日本のセックス の商品レビュー
読み始めた時点で、このような評価をつけるとは思いも寄らなかった。 前半のエログロから後半の裁判の展開は他のレビューの通り。 細かな冒頭陳述の起訴事実のくだりなんかも、許容の範囲でリアリティや持たせている。 とても極端な話を繰り広げ、およそ思いも寄らぬ切り口を示される。やりすぎ感は...
読み始めた時点で、このような評価をつけるとは思いも寄らなかった。 前半のエログロから後半の裁判の展開は他のレビューの通り。 細かな冒頭陳述の起訴事実のくだりなんかも、許容の範囲でリアリティや持たせている。 とても極端な話を繰り広げ、およそ思いも寄らぬ切り口を示される。やりすぎ感はあるものの、その切り口を見せるための要素だったのかと。ストーリーとしても、まき散らしたものは回収する。うーむ、読ませるなぁといった感じでしょうか。
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「いくら絶望しようとも、女はへこたれる生き物ではない。男のように女々しくはない。彼女らと自分はもちろん違う人間だが、その女性たちは心の奥底で、「自分を裏切ってほしい」「心を打ち砕いてほしい」と望んでいたのではないか。でも、私は嫌だ。損をすることは嫌いだ。」 なんともなしに、読ん...
「いくら絶望しようとも、女はへこたれる生き物ではない。男のように女々しくはない。彼女らと自分はもちろん違う人間だが、その女性たちは心の奥底で、「自分を裏切ってほしい」「心を打ち砕いてほしい」と望んでいたのではないか。でも、私は嫌だ。損をすることは嫌いだ。」 なんともなしに、読んでしまったのだけれど、 このタイトルが全てを包括しているかどうかは、少々謎…。 前半部分での性描写などが日本のセックスと言われてもそうではないと思うし、後半からの法廷の様子がそうだと言われてもそうではないと思うし。 あぁ、でも日本的な文化をとても表しているなぁ、と思う部分はいくつかあった。 それはやはり、最後の参考(?)文献的なところの量の多さ(もちろん、どの作家さんでも大量の参考文献があるとは思うけれど)から着ているのかなぁ、というような知識の量があったような…。 とは言っても、やっぱりよく・・分からない。 読まさせるのだけれど、ヨクワカラナイ。 【9/24読了・初読・市立図書館】
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ちょっと異常な性趣味を持つ人々の、スワッピングパーティから始まり、次第にある事件を起こしてしまい、裁判沙汰へと発展していく話。 前半はどエロ満載。ち○こにま○こ、パイパンとかスワッピングとか愛液とかアクメ・拷問・スカトロと、もう色々出てくる。 そのまま話はスワッピングパーティか...
ちょっと異常な性趣味を持つ人々の、スワッピングパーティから始まり、次第にある事件を起こしてしまい、裁判沙汰へと発展していく話。 前半はどエロ満載。ち○こにま○こ、パイパンとかスワッピングとか愛液とかアクメ・拷問・スカトロと、もう色々出てくる。 そのまま話はスワッピングパーティからSMへ進み、事件が起き、そこから話は裁判沙汰へ・・・。 正直、ちょっとグロい性描写ですが、後半はなんだかピュアな恋愛になっていきます。生々しい欲情を通じてのプラトニックな愛。 好きな人が一人でも、目の前に好みのタイプが現れればその人とヤリたいって思うのは普通でしょう? 性欲って、食欲や睡眠欲と違って、対「人」だから難しいところでもある。 だからこそ、他人に理解されない性癖はカミングアウトしづらい。 そういう意味では、性を解放できる人って奔放で自由な生き方を謳歌してるんだろうか。 それを「変態」「悪趣味」「きもww」と言って蔑む人が居るから、おおっぴらに自分の趣向を公言できる人は少ない。 その蔑みが、自分自身を苦しめているかもしれないのに。 過食症と拒食症がいるように、サチリアジスやニンフォマニアやアセクシュアルもいて当たり前だと思う。 偏向報道とか性のタブーに対してのアンチテーゼとか、著者にそんな考えがあるのかわからないけど、そんなようなものを感じました。
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タイトルからの連想通り、エロです。 あらするプレイや性癖、トラウマがこれでもかと続き、「正気」と「狂気」の境目がわからなくなります。 まあ、そんなものないんですけどね。 ポルノ小説か?と思いながらもちゃんとエンターテイメントしています。 後半のどんでん返し連発は、悪く言うとやり...
タイトルからの連想通り、エロです。 あらするプレイや性癖、トラウマがこれでもかと続き、「正気」と「狂気」の境目がわからなくなります。 まあ、そんなものないんですけどね。 ポルノ小説か?と思いながらもちゃんとエンターテイメントしています。 後半のどんでん返し連発は、悪く言うとやりすぎですが、著者のサービス精神だと思い楽しめました。 しかし男って、ありふれた性描写でもつい目がいってしまいますね。 見えそうなパンツに目が行くのと同じですかね。 本能って怖いですね。
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面白かった。 エログロのマニアなプレイから導入が始まり、最後には純愛に。 えっ、えっと思う程の展開もあり。 内容から作者の年齢が近いと思ったらその通りだった。
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容子と佐藤はスワッピングマニアの夫婦。あるマニアが集うパーティーで、マサトとミユキと名乗るカップルと出会う。だがそれは、ふたりの人生を大きく狂わせる暴走ラブワゴンへ乗り込むことだった…。 序盤は常軌を逸したエロ小説だったが、中盤から法廷小説となり、終盤は…何だかよくわからなくな...
容子と佐藤はスワッピングマニアの夫婦。あるマニアが集うパーティーで、マサトとミユキと名乗るカップルと出会う。だがそれは、ふたりの人生を大きく狂わせる暴走ラブワゴンへ乗り込むことだった…。 序盤は常軌を逸したエロ小説だったが、中盤から法廷小説となり、終盤は…何だかよくわからなくなった。「民宿雪国」もそうだったが、こういうジェットコースターのような展開が著者の持ち味なのだろうか。 (D)
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2011年44冊目 エロから始まってグロくなったと思ったら事件が起きて淡々と物語は進む。いろんなカルチャーに対する切り込み方が面白く、村上春樹のことが嫌いなんだろうな、なんて思いながら読んだ。 女性に読んでもらって感想を聞きたい。
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twitter文学賞で6位だったので気になってた小説だけど、あんまり面白くなかった・・・。 奥さんを別の男に抱かせたり、更に別の男の子供を孕ませたりすることで性的興奮を得る夫婦や、SM関係の兄妹、アダルト雑誌の編集者として勤めるカップルなど、一般的にみると奇異な性生活を送ってる人...
twitter文学賞で6位だったので気になってた小説だけど、あんまり面白くなかった・・・。 奥さんを別の男に抱かせたり、更に別の男の子供を孕ませたりすることで性的興奮を得る夫婦や、SM関係の兄妹、アダルト雑誌の編集者として勤めるカップルなど、一般的にみると奇異な性生活を送ってる人々の愛憎が交錯して、崩壊していく、というようなストーリー。 色んな背景を持つ登場人物を出すことで、タイトルである「日本のセックス」に繋がる何かに向かっていくのかと思いきや、登場人物・性的描写が単なる読者サービスのまま終わってしまってるような気がする。 散々、状況描写を細かく書いてるのに、最後は結局、幼いころに母親がどうとか家族がどうとか、フロイトの精神分析みたいなもんを唐突にもってきて終わってしまう。1世紀も前の下らない種明かしを書くぐらいなら、それぞれの登場人物の心理描写をもっと丁寧に追うだけで、特殊に見える人々に読者がもっと寄り添っていけるんじゃないかと思ったり。 というか、種明かしがないと小説が終わらない時点で、そもそも、実際にはあり得ない変な人たちの物語、っていうミステリー小説なんかなあ?それやったら、私が完全に読み違えてる。 うーん、どっちにしろつまんなかった。
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このド直球なタイトル。しかも、十人十色千差万別であろう(大差ないか?)セックスを「日本の」と一括り。気持ちいい。序盤は、まさにタイトルに恥じない性描写がこれでもかこれでもかと続く続く。流石に食傷気味になった。 でも読み進めると、物語はあらぬ方向に展開していく。 著者の脳内をとにか...
このド直球なタイトル。しかも、十人十色千差万別であろう(大差ないか?)セックスを「日本の」と一括り。気持ちいい。序盤は、まさにタイトルに恥じない性描写がこれでもかこれでもかと続く続く。流石に食傷気味になった。 でも読み進めると、物語はあらぬ方向に展開していく。 著者の脳内をとにかく詰め込んだ感じがすごい。そして、それが物語に成っているのがまた凄い。読後、なんだか澱みたいなもんが胸に残る感じが不思議な充足感につながる。なんだか強烈な本。ラストがまた変にキレイなのも、かえって面白い。
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前半はかなりエグし! まあそこそこに飛ばし読んでいたのだが、後半質感が変わる。帯に「法廷サスペンス」とあるが、まあそうなんだろうけどそれが主眼でもなかろうとも思う。全体的に前作より個人的には読ませると思うし、お得意のサブカルトリビア的なトピックもうまく咬み合っていると感じた。
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