1,800円以上の注文で送料無料

野村の「監督ミーティング」 の商品レビュー

3.8

39件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    14

  3. 3つ

    10

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2012/11/20

野村監督といえば、ボヤキを想像する人が多く、 ネチネチした文句を言うと思われがちであるが、あの監督が残した実績を考えれば、それだけではないことは容易に想像がつく。 個人的に野村監督の采配は好きで、野村氏の書籍にも共感できる。 この本は、そんな野村監督の元で選手、コーチとして過ご...

野村監督といえば、ボヤキを想像する人が多く、 ネチネチした文句を言うと思われがちであるが、あの監督が残した実績を考えれば、それだけではないことは容易に想像がつく。 個人的に野村監督の采配は好きで、野村氏の書籍にも共感できる。 この本は、そんな野村監督の元で選手、コーチとして過ごした橋上氏が著したもので、とても興味があった。 野村監督はミーティングにおいて野球の話をするのではなく、人生論を語るそうである。 プロ野球選手は長くて10~15年の選手生命。 人生の半分にも満たない。 そんな選手達の将来を考えてのことだそうだ。 もちろんそこから野球に活かせる知識もたくさん吸収できるであろう。 人生は結果よりもプロセスを重視する。 結果オーライでは次はない。 野球においても、根拠のない結果は次にまったくいきてこない。 なんとなく打ったらホームラン。 とりあえずアウトコースの変化球で空振り三振。 こんなものは意味がないということだ。 野村監督自身も日々勉強をし、チームのトップとしての努力を怠っていない。 人として尊敬できるリーダーの存在は大きいものである。 未だに元ヤクルトの有名選手は野村監督に会うとしっかりと挨拶をするそうだが、これは野村氏が怖いからではなく、心から尊敬しているからであろう。 また野村監督は「変化すること」を大切だと教えるという。 超一流になるのはほんの一握りの者。 そうでない者が同じような目標をもってがんばっても限界があるという考えである。 ちょっと寂しい気もするが、そこで考えを変え、自分の長所をいかした選手あるいは職員を目指すことで組織に必要とされる人間へとなれるという。 確かに体の小さい非力な選手がホームラン王をとるような大きな選手とホームランで競っても勝てるわけがなく、組織も望みもしなければ期待もしない。 野村監督は適材適所で選手を上手に起用するが、選手がその考えを理解できていてこそ成功することである。 自分が必要とされていると思うことはモチベーションの向上にもつながり、組織への貢献度もアップするわけだ。 野村監督は阪神の監督時代は、3年連続最下位という汚点がある。 結局弱いチームはだれがやっても・・・という見方もあるが実際は違ったようだ。 ミーティングはろくに聞かず、監督の考えも浸透せず、受け入れようとする姿勢も薄かったそうだ。 実名で書かれていた選手では、今岡、浜中。 この2選手は変化を求められたにも関わらず、聞きいれなかった。 おまけに当時2軍監督だった私が大嫌いな岡田に擦り寄っていたそうだ。どうせ数年後には1軍監督になるであろうと思ってたそうだ。 その岡田も野村の言うことは聞かなくていいと言っていたそうで、組織としてクズである。 これでは強くなるはずがない。 そんな中で話をしっかり聞いていた数少ない選手が、矢野、赤星、関本。 これを見ただけでも何が大切かはすぐわかる。 野村監督はデータ、根拠を重視する。 弱小組織であればこそ、成功する確立が少しでも高い作戦を選ぶことが大事。 周囲を固めるコーチ陣は大変だったようだが、それも慣れてくると楽しいと感じるそうだ。 野球に限らず、どんな仕事でも大切なことだ。 自分の長所、短所を知り、自分がほかのものより優位に立てるものを探し、そのために変化をし、組織へ貢献する。 それが自分のためになるわけだ。 私も改めて自分を見つめ直してみようと思う。

Posted byブクログ

2012/05/06

いち楽天ファンとしては、野村監督時代がやはり良かった。ヤクルト時代から楽天退任まで、野村監督及びその野球論を超えた人生論を外側から見てきた筆者ならではの視点で書かれている。野村監督は許可したのでしょうか?

Posted byブクログ

2012/05/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

野村は名将とおもう。またどこかのチームを指揮してほしい。もっとマスコミに選手の愚痴(悪口?)こぼさんかったらいいのにとも思う。星野時代の阪神が優勝したけど、その土台は野村がつくったとも思う。でも阪神にはあわなかったんやとも思う。

Posted byブクログ

2012/03/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

野村監督のもとで選手、ヘッドコーチとして仕えた橋上秀樹氏が野村監督の教えをまとめた本を読了しました。 野村監督がミーティングで選手に伝えたかったこと、ボヤキの真意など非常に興味深く、仕事にも役立てられる内容だと思いました。特に上司に怒られたり注意されたときに、どう考えるか、「自分の欠点をあえて注意してくれた」と好意的に捉えられるかでその後の考え方が変わるというところは難しいけど、試してみる価値があるなと思いました。 また、「言い訳は進歩の敵」「考え方が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる 習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる 運命が変われば人生が変わる」という言葉も肝に命じておこうと思います。 さて、著者の橋上さんですが今年からジャイアンツの戦略コーチに就任しました。現役時代は決して一流選手ではなかった人ですが(本人もこの本の中で述べてます)、こういう人こそいい指導者になるんじゃないかなと思います。しかし、ジャイアンツが橋上さんの能力を使いこなせるのかなあ。戦略コーチっていう曖昧な役職をみる度に不安に思います。あれだけの戦力をかき集めて優勝できなかったら、橋上さんがスケープゴートにされてしまう気がしてなりません…。

Posted byブクログ

2012/02/23

楽天野村監督時代のヘッドコーチ橋上秀樹氏が書いた 野村監督のミーティングの実態。 野球観だけでなく、その先の人生を諭すようなミーティング。 ぼやきの裏側にあった親心。 野村監督の考えの一端を知ることのできる本です。 参考になりました!

Posted byブクログ

2011/11/21

野村監督の著書は幾つか読んだが、この本は野村ID野球を選手・コーチとして実際に携わった橋上コーチが書いたもの。 野球理論だけでなく、マネージメント論や人生論、中間管理職たるやどうあるべきか等多くのエッセンスが盛り込まれていた。 来季、読売巨人軍の戦略コーチに就任するらしい橋上さ...

野村監督の著書は幾つか読んだが、この本は野村ID野球を選手・コーチとして実際に携わった橋上コーチが書いたもの。 野球理論だけでなく、マネージメント論や人生論、中間管理職たるやどうあるべきか等多くのエッセンスが盛り込まれていた。 来季、読売巨人軍の戦略コーチに就任するらしい橋上さん。原ジャイアンツとID野球がどんな化学反応を起こすかとても楽しみだ。

Posted byブクログ

2012/02/19

野村のそばでコーチを務めた橋上秀樹による野村分析本。 単なる野村マンセー本かと思いきや、割と客観的に分析してた。 野球の技術的・戦術的な話は面白いけれど、それ以外に組織の話もあり、野球ファンのみならず、組織の中間管理職なども勉強になる一冊。

Posted byブクログ

2011/09/13

野村監督の元で選手として、楽天時代のヘッドコーチとしてそばにいた橋上さんが書いた本。 いつもぼやいている野村監督。親戚の叔父さんが毎日新聞に載るぼやきについてよく講釈していたという記憶がある。 読んでみて良かった。野村監督のイメージが変わった。 日々の中でも学ぶこと、活かせるこ...

野村監督の元で選手として、楽天時代のヘッドコーチとしてそばにいた橋上さんが書いた本。 いつもぼやいている野村監督。親戚の叔父さんが毎日新聞に載るぼやきについてよく講釈していたという記憶がある。 読んでみて良かった。野村監督のイメージが変わった。 日々の中でも学ぶこと、活かせることがある。 以下、本の中で印象に残った内容。 野村監督が日々ミーティングでよく引用する言葉。 「考え方が変われば行動が変わる。 行動が変われば習慣が変わる。 習慣が変われば人格が変わる。 人格が変われば運命が変わる。 運命が変われば人生が変わる。」

Posted byブクログ

2011/07/09

野村監督のファンではないが、なるほどと思うエピソードが多数あった。 自分を変えられなかったヤクルトの笘篠の話が印象に残った。

Posted byブクログ

2011/06/19

よっぽどのプロ野球ファンじゃなきゃ知らなさそうな地味~な方が書かれてて気になって買ってしまいました。 野村監督については山崎とか古田とかそういう所謂一流選手の視点から書かれた本が多かったので、別の視点からの野村論はとても面白かったです。特にヤクルト、阪神、楽天と3チームで選手...

よっぽどのプロ野球ファンじゃなきゃ知らなさそうな地味~な方が書かれてて気になって買ってしまいました。 野村監督については山崎とか古田とかそういう所謂一流選手の視点から書かれた本が多かったので、別の視点からの野村論はとても面白かったです。特にヤクルト、阪神、楽天と3チームで選手とコーチとして野村監督を見ているのは恐らく橋上さんだけのはずで、3チームでの野村監督の違い、そして成功と失敗の理由もよくわかります。 ただ、内容としては、特に後半は無理やし2ページに合わせているため、内容が薄くなってしまいちょっと残念でした。

Posted byブクログ