日本のセックス の商品レビュー
最近読んだ本の中でいちばんおもしろかったかも。前半3分の1ぐらいまでは、単なるエロ小説と思わせる内容だけれども、だんだんと物語が変な方向へ捩じれていく。家族や愛について考えさせられもするし、日本の同調性と恥の文化についても考えそうになったりもする、もちろん黒いエンターテイメントで...
最近読んだ本の中でいちばんおもしろかったかも。前半3分の1ぐらいまでは、単なるエロ小説と思わせる内容だけれども、だんだんと物語が変な方向へ捩じれていく。家族や愛について考えさせられもするし、日本の同調性と恥の文化についても考えそうになったりもする、もちろん黒いエンターテイメントでもある。不思議な本。献辞に色色な小説や小説家や音楽の名前が挙がっているが、あ、これあの歌詞ほぼそのまんまだという箇所が文中にあって、そういうのも面白いなあと思った。マイナーだけれど好きな曲だったので喜び倍増。
Posted by
水道橋博士さんがツイートしてた本。「地獄絵図」と評していたが如何なものかな?と興味を持った。みんなのレビューも面白い。
Posted by
あまりに官能小説過ぎてアレルギーを持つ人も多いと思うが、ここ数年読んだ中で一番の名作。エログロな表記をここまで芸術に高められるのは凄い。エログロ耐性が強い人は読んだ方が良い。 ほぼ全編パンチライン。全体の構成ももちろん素晴らしいが、ミクロな一文も非常に官能的で情熱的でかつ詩的。...
あまりに官能小説過ぎてアレルギーを持つ人も多いと思うが、ここ数年読んだ中で一番の名作。エログロな表記をここまで芸術に高められるのは凄い。エログロ耐性が強い人は読んだ方が良い。 ほぼ全編パンチライン。全体の構成ももちろん素晴らしいが、ミクロな一文も非常に官能的で情熱的でかつ詩的。冒頭の「青春の終わりとは好きなバンドが解散することである。」からやられっぱなし。 そして本題(テーマ)はそんじょそこらのフェミニスト達の言葉を吹き飛ばすだけの力がある。セックスは誰のものだ?という問いであり、男と女それぞれが抱く幻想を木っ端微塵に吹き飛ばす。生々しいテーマを扱いながら、その問いは社会科学の新たな地平も見せてくれると思う。
Posted by
妻と他人の性交を見て興奮する男となすがままになっている妻。後半は殺人事件もからんできて、純愛とは何をを問いかけようとしているような気がする。 まあまあかな?
Posted by
「日本のセックス」と言う字面をそのままイメージして読むなかれ。 中身はもちろんエロな部分はあれど、それは本題じゃない。ま、重要だけど。 正直最初は本当にエロ小説かと思った。エロ小説ちゃんと読んだ事ないけど。 正直途中で気持ち悪くなって、電車降りようかと思った。体調悪いのもあっ...
「日本のセックス」と言う字面をそのままイメージして読むなかれ。 中身はもちろんエロな部分はあれど、それは本題じゃない。ま、重要だけど。 正直最初は本当にエロ小説かと思った。エロ小説ちゃんと読んだ事ないけど。 正直途中で気持ち悪くなって、電車降りようかと思った。体調悪いのもあったけど、吐き気を誘発するに十分だった。 でも、なぜか読むのをやめられなかった。 最後は読んで良かったと思う。 今年一番よかったかな。今んところ。
Posted by
移動中に読んでいたのだがかなりエロい。前屈みにならないといけないほど電車内で勃起した。わたしはエロ本とエロ漫画の編集を生業としている。四六時中エロいものに囲まれているため、かなりドギツイものにも耐性が出来ているため、ちょっとやそっとのものでは性的興奮は覚えない。そんな私を勃起させ...
移動中に読んでいたのだがかなりエロい。前屈みにならないといけないほど電車内で勃起した。わたしはエロ本とエロ漫画の編集を生業としている。四六時中エロいものに囲まれているため、かなりドギツイものにも耐性が出来ているため、ちょっとやそっとのものでは性的興奮は覚えない。そんな私を勃起させるのだから樋口さんはエロのツボを心得ておられる。樋口さんはもともとニャン2の編集をしていた人なのでそこらへんはお手の物という感じなのだろうが、私の知る限りここまでのクオリティを出せるエロ本編集者は知らないので樋口さんの突出した才能には感服する。ただ『日本のセックス』はエロ過ぎるので、ただでさえエロに食傷気味の私はおなかいっぱいで読了できなかった。この本を読んでネトラレものに感じてしまった方には私が編集兼ライティングした『妻を貸します、晒します。』(三和出版刊)をおすすめしたい。http://bit.ly/gD2vIh
Posted by
意外にもエンタメ小説。「カンダウリズム」という聞きなれない性癖を持つ男とその妻の堕落までを描いた話。「カンダウリズム」とは要はネトラレ属性のこと。
Posted by
鬼才!樋口毅宏が放つ、怒涛のB級エロチックバイオレンスロマンハードボイルドサスペンス!! ポルノ小説顔負けのマニアックな性行為の描写に妙なリアルさを感じ、現在の裁判員制度の恐怖に一石を投じた、、のか!? 破天荒で無茶苦茶にみえるけど緻密に計算されたストーリー展開には、うならさ...
鬼才!樋口毅宏が放つ、怒涛のB級エロチックバイオレンスロマンハードボイルドサスペンス!! ポルノ小説顔負けのマニアックな性行為の描写に妙なリアルさを感じ、現在の裁判員制度の恐怖に一石を投じた、、のか!? 破天荒で無茶苦茶にみえるけど緻密に計算されたストーリー展開には、うならされてしまった。
Posted by
なんか勘違いされそうなので書評をしようか迷ったが、あまりに上出来だったので敢えて。前半の辟易する性描写がどうして必要なのだろうと思う程、後半は主人公が奈落へ突き落とされていく様子が、リアルな社会風刺をバックグラウンドに展開していく。 だけど、この描写はある結末一点に向かうための...
なんか勘違いされそうなので書評をしようか迷ったが、あまりに上出来だったので敢えて。前半の辟易する性描写がどうして必要なのだろうと思う程、後半は主人公が奈落へ突き落とされていく様子が、リアルな社会風刺をバックグラウンドに展開していく。 だけど、この描写はある結末一点に向かうための全て伏線なのだ。 それが何とも言いようがない切なさで思わず涙。容子が容子であることの罪。それは女性が女性として生きる強さと脆さを同時に暗示している。 それにしても...しばらく激しい性描写の本は読みたくない。所有も嫌なので誰かにまわそーっと。
Posted by
感想が書き難いw。 不快感と嫌悪感と好奇心で乗り切った前半から 急展開される後半とでまるで別のストーリー。 主人公容子の夫、佐藤の内包する狂気は 分からないではないが、ここまで常軌を 逸した言動と行動はとうてい理解不能。 単なるエグい描写の垂れ流し...って気もします。 サブカ...
感想が書き難いw。 不快感と嫌悪感と好奇心で乗り切った前半から 急展開される後半とでまるで別のストーリー。 主人公容子の夫、佐藤の内包する狂気は 分からないではないが、ここまで常軌を 逸した言動と行動はとうてい理解不能。 単なるエグい描写の垂れ流し...って気もします。 サブカル臭が鼻に付くのも正直小説としては微妙。 なのですが...男である事が恥ずかしくて、辛くて、 苦しくて、切なくなる事は確か。 不思議な作家さんですね。
Posted by