わが友マキアヴェッリ(2) の商品レビュー
わが友マキアヴェッリ 2 文庫版 フィレンツェ存亡 著:塩野 七生 新潮文庫 し 12 39 2巻は、マキアヴェッリが第二書記局書記官への任官から、失意の失職までを描く 第一書記局書記官がエリートで、フィレンツェの看板であるのなら、第二書記局書記官は便利で使い勝手のよい、便利...
わが友マキアヴェッリ 2 文庫版 フィレンツェ存亡 著:塩野 七生 新潮文庫 し 12 39 2巻は、マキアヴェッリが第二書記局書記官への任官から、失意の失職までを描く 第一書記局書記官がエリートで、フィレンツェの看板であるのなら、第二書記局書記官は便利で使い勝手のよい、便利屋である しかしマキアヴェッリは、性格にあっていたか、喜々としてその任についた 第二書記局書記官は、大学をでてなくても、選挙に勝ちさえすれば任官できるのである そして、失脚するまで、15年間それは続くのだった メディチ家なきフィレンツェは周囲の列強に囲まれる弱小国に1つに過ぎなかった マキアヴェッリは、友好国であるフランスや、周辺国に派遣され、危うい綱渡りを強いられることとなる マキアヴェッリは、筆まめであり、外交官として、また、友人たちに対して、多くの手紙を送っています この時期に、また、チェーザレ・ボルジアとの交渉の過程で、「君主論」の基礎ができていく フィレンツェは自前の陸軍を持たなかったが故に、傭兵らに、またフランス軍に法外で、実現もしないような約束をさせられるのである また、マキアヴェッリの悲願だった、自国の陸軍は、成立するも、ある戦闘でもろくも崩れていく そして、彼自身の身の上にも不幸が…… また、マキアヴェッリの妻という項目があって、出張気味のマキアヴェッリに対しての妻の反応が面白い ISBN:9784101181394 出版社:新潮社 判型:文庫 ページ数:304ページ 定価:550円(本体) 発行年月日:2010年05月 発売日:2010年04月26日 1巻目次 序章 サンタンドレアの山荘・500年後 第1部 マキアヴェッリは、なにを見たか 第1章 眼をあけて生まれてきた男 第2章 メディチ家のロレンツォ 第3章 パッツィ家の陰謀 第4章 花の都フィレンツェ 第5章 修道士サヴォナローラ 図版出典一覧 解説 佐藤 優 ★2巻目次 第2部 マキアヴェッリは、なにをしたか 第6章 ノンキャリア官僚初登庁の日 第7章 「イタリアの女傑」 第8章 西暦1500年の働きバチ 第9章 チェーザレ・ボルジア 第10章 マキアヴェッリの妻 第11章 わが生涯の最良の日 第12章 補佐官、マキアヴェッリ 第13章 1512年・夏 図版出典一覧 解説 佐藤 優 3巻目次 第3部 マキアヴェッリは、なにを考えたか 第14章 『君主論』誕生(1513-1515) 第15章 若き弟子たち(1516-1522) 第16章 「歴史家、喜劇作家、悲劇作家」(1518-1525) 第17章 「わが友」グイッチャルディーニ(1521-1525) 第18章 「わが魂よりも、わが祖国を愛す」(1525-1526) 第19章 ルネサンスの終焉(1527) 図版出典一覧 解説 佐藤 優
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第二部はマキアヴェッリがなにをした、を描く。 彼がついていた書記局とは、議事録とかを作成するような字句に思えるが、実際は外交などを担当する部署。 各国に外交交渉を行うために飛び回る日々。その中で、彼は、チェーザレ・ボルジアやフランス王や法王などとも交渉を重ねて行ったり、内政面ではフィレンツェの国民軍を祖国の独立を防衛するために設立したりする。 しかし、フィレンツェを追われたはずのメディチ家が復活したことにより、15年にも渡る官僚生活が終わってしまうことになる。
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仕事にやりがいがあれば、稼ぎが悪くても、がんばれる。今も昔も同じ。一線を退いてどう生きる?三巻でじっくり参考にさせていただきます。
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第一部の「マキアヴェッリは、なにを見たか」に続き、第二部は「マキアヴェッリは、なにをしたか」。 ノンキャリア官僚として主に外交と国民軍創設に奔走する姿を描いている。 色々な事情が絡み合った中での膨大かつ複雑な仕事にマキアヴェッリがのめりこんでいく姿に共感を覚える。 決して高...
第一部の「マキアヴェッリは、なにを見たか」に続き、第二部は「マキアヴェッリは、なにをしたか」。 ノンキャリア官僚として主に外交と国民軍創設に奔走する姿を描いている。 色々な事情が絡み合った中での膨大かつ複雑な仕事にマキアヴェッリがのめりこんでいく姿に共感を覚える。 決して高給ではないものの、その仕事の面白さを味わい尽くしているのだ。 そして、虚しさも味わう。 とはいえ、ここまでは序章にすぎない。 第三部の「マキアヴェッリは、なにを考えたか」の導入部にすぎないように感じてならない。 3巻、どのような展開で進んでいくのか楽しみだ。 本巻の解説も、前巻同様、佐藤優氏。 自らとマキアヴェッリを重ねながらの解説は、一読の価値がある。
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1巻は「何をみたか」であったが、2巻は「何をしたか」。いよいよ登場。彼の仕事ぶりが綴られる。 もうこれ以上出世しないことがわかっているのに精力的に仕事をする。”欲張り婆さん”と言われるほどに仕事を引き受ける。現代の勤労者にも何かわかるところがある。「頑張っていれば何か報われる」そ...
1巻は「何をみたか」であったが、2巻は「何をしたか」。いよいよ登場。彼の仕事ぶりが綴られる。 もうこれ以上出世しないことがわかっているのに精力的に仕事をする。”欲張り婆さん”と言われるほどに仕事を引き受ける。現代の勤労者にも何かわかるところがある。「頑張っていれば何か報われる」そんな思いもあったのかもしれない。実際、彼を歴史に残すほどの出会いもあった。しかし、いくら親近感をもったとしてもやはり彼は歴史上の偉人である。我々とは違う(勿論巻末の解説者とも)。何が違うか、経緯を払って考えたい。
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全3巻の2冊目 1498年にフィレンツェ政府の第二書記官に選出され、1512年に職を追われたのち、翌年には逮捕・投獄されるまでの、15年間がこの第2巻で描かれている。 第1巻はマキアヴェッリが世に出るまでのフィレンツェ史であり、そのため主役はマキアヴェッリではなく、その時々に...
全3巻の2冊目 1498年にフィレンツェ政府の第二書記官に選出され、1512年に職を追われたのち、翌年には逮捕・投獄されるまでの、15年間がこの第2巻で描かれている。 第1巻はマキアヴェッリが世に出るまでのフィレンツェ史であり、そのため主役はマキアヴェッリではなく、その時々にフィレンツェ政治の第一人者であった人々、コシモ、ロレンツォ、サボナローラであった。もしくは、フィレンツェという都市自体が主役であったかもしれない。 この巻で、ようやくマキアヴェッリが表舞台に登場する。フィレンツェ政府の官僚として実力を認められ、他国との交渉を任されるが、マキアヴェッリには大した権限が与えられない。フィレンツェ自体が大国に翻弄され、金だけいいように毟り取られる斜陽都市だった。それでもがむしゃらに動き回るマキアヴェッリの姿が痛ましい。 『君主論』の君主像のモデルと言われるチェーザレ・ボルジアはこの巻に登場する。 先行研究の成果を踏まえつつ、あくまで一次資料に依拠して独自のマキアヴェッリ像を提示しているが、そこは作家らしく自宅から勤務地であるフィレンツェ政庁までの通勤ルートや、終業後はここから同僚と飲みに行ったのだろうなど、人間マキアヴェッリを想像させる種があちこちに散りばめられていて楽しかった。
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マキアヴェッリ第2巻。1巻がフィレンツェの歴史や時代背景を詳細に書き込んでいたのに対し、この巻はマキアヴェッリがどのようなことをしていたのかに重きを置いて書かれてます。 マキアヴェッリって仕事中毒と言うか、抱え込みたい質だったんですね。。。能力があり、愚直に自分の職務に向かっていっても、最後は運としか言いようの無い荒波に飲まれ無職に。 このあとから君主論・政策論が書かれるということですが、どのような考えでこれらの本を書いたのか、気になるところ。ディテールがこの1・2巻ではっきりしたので、3巻ですっと入ってくるような気がします。楽しみです。
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フィレンツェという都市国家の 盛衰を見たトップ官僚マキアヴェッリ。 マキアヴェッリは実務の人だった。 フィレンツェという都市国家の トップ官僚だった。 このことを知らなかった私は 知らなすぎだが この官僚としての活躍を描いたのが 第2巻である。 次第に周囲で出現しつつある大...
フィレンツェという都市国家の 盛衰を見たトップ官僚マキアヴェッリ。 マキアヴェッリは実務の人だった。 フィレンツェという都市国家の トップ官僚だった。 このことを知らなかった私は 知らなすぎだが この官僚としての活躍を描いたのが 第2巻である。 次第に周囲で出現しつつある大国家。 その狭間で大国家の意思を図りつつ 自らの繁栄のために動くフィレンツェ。 その事務方トップの一人として 何とか国を守ろうとするマキアヴェッリ。 その獅子奮迅の動きを描きながら 往時のフィレンツェの姿が甦ってくるのが 塩野文学の凄さだ。 当時傭兵が主流だった軍隊。 しかし、自国を守るために 自前の軍隊をもとうと奔走する マキアヴェッリ。 彼の悲願は叶ったのだったが……。 なぜか日本の置かれた今との相関を感じた読後だった。 そして、マキアヴェッリの物語は いよいよ佳境の第3巻へと向かう。
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11/8/27 第二書記局書記官となり官僚として働くマキアヴェッリ。外交官としての活躍。大国間の意思に翻弄される小国フィレンツェ。
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