1,800円以上の注文で送料無料

これからの「正義」の話をしよう の商品レビュー

3.9

667件のお客様レビュー

  1. 5つ

    161

  2. 4つ

    228

  3. 3つ

    141

  4. 2つ

    28

  5. 1つ

    5

レビューを投稿

2026/03/28

めっちゃ難しかった。 しっかり読んだが、5割くらいしか言いたいことを掴めていない気がしている。 これまで功利主義と自由主義の2択しかないと思って判断に迷うことがあったが、道徳的な視点など、何が善なのかを見極めることの大切さを感じた。 極端な振り切りだと限界が出てくるので、ちゃ...

めっちゃ難しかった。 しっかり読んだが、5割くらいしか言いたいことを掴めていない気がしている。 これまで功利主義と自由主義の2択しかないと思って判断に迷うことがあったが、道徳的な視点など、何が善なのかを見極めることの大切さを感じた。 極端な振り切りだと限界が出てくるので、ちゃんと本質的に何が大事なのかを考えて方針立てして実行するよう心がけたい。 ただ、ほんとに難しい…。

Posted byブクログ

2026/03/19

哲学史において、正義の遂行には大きく2つの考え方がある。功利主義と自由至上主義だ。 一方は社会全体での最大多数の幸福のために、マイノリティーの不幸は仕方がないとするもの。もう一方は個人の幸福を追求するべきものとして良いだろう。 しかし作者は第三の考え、美徳と道徳の追求こそが正義に...

哲学史において、正義の遂行には大きく2つの考え方がある。功利主義と自由至上主義だ。 一方は社会全体での最大多数の幸福のために、マイノリティーの不幸は仕方がないとするもの。もう一方は個人の幸福を追求するべきものとして良いだろう。 しかし作者は第三の考え、美徳と道徳の追求こそが正義につながると展開する。 正義は市場、個人及び個人間の背景(give とtakeの関係性など)、社会通念、自由の定義など様々なものに影響を受ける。視点により正義は大きくかわることを日々の生活で認識しなければならない。 個人的にはこの考え方はとても好きである。しかし長期的目線においては実践可能かもしれないが、理想論に成り下がる気がしてならない。 例えば日本国が他国に道徳的対応を常に行うとしたらどうか。必ずつけ込まれるだろう。比較的日本人相手であれば成立するかもしれないが、一度でもつけ込まれてしまえば、その後も独特的行為を継続できるだろうか。 しかしそれでも理想的人生を送りたいという背叛する気持ちになる。

Posted byブクログ

2026/03/12

中立という名の思考停止に陥っていた自分を反省したい。完璧に理解できたわけではないので、改めて機会があれば読み直したい。

Posted byブクログ

2026/01/09

人生が変わった本としてお勧めされてたので読んでみた。出てくる言葉を調べながら読んでいたら、全部読み終えるのに6時間近くかかってしまった!! 色々な角度から、いろいろな立場から、いろいろな環境から、多角的視点と言っても難しいけどそういった見方ができるように意識したいと思った

Posted byブクログ

2025/11/21

何が誰にとってどう言った角度から平等であるのか、正義であるのか 本の中に出てきた歴史的な「平等論者」の考えも勉強したい。

Posted byブクログ

2025/11/01

正義とは何か、どう考えるか 功利主義、カント、ロールズ、リベラリスト、リバタリアン、コミュニタリアンなど、具体的な例を多数交えて考える。 政治の役割は経済や福利だけじゃなく、精神的にも豊かな人を育む国つくり。 15年前の本だけど、結局アメリカの分断は広がっている様に見える。オバマ...

正義とは何か、どう考えるか 功利主義、カント、ロールズ、リベラリスト、リバタリアン、コミュニタリアンなど、具体的な例を多数交えて考える。 政治の役割は経済や福利だけじゃなく、精神的にも豊かな人を育む国つくり。 15年前の本だけど、結局アメリカの分断は広がっている様に見える。オバマ大統領の演説にあったアメリカは今の日本を見ている様で予断を許さないなぁと

Posted byブクログ

2025/09/24

人権や個人の尊厳が害される危険性のある力とは、もっぱら行政権力である。そのため、この力を縛るために憲法があり、法治主義という概念が絶対的なテーゼとなる。行政はゼロであり法律がなければ、どのような権力も行使できない(そのように近代的な法律は考えてきた)。いったん行政権力が濫用されれ...

人権や個人の尊厳が害される危険性のある力とは、もっぱら行政権力である。そのため、この力を縛るために憲法があり、法治主義という概念が絶対的なテーゼとなる。行政はゼロであり法律がなければ、どのような権力も行使できない(そのように近代的な法律は考えてきた)。いったん行政権力が濫用されれば、甚大で回復しがたい人権侵害がおこる可能性があるからである。 リバタリアンの思想は濫用されがちな行政をしばり個人の自由を多く生かせるようにという考えが根底にある。 しかし、この行政権力を働かせるきっかけとなる法律とはなんなのか。法律の背後にあるものは、多数決をはじめとする人の政治的な営みである。そこではふつうに道徳が語られ、正義とは何かが日常的に問題となる。 順々にほぐしていくと半ば多くの文脈のなかで記号化している民主主義などの概念の根底にあるものは何か、ともすれば最大多数の最大幸福が福祉国家の目的であるかのように錯覚しがちであるけれども、それは本当に何かを語ったことになるのであろうかかなりあやふやになってくる。功利主義は実は比較できないものを比較の天秤にのせてはいないか。 議論はアリストテレス、ジョン・ロック、カントそれぞれの思考の中にある悩みを現代的な事例、例えば代理妊娠や戦争における志願制の採用、富の公平な分配などの問題を通じて論じていく。 人が実は単純に個人として切り出せるものではなく、属する社会のもっている物語をまとっている存在であることに触れられている。 これがたぶんリバタリアンの議論のもっている徹底的ともいえる個人の存在の不自然さであるかもしれない。 この本の議論は実はとても明快なものなのかもしれない。しかし、比較しバランスのとれた議論であるために、あるいはこの本がもっている語りが議論であるために相当に労力の払われている本だろう。 とくにカントの関連する議論は下手に解説本を読むより直感的でわかりやすく、この本の白眉である。

Posted byブクログ

2025/10/14

現代(2025)時点では、世界はそれぞれの正義のもとで戦争が行われている。正義とは何かを私たちに問い続け正解のないその時の正義について語り思索と行動を促す良書である。 さて、正義とは立場、状況、環境、状態等、私たちがどこかの位置や影響を受けていた場合に正義とは変様する。本著では功...

現代(2025)時点では、世界はそれぞれの正義のもとで戦争が行われている。正義とは何かを私たちに問い続け正解のないその時の正義について語り思索と行動を促す良書である。 さて、正義とは立場、状況、環境、状態等、私たちがどこかの位置や影響を受けていた場合に正義とは変様する。本著では功利主義(行為や政策が人々にもたらす“結果”に基準を置き、「最大多数の最大幸福」を善の基準)やリバタリアニズム(個人の自由と経済的自由の両方を最大限に尊重する政治思想・哲学)やアリストテレス型(単なる権利や結果だけを重視するのではなく、善い生き方や市民の美徳を社会全体で育んでいく)を思索する材料として挙げている。歴史からひもとけば、宗教、哲学など多くの提唱と実践が行われてきた。だが、現代においてもその答えは定まっていない。 私は正義とは本質的には同じであり、時代によって形を変えるものだと思っている。硬直した「べきである」正義は柔軟性に欠け、思わぬ事故や厄災が世界の歴史が身と血を持って数え切れないほど証明しており、それは現代でもやはり硬直した正義という名で多くの血で染められている。 正義とは、歴史で実戦されてきた正義について語る、議論する、対話することを止めてはならない。戦争の道具にしてはいけない。暴力の道具にしてはいけない。やはり、多くの人の議論や対話が必要であり、それは一部の権力者に丸投げするのではなく、日々の家族、友人、知人、仲間など、正義という言葉を用いることもなくとも、語り共有し議論することで、その波は広がり多くの人が深く思索し行動するきっかけとなるだろう。 正義とは、今一度何か、どこの誰が決めているのか、なぜその正義なのか、その正義がどうしてその行動をしたのか、正義が成された次は何をしたいのか、など、正義について本著を通じて深く思索することをおすすめする。

Posted byブクログ

2025/06/06

取り上げられた思考実験や事例、判例が刺激的。 哲学者の思想の解説は初歩的だが、回りくどい言いまわしや飛躍のある断定がややついて行けなかった。 かなり流行ったけど、結構難しいね。 でも哲学のこういう売り方、伝え方は嫌いではない。 一定の正当性を持つ論理展開がリバタリアニズム、...

取り上げられた思考実験や事例、判例が刺激的。 哲学者の思想の解説は初歩的だが、回りくどい言いまわしや飛躍のある断定がややついて行けなかった。 かなり流行ったけど、結構難しいね。 でも哲学のこういう売り方、伝え方は嫌いではない。 一定の正当性を持つ論理展開がリバタリアニズム、功利主義にはある。もちろん限界もあるが。定言名法をめぐる議論に関する限り、カントは頑固だな。 過去の慰安婦等への歴史的謝罪に関して、マッキンタイアの物語的自己論は説得力があった。

Posted byブクログ

2025/05/24

「正義」について、幸福、自由、美徳という三大要素を設定してそこから「正義」の本質に迫った力作。 まず功利主義は、最大多数の最大幸福を希求するが、個人の尊厳を相対化し、あらゆる欲求の充足を単一の指標で評価しようとするところに現実社会への適用にあたっての深刻な問題を孕む。(功利主義...

「正義」について、幸福、自由、美徳という三大要素を設定してそこから「正義」の本質に迫った力作。 まず功利主義は、最大多数の最大幸福を希求するが、個人の尊厳を相対化し、あらゆる欲求の充足を単一の指標で評価しようとするところに現実社会への適用にあたっての深刻な問題を孕む。(功利主義の原理主義的な主張のベンサムと、欲求の充足を高次から低次までいくつかのレイヤーに区分するなどで去勢したミルなどが論者である。) 次に個人の自由な意思決定を何よりも重視するリバタリアリズム。それは人身売買や腎臓売買なども許容するが、経済的事情や情報の非対称性などから理想の真に自由な意思決定など担保し得ない。その発展系として、カントは欲望に支配された選択は自由でも道徳でもないと主張し、功利的目的を持たずに「そうするべきだからそうする」という行為にこそ道徳があると説く。 こうした自由人による社会は社会と構成員が契約を交わしているとみなすことで成立すると主張する社会契約論において、ロールズはその契約内容として、誰もが自分の属性情報を一切持たない状態で利己的に判断して同意する内容こそが正しいと主張する。そうすれば少数派を不遇に扱うような合意は成立しないというわけだ。 アリストテレスは正義の前提としてあらゆる営為は本質的な目的を持っており、その目的を明らかにしたうえでそれに適うやり方が正しいとするのが正義であると主張した。 以上を俯瞰したうえで、著者は、社会から完全に自由な個人は存在せず、人は、物語の中に自分を位置付けることで社会の一員として存在できるという前提に立って、(ロールズの言うように)社会の伝統や宗教的道徳といった属性から離れて意思決定するのではなく、かといってアリストテレスの言うように何らかの固有の目的を定めて軸を固定するのでもなく、個人個人に美徳を涵養する社会を夢想して締める。 最後の著者の主張が少し煮詰まっていない気がしたため星4つ。

Posted byブクログ