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東京島 の商品レビュー

3

612件のお客様レビュー

  1. 5つ

    37

  2. 4つ

    139

  3. 3つ

    236

  4. 2つ

    112

  5. 1つ

    38

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2010/08/03

本屋さんで見た紹介文には 清子の逞しさや強さが讃えられていたけど 逞しさってこういう事じゃないと思う。

Posted byブクログ

2010/06/20

無人島に大勢の男と女が一人だなんて、設定が変わっていて、桐野さんの作品は結構ショッキングな内容が多いだけにちょっと覚悟していましたが、そんなに重い衝撃を受ける内容ではなかった。 以外にもなんとか生きていこうとして色々な人間がいて面白くはありました。ちょっと最後があっさりしていて残...

無人島に大勢の男と女が一人だなんて、設定が変わっていて、桐野さんの作品は結構ショッキングな内容が多いだけにちょっと覚悟していましたが、そんなに重い衝撃を受ける内容ではなかった。 以外にもなんとか生きていこうとして色々な人間がいて面白くはありました。ちょっと最後があっさりしていて残念。

Posted byブクログ

2010/06/17

途中までは先が気になって、どんどん読み進めてたけど、 途中からはみんなの自分勝手さにイライラしてしまいました。 終わり方もなんだかしっくりしなかった・・・。 でも掴みはすごくいい! 私はちょっとずつ時間をかけて読んだけど、 一気に読んだらもっと楽しめたと思います。

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2010/06/16

設定はなかなか面白いんだけど…無人島での生活って想像するとちょっとグロテスク(笑)31人の男と1人の女による新たな創世記は美しい形にはならない。映画化されるらしいけどどこまで小説に忠実に表現されるのか??難しいんじゃない??? 2010年6月16日読了

Posted byブクログ

2010/06/19

前半では、トウキョウ島のみんなが、「生き抜こう、故郷へ戻ろう」という意識がある上で、協力しつつ出し抜こうとしたりで、おもしろかった。 早く先を読みたくて、夜更かしするかどうか悩んだくらい。 でも、後半になるにしたがい、精神的にイッてしまった人の話が多くなり、感情移入しにくくなっ...

前半では、トウキョウ島のみんなが、「生き抜こう、故郷へ戻ろう」という意識がある上で、協力しつつ出し抜こうとしたりで、おもしろかった。 早く先を読みたくて、夜更かしするかどうか悩んだくらい。 でも、後半になるにしたがい、精神的にイッてしまった人の話が多くなり、感情移入しにくくなった。前半ほどの面白さではなかったなあ、と。 でも、トータル的にみて星3つ。 ワタナベの結末が衝撃で、その部分だけ2回読み返してしまった。 あと、ちょいちょいププッと笑えるところがある。 2010.6.16_6.19

Posted byブクログ

2010/06/15

ひさびさに桐野夏生、読破。設定としては面白かったけど、最後がなあ。。ああいう終わり方もアリなのだろうけど、神話というレベルにいったん話を持って行ったからには、もう少し違った展開があったような。中盤以降、雑でした(読み方が雑だったのかもしれないけど)。

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2010/06/14

無人島に流れ着いた十数人の男と一人の女。 大人の15少年漂流記か。 そこは、大人なだけあって夢も希望もなく、個々の欲望がうごめく。 状況の変化によって、刻々と変化する各々の心理。 存在意義を見つけるため、時には人格までも変え役割を見つけていく姿は、極限状態の恐ろしさを感じさせた。...

無人島に流れ着いた十数人の男と一人の女。 大人の15少年漂流記か。 そこは、大人なだけあって夢も希望もなく、個々の欲望がうごめく。 状況の変化によって、刻々と変化する各々の心理。 存在意義を見つけるため、時には人格までも変え役割を見つけていく姿は、極限状態の恐ろしさを感じさせた。 単純に一人の女を巡る争いとして描かなかったのがよかったが、正直読んでいて疲れた。

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2010/06/12

桐野さんの作品は何冊か読んだことがありますが、 グロテスクで何とも不思議な世界を描いた作品が多いです。 この作品も独特な世界観がありました。 このタイトルでもある東京島。 この島の名前もユニークですが島の中でも 漂着した仲間達が名付けた地名もユニークです。 島の中でたった一人...

桐野さんの作品は何冊か読んだことがありますが、 グロテスクで何とも不思議な世界を描いた作品が多いです。 この作品も独特な世界観がありました。 このタイトルでもある東京島。 この島の名前もユニークですが島の中でも 漂着した仲間達が名付けた地名もユニークです。 島の中でたった一人の女性だけの清子は、ここでは男性よりも勇ましい女性でとても女性とは思えない行動をしたりするので驚きます。 無人島にいたら勇ましくなっていくのも分かる気がします。 けれど男性だけの中にいるとやはり男性の欲は抑えられないので、 それに逆らわない清子の姿は動物のようにも思えてしまい 人間は環境が変わると人が変わってしまうのだなと思いました。 そんな過酷な島の生活の中で清子は新しい命を宿します。 どんなに不安だったことでしょう。 本文中にもありますが、無人島にいながら、新しい命を産むことが、 生物としての強さを確認させるのだろうか。 たった一人の女性だから、もしかしたら島に居ることで 自然に身体が生まれ変わり生物学的にも自然に子孫を残すというのが 働いたのかと思えました。 でも清子としては本当の気持ちは複雑な経緯があるので 生命の誕生に心から喜んではいられなかったと思いますが。 無人島ということで人間のエゴやいやらしさなどが如実に表現されています。 そして女性は実に強いということが分かります。 もし自分がこんな状況になったらこんなに勇ましく強く 生きていけるのかと思ってしまいました。 とても不思議な作品で今までには読んだ事のない世界観で ひとことでは表せない作品でした。

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2011/08/06

東京出張の際にタイトルにつられたこともあって、読んでみました。さすが桐野作品らしく、「救いがなく・人間のエゴ丸出し」で書かれており、元気のない時に読んだらぐったりしそう。主人公の清子をはじめ、無人島に住みついた人々が特殊な環境で変わっていく様が遠慮なく、えぐるように書かれている感...

東京出張の際にタイトルにつられたこともあって、読んでみました。さすが桐野作品らしく、「救いがなく・人間のエゴ丸出し」で書かれており、元気のない時に読んだらぐったりしそう。主人公の清子をはじめ、無人島に住みついた人々が特殊な環境で変わっていく様が遠慮なく、えぐるように書かれている感。一見すると殴り書きっぽくもあるが、ここまで想像した世界を書ききるのは多分著者の才能だと思われる。まあ、終盤は結構漂流してくる人もいるし都合よくまとめたような感じもしたけど・・・この作品を面白いと言ってしまうと人間性が疑われそうな気もするが、個人的には読む手はとまらなかったので☆4つ。[BOOKデータベースより] 清子は、暴風雨により、孤島に流れついた。夫との酔狂な世界一周クルーズの最中のこと。その後、日本の若者、謎めいた中国人が漂着する。三十一人、その全てが男だ。救出の見込みは依然なく、夫・隆も喪った。だが、たったひとりの女には違いない。求められ争われ、清子は女王の悦びに震える―。東京島と名づけられた小宇宙に産み落とされた、新たな創世紀。谷崎潤一郎賞受賞作。

Posted byブクログ

2010/06/08

ストーリーは面白い 無人島に何年も閉じ込められた人間の心情は文明に憧れ 又、新たに文明を創造して行く物だろうか? 清子が女性の本質なら人は身勝手な生き物で文明が在ればこそ他者を思いやるのかも知れない。

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