蒼林堂古書店へようこそ の商品レビュー
日常生活の中で発生した謎を登場人物たちが色々と推理して解き明かしていく。謎解きシーンをたくさん見ることができるし、名作ミステリーも数多く紹介されていて、ミステリーの教科書みたいな1冊だなぁと感じました。 続きのシリーズもあっていいかも。
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連載していた短編集なので、各話の冒頭にキャラクターや舞台設定が毎回出てきて、謎そのものはとても短くちょっと物足りなかった
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古書店を舞台にして、日常ミステリーを語り合うマスターと常連客がほほえましく、何故か癖になる短編集。最後の締めもくさいけど良かった
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本にまつわる物語ということで手に取った本。前情報なしで読んだが思いもよらない内容だった。ミステリ専門の古書店なんて魅力的だし、通いたいし、交流してみたい。各章で出てくる本も気になるし、章終わりの案内も読んでみたい本ばかりだった。続編を読みたい。
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あまりに現実的? [more]確かにミステリー好きが集まっても、日常会話のほとんどはこれぐらい小さな謎が大半なのではないかと思う。逆に言えば、雅賀が言う「実人生に不足しがちな、冒険だとかスリルだとか、そういう成分」(p.84) が、折角の小説なのに少ない。
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宣伝通り、優しい本でした。 乾くるみさんと言えば性悪な女が暗躍する恋愛小説風ミステリーがお馴染みですが、そういうダークな部分が一切ないライトな本です。 ミステリー小説がたくさん紹介されるので幅を広げたい方にオススメ。 ミステリーとしては『日常の謎』の中でもかなりライトな方で、どん...
宣伝通り、優しい本でした。 乾くるみさんと言えば性悪な女が暗躍する恋愛小説風ミステリーがお馴染みですが、そういうダークな部分が一切ないライトな本です。 ミステリー小説がたくさん紹介されるので幅を広げたい方にオススメ。 ミステリーとしては『日常の謎』の中でもかなりライトな方で、どんでん返しはあんまりありません。 少し退屈さもありましたが、終わり方がとても良かったのでほっこりしました。
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本をたくさん読みたくなる本でした。 書評の中に読んだことがあるものがあると嬉しくなっちゃうし、読んだことないものは気になってメモ。 数字とか空間認知とか苦手すぎて、見取り図なしであの章を読むのに苦労しました。 読者としては最後の書評でその後のことがわかるのは嬉しい! でもその...
本をたくさん読みたくなる本でした。 書評の中に読んだことがあるものがあると嬉しくなっちゃうし、読んだことないものは気になってメモ。 数字とか空間認知とか苦手すぎて、見取り図なしであの章を読むのに苦労しました。 読者としては最後の書評でその後のことがわかるのは嬉しい! でもその書評連載を楽しみにしているいちファンだったとしたら「は?」と思ってしまいそう。その文字数分、何か紹介してくださいよと。
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「乾くるみ」の連作ミステリ短篇作品『蒼林堂古書店へようこそ』を読みました。 『カラット探偵事務所の事件簿2』、『塔の断章』、『スリープ』、『セカンド・ラブ』、『六つの手掛り』に続き「乾くるみ」作品です。 -----story------------- 書評家の「林雅賀」が店長...
「乾くるみ」の連作ミステリ短篇作品『蒼林堂古書店へようこそ』を読みました。 『カラット探偵事務所の事件簿2』、『塔の断章』、『スリープ』、『セカンド・ラブ』、『六つの手掛り』に続き「乾くるみ」作品です。 -----story------------- 書評家の「林雅賀」が店長の蒼林堂古書店は、ミステリファンのパラダイス。 バツイチの「大村龍雄」、高校生の「柴田五葉」、小学校教師の「茅原しのぶ」―いつもの面々が日曜になるとこの店にやってきて、ささやかな謎解きを楽しんでいく。 かたわらには珈琲と猫、至福の十四か月が過ぎたとき…。 「乾くるみ」がかつてなく優しい筆致で描くピュアハート・ミステリ。 ----------------------- 「林」四兄弟シリーズの第3弾あたり、次男の「林雅賀(はやしまさよし)」が店長のミステリ専門の古書店・蒼林堂古書店に集まる面々が謎解きを愉しむ作品です、、、 「雅賀」は「ガガ」とも読め、「林」は「リン」とも読めるので、「ガガーリン」を意識した名前に間違いないんでようね… 本作品には、徳間書店のPR誌『本とも』に2009年(平成21年)1月から2010年(平成22年)2月の間に連載された作品がまとめられています。 ■1.秘密結社の集い ・林雅賀のミステリ案内―1 ヒッチコックと推理小説 ■2.アルプスの朝陽 ・林雅賀のミステリ案内―2 邪魔が入らない場所 ■3.都市伝説の恐怖 ・林雅賀のミステリ案内―3 土俗信仰から都市伝説へ ■4.マネキンの足跡 ・林雅賀のミステリ案内―4 日常の謎 ■5.通知表と教科書 ・林雅賀のミステリ案内―5 長編連作とつなぎの作品 ■6.臨光寺池の魔物 ・林雅賀のミステリ案内―6 誘拐ミステリの世界 ■7.転居通知と名刺 ・林雅賀のミステリ案内―7 共同住宅が舞台のミステリ ■8.鉄道模型の車庫 ・林雅賀のミステリ案内―8 鉄道事故とミステリ ■9.謎の冷蔵庫メモ ・林雅賀のミステリ案内―9 名探偵と犯人の対局室 ■10.亡き者を偲ぶ日 ・林雅賀のミステリ案内―10 故人の想いを探る ■11.楽天的な愛猫家 ・林雅賀のミステリ案内―11 猫と童話とミステリ ■12.塔に住む魔術師 ・林雅賀のミステリ案内―12 謎の墜落死 ■13.転送メールの罠 ・林雅賀のミステリ案内―13 ミステリアスな女性 ■14.解読された奇跡 ・林雅賀のミステリ案内―14 あの人は正体不明 店長の「林雅賀」、店長と同級生の「大村龍雄」、高校生の「柴田五葉」、小学校教師の「茅原しのぶ」の4人に、途中からは「五葉」の同級生「木梨潤一」が加わった5人のメンツが毎月一度、蒼林堂古書店で顔を合わせ、100円以上の売買でサービスしてもらえるコーヒーを飲みながら、ミステリに関する蘊蓄を語り合い、身近に起こったことの謎解きを愉しみます… 物語の中で、登場人物が購入するミステリ作品や、会話に出てくるミステリ作品がさりげなく紹介される感じで、本書をきっかけに色んな作品を読みたくなるような、そんな作品、、、 また、物語の最後には『林雅賀のミステリ案内』として、物語の中に出てきた作品や話題に関連したミステリ作品が紹介されているのも嬉しいですね… ミステリのガイドブックとして使える作品でした。 個人的には、、、 『林雅賀のミステリ案内―1 ヒッチコックと推理小説』で紹介された、「泡坂妻夫」の『花嫁のさけび』や「石沢英太郎」の『ヒッチコック殺人事件』、 『林雅賀のミステリ案内―2 邪魔が入らない場所』で紹介された、「アガサ・クリスティ」の『そして誰もいなくなった』や「綾辻行人」の『十角館の殺人』、「東野圭吾」の『ある閉ざされた雪の山荘で』、 『林雅賀のミステリ案内―6 誘拐ミステリの世界』で紹介された、「エド・マクベイン」の『87分署シリーズ キングの身代金』や「原りょう」の『私が殺した少女』、「東野圭吾」の『ゲームの名は誘拐』、 『林雅賀のミステリ案内―7 共同住宅が舞台のミステリ』で紹介された、「横溝正史」の『白と黒』や「江戸川乱歩」の『屋根裏の散歩者』、「泡坂妻夫」の『亜愛一郎の狼狽』、 『林雅賀のミステリ案内―10 故人の想いを探るで紹介された、「横溝正史」の『犬神家の一族』、 『林雅賀のミステリ案内―14 あの人は正体不明』で紹介された、「東野圭吾」の『白夜行』や「宮部みゆき」の『火車』、「泡坂妻夫」の『亜愛一郎の狼狽』、 等々、読んだことがあり好きな作品や、読むつもりでストックしている作品が紹介されているのは嬉しかったですね… 読みたい本が増えちゃったなぁ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『ミステリー好きが集う喫茶店…じゃなくて、古書店』 毎週日曜日、ミステリー好きが集う古書店を舞台に、ささいな日常ミステリーの謎を解き明かす14篇の読切り短編集。一話ごとにミステリー作品の紹介があり、これが秀逸!面白そうな未読作品が多々あり、読んでみたくなった。
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ミステリーは実際にはめったに起こるものではない。 だからこそエンターテインメントとして客観的に楽しめる。 しかし、ミステリー沼にハマった住人はどうなのだろう。 蒼林堂古書店の店主や常連客にとってミステリーは日常に溢れている。 とはいえ、ハラハラするようなものではなく、日頃出会う...
ミステリーは実際にはめったに起こるものではない。 だからこそエンターテインメントとして客観的に楽しめる。 しかし、ミステリー沼にハマった住人はどうなのだろう。 蒼林堂古書店の店主や常連客にとってミステリーは日常に溢れている。 とはいえ、ハラハラするようなものではなく、日頃出会う小さな気がかり。 例えば、おもちゃの電車を走らせていたけど、トイレに行ってる間になぜか消えていた。とか、 居酒屋で出会った年齢もタイプも違う怪しい会話をしている団体客、彼らは秘密結社の一員なのか?など。 こんな些細な気がかりがこの住人たちの洞察力、観察力、推理力によって次々と解明されていく。 最後の最後でこんなオチが待ってるとも思わず、 まったりとした時間を過ごさせてもらった。 知的な人たちにかかれば謎解きも秘めた思いを託すツールにもなり得る。 気づいているの?気づいていないの?この揺れ動く気持ち。 思いがけなくロマンチックな読後感だった。
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