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街場のアメリカ論 の商品レビュー

4.1

49件のお客様レビュー

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2013/07/05

内田先生がアメリカや中国(中国論はまだ読んでないけど)についても、鋭い考察を繰り広げることができるのは、視野の広さもあるけれど、専門分野に対する切り込みの深さもあるのだろうなあ。本当にいつもすごいと思ってしまうし、納得させられっぱなしだ。

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2013/06/16

さすが内田先生。 暴力や戦争といったアメリカ社会の典型的な論点について、独特の切り口から掘り下げている。  時間をあけて再読したい。

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2013/04/29

「理念先行」「子ども嫌い」「アメリカ人の自己像は少年」(最後のは町山智浩曰く) あとはアレクシ・ド・トクヴィル、すげー。

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2013/01/10

本屋さんを探してついに発見。 表紙の星を区切ったようなデザインが好みのセンスです。 ・日米関係の考察 ・ファーストフードとスローフード ・アメリカの戦争に関する考察 ・児童虐待とその背景 ・キリスト教のアメリカにおける在り方 に関しての、著者なりの考察が述べられています。 内...

本屋さんを探してついに発見。 表紙の星を区切ったようなデザインが好みのセンスです。 ・日米関係の考察 ・ファーストフードとスローフード ・アメリカの戦争に関する考察 ・児童虐待とその背景 ・キリスト教のアメリカにおける在り方 に関しての、著者なりの考察が述べられています。 内田さんの本の素敵なところは、その問題について基礎知識のない人間にも分かりやすく、背景や推移を明示してくれるところです。 基礎なくして応用なしなので、根本を(たとえそれが一意見だったとしても)〇〇で~と示してくれるのは助かります。 個人的に、アメリカ憲法の構造に対する自説や、訴訟大国としてのアメリカの内情への批判についてなるほどと思いました。 こういう本を読んでいると教養の重要性をひしひしと感じますね。

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2012/11/14

「アメリカの映画やドラマに出てくる子どもは(性格が)かわいくない」とか「アメリカは身体加工への抵抗がきわめて希薄な国である」とか、読みながら、なんか分かる~と実感することばかり。 アメリカは、イギリスからピュアなものだけを持ってきてポンと出来上がった新しい国なんだ、ということを改...

「アメリカの映画やドラマに出てくる子どもは(性格が)かわいくない」とか「アメリカは身体加工への抵抗がきわめて希薄な国である」とか、読みながら、なんか分かる~と実感することばかり。 アメリカは、イギリスからピュアなものだけを持ってきてポンと出来上がった新しい国なんだ、ということを改めて認識。イギリスで歴史を積み上げて作り上げたものをポンと持ってきてできた理想の国・アメリカがだんだんいびつに歪んでゆく様が、出来上がった原子力の技術をポンと持ってきて破綻しかかっている日本の原子力発電に妙に重なっている気がする…。コワイコワイ。新しいことも大切だと思うけど、やっぱり積み重ねられてきたものも大事しないと、ということを感じました。

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2018/03/10

内田樹氏は言う 『アメリカのような国は アメリカ以前には存在しなかった』 ウェルズは アメリカ以前を 『身分の社会』 アメリカ以後を 『契約の社会』と呼んだ。 たしかに アメリカの前に アメリカのような国はなかった。 歴史がない というのは 起源に戻るとしたら 独立宣言 しか...

内田樹氏は言う 『アメリカのような国は アメリカ以前には存在しなかった』 ウェルズは アメリカ以前を 『身分の社会』 アメリカ以後を 『契約の社会』と呼んだ。 たしかに アメリカの前に アメリカのような国はなかった。 歴史がない というのは 起源に戻るとしたら 独立宣言 しかないという アメリカの強みは あらゆる形で 発揮される。 そのために アメリカは 権力の集中を 制度的に 許さない。人間の悪があることを認め それを刷り込んでいる。 日本は どうも 違った国のカタチを作り上げている。 そして 中国は いかに権力を 集中させるかで 国を統治しようとしている。 日本という国は 首相が わずかな期間で 交代していく というシステムは 日本的なよさといえる。 権力者の賞味期限が短い。 しかし、田中角栄のように 首相が逮捕されてしまう というのは 明らかに もう少し違った ところに 権力者がいるということになる。 アメリカは 演劇的戦争・・・ 物語を作り上げて 戦争を仕掛け、戦争することで 同盟国を増やしていく・・・・ しかし、テロリストネットワークには 今のアメリカの 演劇的な戦争が 通用しない。 アメリカの母親の生態 子供が邪魔 子供が嫌い・・・・という 状況と その育った子供が シリアルキラー になる ということが・・・・アメリカの深層部 だとおもった。 なぜ そのような 子供が嫌い・・・ になるか?は 食生活の問題だろうか? 内陸部の ミネラルがない食生活が 大きく影響している。 中国においても 同じような現象が見られる。 子供たちが おじいちゃんおばあちゃんにあずけ 育てられて 親たちは 働きに 出かける。 なにか 薄ら寒くなる 状況が アメリカにはある。 エドゲインの持つ現実は かなしいほど・・・つらい。 母親を崇拝し 母親がいなくなることで 孤独感にさいなまされ・・・暴走を始める。 自分の中に 悪魔が 舞い降りる。 その悪魔は ニンゲンをニンゲンと思わない。

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2012/10/27

内田樹先生の好評のシリーズ アメリカというものを冷静な視点で分析しています。 アメリカというよりも、アメリカ人か。かの地の人々が何を考えているかその思考を非常に分かりやすく解説。 日本人にとって非常に近い他人であるアメリカ人だからこそ、我々がアメリカを見る際に感情のフィルターを抜...

内田樹先生の好評のシリーズ アメリカというものを冷静な視点で分析しています。 アメリカというよりも、アメリカ人か。かの地の人々が何を考えているかその思考を非常に分かりやすく解説。 日本人にとって非常に近い他人であるアメリカ人だからこそ、我々がアメリカを見る際に感情のフィルターを抜くことは困難。それを取り払って見事に目を開いてくれました。

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2012/05/26

(以下引用) このような条項が入っているのは独立戦争のときにアメリカには正規軍が整備されていなかったことが理由にあります。国家的独立を守るためには市民全員が武装しなければ間に合わないという状況的要請があって、市民の武装はむしろ国家の側から懇請されたのです。その結果、アメリカでは二...

(以下引用) このような条項が入っているのは独立戦争のときにアメリカには正規軍が整備されていなかったことが理由にあります。国家的独立を守るためには市民全員が武装しなければ間に合わないという状況的要請があって、市民の武装はむしろ国家の側から懇請されたのです。その結果、アメリカでは二億二千二百万の銃が民間に存在し、毎年二万人が銃で殺されるという銃大国になっていますが、それはまた別の話です。(P.156) 訴訟に至らないまでも、大学にクレームをつけてくる親の数は年々急増しています。これは大学人としての言い分ですが、それほどに大学の教育サービスの質が落ちたとは思いません。むしろ、トラブルが起きた時に、自分の責任はなかったことにして、声高に「責任者出てこい!」と怒鳴る人々が急増しているという印象を私は持っています。それは別に日本人が怒りっぽくなったとか、幼児的になったという単純な事実ではなく、そのようにふるまうことこそ「政治的に正しい」のであるという歪んだ思想がしだいしだいに私たちの社会にも浸透してきたことの効果ではないかと思われるのです。((P.258) いくさに敗れた国民の選ぶべき基本的なマインドセットは「臥薪嘗胆・捲土重来」です。古来そう決まっている。そのようなマインドセットを維持している限り、現実にそれほど軍事的・外交的に圧倒されていても、敗戦国民は戦勝国を「まっすぐ見つめる」ことができる。目をそらしたり、耳をふさいだり、記憶を改竄したりする必要がない。そのようなリアリズムの上にのみ「敵との歴史的和解」という「方便」も構想される。誇りある一国民国家として、対等の立場で敵国との「次の戦い」を放棄するという宣言に署名することができる。僕たち日本人にできないのはこのことです。アメリカに負けたときに、日本人は「次は勝つぞ」ということを国民的合意にすべきだった。それがどれだけ非現実的な夢想であっても、日本人同士の心の中では、そのことを確認しておくべきだった。そう思います。けれでも、あまりに徹底的に負けたために、戦争末期の指導層があまりにも無能だったため、「誇りある敗戦国民」という立場をとることさえできなかった。「次の戦争でアメリカに勝つにはどうしたらいいか」という問いの立て採用しなかった。(P.272) アメリカが没落し、西太平洋から撤退した後の日本は、このままでは「主人のいない従者」「本国のない属国」「宗主国のない植民地」になる可能性が高い。これは考えうる最悪の国のありようの1つです。そうならないためにも、改めてアメリカについて考えること、より厳密にはアメリカについて考えるときに日本人はどのような知性が不調になるのかについて考えることが要請されているとぼくは思います。(P.274)

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2012/05/19

街場の中国論からアメリカ論を続けて読みました。数年前のアメリカ論ですが、今でも読んで損はない内容でした。 アメリカンドリーム This is America アメリカのイメージっていつも強気で夢が叶うようで、自由で・・・そんなイメージのアメリカと、その中に囚われたアメリカ病が...

街場の中国論からアメリカ論を続けて読みました。数年前のアメリカ論ですが、今でも読んで損はない内容でした。 アメリカンドリーム This is America アメリカのイメージっていつも強気で夢が叶うようで、自由で・・・そんなイメージのアメリカと、その中に囚われたアメリカ病が凄く納得できました。 「アメリカは初めから夢の国である」という考えがまさに全てだと感じました。アメリカに対する期待はアメリカが出来てからずーーっと、(アメリカ人だってもそうじゃない人も)変わらないんだね。 現状、覇権国家として、先進国として今までのアメリカのイメージが崩れてきた今だからこそ、この本の内容がすっとはいりやすい。

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2012/04/30

http://staygold1979.blog.fc2.com/blog-entry-247.html

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