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サニーサイドエッグ の商品レビュー

3.8

56件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2010/11/11

 読了。 『ハードボイルド・エッグ』続編。  ハードボイルドの原点ともいわれるチャンドラーのキャラクター・私立探偵フィリップ・マーロウに憧れて、探偵になった主人公。しかし実際に入ってくる仕事のほとんどは、ペット捜索……。  マーロウ口調で話し、どんなに暑くても背広で決めて、敵を...

 読了。 『ハードボイルド・エッグ』続編。  ハードボイルドの原点ともいわれるチャンドラーのキャラクター・私立探偵フィリップ・マーロウに憧れて、探偵になった主人公。しかし実際に入ってくる仕事のほとんどは、ペット捜索……。  マーロウ口調で話し、どんなに暑くても背広で決めて、敵を作ることを恐れず(あるいは恐れないふりをして)意地をはり、自分の正義を通そうとする。そんな主人公が、マーロウと違う決定的なぶぶんは、酒にも女にも喧嘩にも弱いということ。  美人で有能な助手がほしいと常々いっていたところ、知人から押し付けられたのは、アメリカがえりの十六歳、ド派手な格好をして、すぐ突飛な行動に出る、非常に口の悪い小娘だった。  主人公・最上俊平、情けないようで、すっごくカッコイイです。へたれ好きにはたまらない、おもわずにやにやしながら見守ってしまうようなキャラクターですが、決めるところでは決めてくれます。腕っ節は弱いのに、へたれなのに、足がぶるぶる震えているのに、女をかばう為になら、危険を承知でやくざの前に立ちふさがる。その女性が、自分のものにはならないとわかっているのに。  序盤のコメディシーンのインパクトは、前作を踏襲している形式の分、前作のときよりも薄かったですが、そのぶん中盤から、転がり落ちる石が勢いを増すように、面白くなっていきました。  荻原さんの描かれるちょっと情けない男の人(やオジサン)って、いつもすごく好きで、人の弱さがいとおしくなるような、そんな愛嬌があります。  おもしろかった!

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2010/10/25

2010年、やっと30冊目。 先日読んだ、「ハードボイルドエッグ」の続編です。 「ベタなハードボイルド風」という語り口にも慣れてきた ような気がします……こういう回りくどい文章、私は けっこう好きです。ペット探しのシーンも面白いです。 今回は、前作に輪をかけて、読み出したら止まら...

2010年、やっと30冊目。 先日読んだ、「ハードボイルドエッグ」の続編です。 「ベタなハードボイルド風」という語り口にも慣れてきた ような気がします……こういう回りくどい文章、私は けっこう好きです。ペット探しのシーンも面白いです。 今回は、前作に輪をかけて、読み出したら止まらない カンジになりました。続きがあったらまた読みたいなぁ~。

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2010/10/20

ハードボイルドエッグに続き、楽しく読めました。 ペット殺しの犯人、私も最上さんと同じ人物を想像してました・・・ 違ってよかった。笑

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2010/10/02

<poka> 単純に楽しめました。 さすが荻原さん。 <だいこんまる> おもしろかったぁ。 さすが最上さん。

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2010/08/19

ハードボイルドエッグの続編。 もうもう鉄板。設定だけで十分食える。まあこれ更なるシリーズ化が続くのは厳しいと思うけど。 解説の言うとおり、最上俊平はかっこいい。

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2010/07/24

『ハードボイルド・エッグ』の続編です。待ってました! ハードボイルド小説を愛し、フィリップ・マーロウを我が心のヒーローとする人間にはたまらない小説です。読む所々で主人公・最上俊平の台詞にニヤリとさせられ、荻原氏との感性の共属意識にニンマリします。丁度、主人公・最上俊平とバー「J」...

『ハードボイルド・エッグ』の続編です。待ってました! ハードボイルド小説を愛し、フィリップ・マーロウを我が心のヒーローとする人間にはたまらない小説です。読む所々で主人公・最上俊平の台詞にニヤリとさせられ、荻原氏との感性の共属意識にニンマリします。丁度、主人公・最上俊平とバー「J」のマスターとの会話で、あるいは県警一課の須藤刑事との会話の中でチャンドラーを引用し、お互いの波長が共鳴するように。もちろん本書の主人公が依頼されるのは猫探しであり、フィリップ・マーロウが殺人事件を解決するように渋くは無い。しかし、事件の解決にあたって安きに流されることなく、他に迎合せず、ここ一番でやせ我慢する主人公・最上俊平の生き様は、たとえそれが周りの者には滑稽に写っていたとしても、切ないほどにハードボイルドしている。

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2010/07/22

ハードボイルドエッグの続編ってことで購入。 最上俊平のキャラが大好きだからそこは満足! でもストーリーは、、、 やっぱり何だか最終的にしっくり来ないんだけど、 まぁいっか〜って思っちゃう。 最上俊平のキャラだけ生かして、 ドラマとか映画とか出来たら面白いのになぁ。 大泉洋とか長...

ハードボイルドエッグの続編ってことで購入。 最上俊平のキャラが大好きだからそこは満足! でもストーリーは、、、 やっぱり何だか最終的にしっくり来ないんだけど、 まぁいっか〜って思っちゃう。 最上俊平のキャラだけ生かして、 ドラマとか映画とか出来たら面白いのになぁ。 大泉洋とか長瀬智也のイメージ??

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2010/07/11

前作「ハードボイルドエッグ」に比べて格段に面白い!相変わらずのダメっぷりに加えて超ぶっ飛んだ助手まで登場して、面白さ格別です

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2010/07/04

「ハードボイルド・エッグ」の続編。 相変わらずハードボイルド目指しつつ、 ペット探偵(探すのね)として実績向上中。 今度は、待望の若い女性秘書と猫探し! 前作よりハードボイルドシーン増量も、 腰抜けシーンも増量。

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2010/07/04

荻原浩の語り口が存分に活かされている作品。 ユーモア交えた読みやすい軽快な展開、ミステリーらしき行き先への期待感、(今回のメインとなる)猫の習性に対するかなり入念と思われる下調べ、素晴らしかった。 このハードボイルド(パロディ)シリーズ、2作目だと思うが今後も続く事に期待!

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