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日本の大問題が面白いほど解ける本 の商品レビュー

3.3

40件のお客様レビュー

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2010/07/18

全体的な評価としては、読みやすい本だったように思う。 この本は約30程度の政治トピックスに関して解説や著者の意見が述べられているのだが、 1:個別トピックスの説明はわかりやすく、また自分の意見を基準を示して述べているので読みやすかった 2:大きな構成として、トピックスが五月雨式だ...

全体的な評価としては、読みやすい本だったように思う。 この本は約30程度の政治トピックスに関して解説や著者の意見が述べられているのだが、 1:個別トピックスの説明はわかりやすく、また自分の意見を基準を示して述べているので読みやすかった 2:大きな構成として、トピックスが五月雨式だったりレベル感がバラバラだったので、全体像をとらえるのが難しかった(もしかすると無いかも) 文章の書き方としては、民主党の政権獲得以降の政治的なトピックス(高速道路無料化や子供手当などの財政トピックスから成長戦略)に対して、マスコミが取り上げるような国民視点の疑問をスタート地点として、著者の解説とそれに対する意見・視点が述べられている。 約30にわたる個々のトピックスに対しては、その解説もわかりやすく(日常的にニュースを見ていればだいたい理解できる程度)、著者の意見もコストベネフィットの考え方や、効率性では行政は市場を上回る事が出来ないという経験則に基づいており、基準が明確でわかりやすかったような気がする。

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2010/07/12

とにかくテンポよく日本の大問題を面白く解説している。 感情論ではなく、世界標準の方式を導入すれば、こういう決着の方法もありだろうと説く。 いいか悪いかを論じるのではなく、コストとベネフィットを計算すればこうなるのだと。 東大理系卒の元財務官僚。 とにかく、明快でした。

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2010/12/12

教養として。最近思うのは、このような解決策が存在するにもかかわらず、何故実現できないのか?とよく思う。これは一般企業でもよくある話で、実現を阻害する要因はほとんど”人”の問題。それが故に人を理解する・見極める、人を動かすなど、ヒューマン系スキルが非常に重要。

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2010/07/01

メモ ・バランスシートを知っているかどうかで社会人になってから雲泥の差がでる。 ・会計,簿記,英語だけは十分に学ぶべき。 ・会計,簿記を学べばテレビでのでたらめな解説は見抜ける。 ・プライマリーバランス=国債費-国債発行額 ・世界と公平に比較するためにも,比較基準は共通化しておく...

メモ ・バランスシートを知っているかどうかで社会人になってから雲泥の差がでる。 ・会計,簿記,英語だけは十分に学ぶべき。 ・会計,簿記を学べばテレビでのでたらめな解説は見抜ける。 ・プライマリーバランス=国債費-国債発行額 ・世界と公平に比較するためにも,比較基準は共通化しておくべき。日本には,そこは弱い

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2010/06/30

● いわゆる「フリーウェイ(freeway)というのは、立体交差になっていて交差点等でストップすることから解放(フリー)されているという意味であって、料金がフリー(無料)ということではありません。アメリカの高速道路には確かに無料区間もありますが、決してすべてが無料ではないのです。...

● いわゆる「フリーウェイ(freeway)というのは、立体交差になっていて交差点等でストップすることから解放(フリー)されているという意味であって、料金がフリー(無料)ということではありません。アメリカの高速道路には確かに無料区間もありますが、決してすべてが無料ではないのです。 ● 流通過程で広く課税することから、一人ひとりがどれだけ負担しているかを正確に把握することはできません。これでは、消費税を財源にして社会保障政策を行おうとしても、負担と給付の公平性がどれだけ実現できるかはわかりません。もし、仮に消費税を年金の財源にして公平性を担保しようとするなら、個人の所得や保有資産に関係なく全国民に一律の金額を支払うということにならざるをえません。 ● 法人というのは元々架空の存在です。どうしてそんな架空の存在から税を取るかといえば、個人レベルですべての所得が捕捉できないので、仕方なく取っているのです。 ● 法人=企業が稼いだお金はまずそこで働く人の給与として分配されます。あとは株主への配当と内部留保です。配当と内部留保も実は個人が持っている株の株価に反映されるので、個人の資産課税で捕捉できます。これで所得への課税は完璧に行われたことになります。 ● 実は、いま多くの国で法人税を下げているのは、ITや法の整備によって、個人資産や個人所得の精度の高い捕捉が可能になってきたからです。そうした裏側の事情を無視して、海外が下がったから日本も下げろというのはバランスの悪い議論です。

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2010/06/20

日本が抱える様々な問題に対し、コスト・ベネフィット分析(投下するお金に見合った利益が得られるか)と、世界標準というアプローチで筆者の考えが述べられています。 コスト・ベネフィット分析もそうですが、筆者は問題を倫理的、情緒的に捉えるのではなく、はっきりとした数字を提示しながら論じ...

日本が抱える様々な問題に対し、コスト・ベネフィット分析(投下するお金に見合った利益が得られるか)と、世界標準というアプローチで筆者の考えが述べられています。 コスト・ベネフィット分析もそうですが、筆者は問題を倫理的、情緒的に捉えるのではなく、はっきりとした数字を提示しながら論じるので説得力があります。

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2010/06/17

日ごろからの勉強不足により政治について分からないことが多かったので、この本を見つけたときに少しでも今の政治が理解できればと思い選びました。     著者としては噛み砕いて解説しているのだと思いますが、日ごろから政治に目を向けていない私は、政策の内容でさえ知らないものもあり、その...

日ごろからの勉強不足により政治について分からないことが多かったので、この本を見つけたときに少しでも今の政治が理解できればと思い選びました。     著者としては噛み砕いて解説しているのだと思いますが、日ごろから政治に目を向けていない私は、政策の内容でさえ知らないものもあり、その政策の危険性について解説を読んでも十分な理解は出来ませんでした。また、聞いたこともない経済用語もたくさん出てきて、この本を読むには政治や経済の基礎知識が必要であること感じ、普段から政治に関心を持つことが大切だと思いました。これから新聞を読むときは政治の欄にも目を通し、ある程度の知識をつけた上でもう一度この本を読み返してみようと思いました。

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2010/06/05

小泉政権下で内閣参事官を務めた著者による、日本の政治・経済問題の解説。自らの立場をコスト・ベネフィット分析と世界標準であり、その視点からの意見だと明言しているので非常にロジカルであり、たとえ賛同できない意見であっても理解はできる。批判の仕方も冷静に事実を述べるにとどまり、決して感...

小泉政権下で内閣参事官を務めた著者による、日本の政治・経済問題の解説。自らの立場をコスト・ベネフィット分析と世界標準であり、その視点からの意見だと明言しているので非常にロジカルであり、たとえ賛同できない意見であっても理解はできる。批判の仕方も冷静に事実を述べるにとどまり、決して感情的にならない姿勢に好感を持った。日本の政治の問題は経済原則を理解しない政治家とマスコミ、そして我々民衆にも存在している。現在の日本が抱える問題を解決するアイデアがここにあるような気がする。経済というのは難しく、面白い。よく高負担、高福祉のモデルとしてスウェーデンなどの北欧諸国が上げられるが、どこも人口が日本の1/10以下であり、地方分権の必要すらない特殊な例であることを無視している、という事実は目から鱗だった。

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2010/05/27

日本の経済を普通に解説した本。決して「面白いほど解ける」わけではない。わかりやすくはあったし、話題はタイムリーなものが多い。

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2010/05/17

シンプルかつロジカルに考えられた日本の大問題。タカハシ先生の手にかかると“大”問題の本質が非常にクリアになってくる。 また元財務官僚だけあって、官僚独特の思考原理・行動原理にも精通。新聞・雑誌・テレビなどが報じない・論じない(報じられない・論じられない?)問題も非常によくわかっ...

シンプルかつロジカルに考えられた日本の大問題。タカハシ先生の手にかかると“大”問題の本質が非常にクリアになってくる。 また元財務官僚だけあって、官僚独特の思考原理・行動原理にも精通。新聞・雑誌・テレビなどが報じない・論じない(報じられない・論じられない?)問題も非常によくわかって、勉強になる。 第1章が異様に長く、続く第2〜4章までが短い構成のアンバランスが気になったので、☆1つ減らしたが、5つ☆でも良いかと思う。

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