あの日にかえりたい の商品レビュー

乾ルカ【著】

2012/11/12

死後の世界と現実とを混ぜ合わせた短編6本
自分が作家になるなら参考にしたいと思った

こんな作品を書きたい
・感動
・単純に現実を語らない
・想像の世界観
・乾ルカ、村上春樹、浅田次郎を混ぜたような作風

2012/10/25

ずっと心の奥のしこりとなっていたあの日。運命の岐路となったあの日。
時空間を超え生死の狭間をも超えて彼らはあの人と奇跡の再会をする。
それは心の迷宮から抜け出すためのラストチャンス。
頭で分かっていても心が納得しないと大切な想いって過去にはできないものだよね。
切なくて愛おしくてミステリアスな6つの短編。

「真夜中の動物園
「翔る少年」
「あの日にかえりたい」
「へび玉」
「did not finish」
「夜、あるく」

2012/06/02

短編集なのですが、話としては暗〜く進んで、最後はちょっと希望がのぞいて終わる。最後の話は、すごくじ〜んとした。最後の話だけは、５つ星です！

2012/05/01

　「あの日」に思いを寄せる人が登場します。
　「真夜中の動物園」「夜、あるく」「did not finish」は、時間を超えた不思議な雰囲気が漂い、その他の編は切ない内容でした。

　翔る少年を読んだ時は、切なさの乙一作品のようだと思いました。作者には失礼かもしれないけど、私にとっては褒め言葉になります。この中では、一番好きです。

　どの編もすらすらと読みやすく感じましたが、デジャブな気分を感じるところもありました。

2012/04/01

かえりたいけど、かえれない過去に出会ってしまったら。

生きるためにむきあう。のぞむ過去。甘い誘惑。切なく悲しく。

「明日、生きるために」幻想でもいい。

2012/03/21

ほのぼのよりもブラックが似合う作家さんなのでしょうね。
この本はブラック弱めですけど。
ブラック要素が無いと、読んでいる自分がドキドキ(笑)

2012/03/14

「翔る少年」が切なかった。東日本大震災のあの時の光景と重なるものがあった。静けさと闇の漂う短編6作品。

2012/02/19

　乾ルカ著、「あの日にかえりたい」を読みました。
　北海道を舞台とした、Twilight Zone 的なお話が6話の短編集です。

　非日常的な設定の話が続くのですが、それぞれの話の芯には、人への想いや思いやり、あるいは、苦難を跳ね除ける意思、人生そのものへの肯定的意思が込められている。
　読後に力づけられている自分を発見する作品です。

2012/02/07

表題作はさほど好みでは無かったが「真夜中の動物園」、「翔る少年」、「夜、あるく」はなかなか良かったと感じます。

特に「翔る少年」は私自ら体験している北海道南西沖地震の際の奥尻島を舞台設定にしていることもあり身につまされながらも独自の世界観が広がりを見せ、その中にのめり込んでしまったほどでした。

短編集ではなく、じっくり読ませてほしい作家さんですが、なかなか長編を書いてくれないのが残念です…。

2011/12/22

帯に描かれてある帰る人とやってくる人の記憶の不思議、
気持ちの不思議の物語でした。
きっと誰にもあの日はあって、
覚えてるのか忘れてるのかはそれぞれなんでしょうが、
それでも生きている人は、生きていく。