでて辛い。。大映ドラマのようなイジメ。今でもこんなことが行われてるのかな。 罪を犯した3人が院内で出会い、卒院後も接触する。 それにしても久藤の生き方が可哀そうでならない。 貫井徳郎の本は面白いけど心が苦しくなる。。下巻を読み終わったら、チェイサーを挟まないと元の世界に戻れなさそう笑
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三本の糸がほんの一瞬交錯してまた離れ、再度の交錯を予感させつつ進む中巻。先に下巻を読む危機を回避して読んだ。期待通り。 少年院内の描写は過剰に過ぎると思うけど、胃を締め付けられるような感覚は出所後のシーンの方が強い。殺人に至るまでの描写も三者三様で見事(って人殺したこと無いから...
三本の糸がほんの一瞬交錯してまた離れ、再度の交錯を予感させつつ進む中巻。先に下巻を読む危機を回避して読んだ。期待通り。 少年院内の描写は過剰に過ぎると思うけど、胃を締め付けられるような感覚は出所後のシーンの方が強い。殺人に至るまでの描写も三者三様で見事(って人殺したこと無いから知らないけど)だったけどこの巻も凄くいい。荒唐無稽な展開になるのかと心配しつつ下巻へ。
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少年院での、暴力描写がメイン。 正直読み進めるのが疲れる。 少年院を出た後は、3人ともそれなりに快適な生活にもどっていきます。急に恋愛の要素もいれてきて、なんだか浅いストーリー展開になってきました。
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一節がちょうどいいテンポなので読みやすい。 自分の主張(思い)が通らずに、また転落していく予感。 院生活と卒院後の生活の話、それぞれが自分の居場所を模索する。
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それぞれの理由で、殺人を犯した三人は少年院で出会う。やがて、少年院を出て社会復帰を遂げた三人には、さらなる地獄が待ち受けていた。 やっと三人の運命が絡み合い、面白くなってきました! 少年院での教官や院生によるいじめは陰湿で重いけれど、少年院の中は実際に見ることが出来ないので、...
それぞれの理由で、殺人を犯した三人は少年院で出会う。やがて、少年院を出て社会復帰を遂げた三人には、さらなる地獄が待ち受けていた。 やっと三人の運命が絡み合い、面白くなってきました! 少年院での教官や院生によるいじめは陰湿で重いけれど、少年院の中は実際に見ることが出来ないので、新鮮な気持ちで読みました。 社会復帰した少年たちは普通に高校に通えず、隠れるようにして生活するけれど、それでも誰かが彼らを恨み追いかける…背後に誰かの気配を感じながら生きていく。 段々、ミステリー色が濃くなってきて、面白くなってきました!中巻終盤に衝撃の事実が分かって、先が気になります!
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