事件現場清掃人が行く の商品レビュー
孤独死・自殺の後、残された部屋には痕跡が残される。布団を突き抜け、畳を染め上げ床のコンクリートにまでしみ込んだ形は、かつて人だったとは思えないほど”穢れ”の印象しか与えない。だからこそ身内でさえ直視することを拒否し、現場清掃屋さんにまかせっきりなのだろう。むしろ迷惑をかけられたと...
孤独死・自殺の後、残された部屋には痕跡が残される。布団を突き抜け、畳を染め上げ床のコンクリートにまでしみ込んだ形は、かつて人だったとは思えないほど”穢れ”の印象しか与えない。だからこそ身内でさえ直視することを拒否し、現場清掃屋さんにまかせっきりなのだろう。むしろ迷惑をかけられたと憎む人もいる。いやだなあ…私もいつかこうなっちゃうのかな。
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誰にも知られず自殺や孤独死で亡くなると人は放置され遺体は腐っていく。その清掃現場の知られざる凄まじい描写に思わず絶句するのだが、これは2030年には生涯未婚率30%、全世帯における単身世帯の割合が40%となる近い将来の日本の珍しくない光景なのだ。著者の仕事に対する真摯な姿勢、故人...
誰にも知られず自殺や孤独死で亡くなると人は放置され遺体は腐っていく。その清掃現場の知られざる凄まじい描写に思わず絶句するのだが、これは2030年には生涯未婚率30%、全世帯における単身世帯の割合が40%となる近い将来の日本の珍しくない光景なのだ。著者の仕事に対する真摯な姿勢、故人や遺族への気遣いに胸をうたれるのと同時に、社会がまだまだ孤独死に関してなんら手を打たずにいることへの警鐘をうながされる。
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料理人を目指していた著者が、副業のハウスクリーニング業と採算性比較していたところが、面白かった。 遺体清掃自体は、ネットや死体本での予想を裏切らなかった。 遺体汁の匂いは二酸化塩素を主成分とした薬剤で除去している。
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惹きつけられるタイトル、すぐ本を購入した。 この本で、特に孤独死の現実を知ることができた。 死を誰からも発見されないと、肉体がどんな風になるか・・・知ることができてよかった。でも孤独死は決して孤独ではないことも分かってよかった。 無縁社会が問題になってきた現代、無縁死孤独死はも...
惹きつけられるタイトル、すぐ本を購入した。 この本で、特に孤独死の現実を知ることができた。 死を誰からも発見されないと、肉体がどんな風になるか・・・知ることができてよかった。でも孤独死は決して孤独ではないことも分かってよかった。 無縁社会が問題になってきた現代、無縁死孤独死はもう他人事ではない。 でも。 死の瞬間は誰でも一人なんだと思う。 自分も事故で死のすぐ近くまで行ったし、入院している間も死を身近に感じた。生がとても重かった。 しかし・・・例え肢体不自由になっても、自力で死ぬことができなかった自分は、助かった命を責任もって寿命まで生き抜いていかなければならないんだと感じた。 死の現場を知ることで、生の尊さをも感じた。 著者も記述していが、無縁死や孤独死で悲惨にならないためには、やはりコミュニケーションが必要だ。 一人で生きていけるほど、世の中ぬるいものじゃぁない。 死ぬと人は嫌でも一人になるのだから、生きている間は誰かと支えあって生きていくもは当たり前なんだと思う。
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自殺や孤独死。世を去った人たちが最後に過ごした部屋の後始末をるプロの仕事人。独居者が増えている日本では、今後も需要が高まるだろう。
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