神の手(上) の商品レビュー
最初の苦しんでいる描写で興味を持った分、後半で政党とか制度とかの話が多くなってきて読むのがきつかった。下巻も読んでみる。
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テーマは安楽死。 若い肛門がんの患者を治療するのですが上手くいかず、最後は麻薬系の麻酔も効かないぐらい痛みに苦しみます。 面倒を見ていたおばさんが、正常を保っていられなくなり、結果的に医師が薬を大量に投与し、安楽死みたいな感じになります。 それが後日問題になり、安楽死...
テーマは安楽死。 若い肛門がんの患者を治療するのですが上手くいかず、最後は麻薬系の麻酔も効かないぐらい痛みに苦しみます。 面倒を見ていたおばさんが、正常を保っていられなくなり、結果的に医師が薬を大量に投与し、安楽死みたいな感じになります。 それが後日問題になり、安楽死反対側や賛成側の争いにその医師が巻き込まれるような感じになっていきます。 まだ下巻もあるのでここまでの感想として、患者の母親に腹がたちます。 いや、あんた、仕事と子供、どっちが大事よ?仕事をとったなら、後でぎゃあぎゃあ言うな!と、言いたいです。
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日本における安楽死、尊厳死、の考え方を、あらためて思い直させるとても深くて意味のある内容。実際に自分だったらどう考えるか、読者にストレートに問いかけています。
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WOWOWの放送が始まったので読んでみたが、原作はドラマ以上にどろどろで、読むのが辛くなってきた。下巻は飛ばし読みになりそうだ。医師が本業の作家は例えミステリーであっても感動系のストーリーが多いのに、この作家の作品は読後感が悪い。
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21歳の若い男性が末期の肛門ガンで入院している。 常時激しい痛みに苦しんでいるが、若く体力があるためすぐに死が訪れることはない。 この患者の主治医である白川が、この作品の主人公。 助かる見込みの全くない患者が苦しみ続けても延命治療をするのが医療なのか。 苦痛を取り除くために安楽死...
21歳の若い男性が末期の肛門ガンで入院している。 常時激しい痛みに苦しんでいるが、若く体力があるためすぐに死が訪れることはない。 この患者の主治医である白川が、この作品の主人公。 助かる見込みの全くない患者が苦しみ続けても延命治療をするのが医療なのか。 苦痛を取り除くために安楽死を選択するのが医療なのか。 安楽死の是非から、医師会や政治家の権力争い、安楽死法の成立・医療庁の設置と、話がどんどん大きくなり、白川が大きな流れに翻弄されていく。 安楽死をテーマに書かれた作品と思って読んでいたのだけれど、医療改革 → ロビー活動とどんどん奥が深くなっていって、もともと暗~い重~い内容が、底なし沼が渦を巻いてくる。読了してもその渦がそのまま残っている。 『廃用身』も暗~く重かったけれど、この人の書く作品って、みんなこんな感じなんだろうか?
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安楽死を扱った小説の上巻です。 安楽死はデリケートな問題であり、他人の生死感は本人にしか知る由もない。 病気と闘う中で、痛み、苦しみ、絶望それらとどう折り合いをつけていくのか。 死を分岐点として、過去現在未来、人の心が移り行く様、葛藤を通して白川の思いが変わっていく様子がとても面...
安楽死を扱った小説の上巻です。 安楽死はデリケートな問題であり、他人の生死感は本人にしか知る由もない。 病気と闘う中で、痛み、苦しみ、絶望それらとどう折り合いをつけていくのか。 死を分岐点として、過去現在未来、人の心が移り行く様、葛藤を通して白川の思いが変わっていく様子がとても面白いと思いました。 下巻でどう展開してくのか楽しみです。
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目の前に痛みに苦しむ末期がんの患者がいて、これ以上治療を続けても苦痛ばかりになると予想されるなら、本人の意思で楽にあせてあげてもいいんじゃないかと考えてしまう。 ちゃんと治るなら頑張りがいもあるけど、そうでないなら苦痛を取り除いて欲しいな。 ただ、どこまで人が介入していいものなの...
目の前に痛みに苦しむ末期がんの患者がいて、これ以上治療を続けても苦痛ばかりになると予想されるなら、本人の意思で楽にあせてあげてもいいんじゃないかと考えてしまう。 ちゃんと治るなら頑張りがいもあるけど、そうでないなら苦痛を取り除いて欲しいな。 ただ、どこまで人が介入していいものなのか。 考えてもなかなか答えが出そうにない。
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21歳の末期の肛門ガンの男性が苦痛に苛まれ見るに堪えないが、若い故に心臓が強く痛みばかり続いて死ねない状態。結果的に安楽死の手助けをしてしまう白川医師。患者の母親は見舞いにも来ない毒母のくせにプロ市民活動家。訴状で対決となるが…安楽死を巡る賛成反対の現状はどうなるか?
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
▼普通の安楽死推進派と否定派の争いかと思ったら、ちょっと違ってた・・・うまく説明できないけど、医療庁設置構想にまで話が及んでいました。 ▼安楽死法か・・・自分がもし治る見込みのない状態になれば、あきらめの早い私は「ラクに死なせてください」と言っちゃうかもしれない。見るに堪えない姿になったり、無理に薬や機械で生かされてしまうのは、自分の中では否定的。容体がちょっと持ち直しても周囲や家族の手を煩わせなければいけない状態なのはツライ。 ▼反面、安楽死を望むことは人の手を借りた自殺と同じ?と思ってしまう自分もいるし。薬剤いっぱい使ってでもチューブまみれや人工呼吸器使ってでも命が続き限りは全うしなければ申し訳ないような気もするし・・・。考えれば考えるほど堂々巡りになってしまって気が滅入ります。 ▼それにしても白川先生の奥さん、弁が立ち、すぐ感情的になり、自分の非を絶対認めないタイプのキツイ性格。これじゃぁ白川先生は自宅でゆっくりくつろげないだろうなぁ。
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安楽死をめぐる問題を描いた医療ミステリ。 チューブに繋がれたまま苦しみながらただ命を永らえるのか、いっそ楽に死ぬのがいいか…自分がその当事者だったら、もしくは家族の者だったら、実際に手を下す医者だったら(それはないけど)非常に考えさせられる内容です。 上巻は安楽死反対派と推進派の...
安楽死をめぐる問題を描いた医療ミステリ。 チューブに繋がれたまま苦しみながらただ命を永らえるのか、いっそ楽に死ぬのがいいか…自分がその当事者だったら、もしくは家族の者だったら、実際に手を下す医者だったら(それはないけど)非常に考えさせられる内容です。 上巻は安楽死反対派と推進派の勢力の裏の裏をかくような駆け引きにハラハラ、ページをめくる手が止まらずに一気読みでした。答えの出ない安楽死問題。この物語にはどんな結末が待っているんだろう。下巻に続く。
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