陽の子雨の子 の商品レビュー
この人の感覚が凄いと思う。弱いところを知っている。『日傘のお兄さん』もそうだがここに出てくる登場人物は普通に考えたらヤバい人である。なのに共感してしまう。許してしまえる。繊細とか傷つきやすいとかそんな言葉では片付けられない。誰でもが持っていそうな感覚で、でもそれを持ち続けるとこっ...
この人の感覚が凄いと思う。弱いところを知っている。『日傘のお兄さん』もそうだがここに出てくる登場人物は普通に考えたらヤバい人である。なのに共感してしまう。許してしまえる。繊細とか傷つきやすいとかそんな言葉では片付けられない。誰でもが持っていそうな感覚で、でもそれを持ち続けるとこっちの世界には属せないのだ。
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『日傘のお兄さん』もそうだけど、読者が欲してる タブーを豊島さんはわかってるなぁとつくづく思う。 現実に少年を囲ったりするのなんて犯罪だけど 小説の中くらいいいじゃないの!!なんて思いながら 読んでます。豊島ワールドに入りたい。
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雰囲気に飲まれました。好きです。 http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-717.html
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読みながら、どっちに転がっていくんだろう、と思った作品。静かな水面に故意に波を立てて、それが広がり、収まっていくような。それでも、少しだけ周囲は変わっていくような。そんな話。
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3時間ほどで読了。 主人公の夕陽は中学2年生。 ありふれた生活の中で思春期の少年が抱く灰色の感情は、少しずつ彼の中に溜まっていく。行き場の無いもやもやとした気持ちを抱いたまま過ごす夕陽は、雪枝という女性を通じて大人たちの灰色の感情を垣間見る。 どこかが欠け、灰色の感情と生活する雪...
3時間ほどで読了。 主人公の夕陽は中学2年生。 ありふれた生活の中で思春期の少年が抱く灰色の感情は、少しずつ彼の中に溜まっていく。行き場の無いもやもやとした気持ちを抱いたまま過ごす夕陽は、雪枝という女性を通じて大人たちの灰色の感情を垣間見る。 どこかが欠け、灰色の感情と生活する雪枝と聡。透き通るような毎日を送る同級生。自分だけが異質なのか、それとも皆は上手に共存しているのか、夕陽は中学生らしくさらり、と悩む。 作者の思春期の少年少女を描く表現力は相変わらず絶妙で、するりと身体に入っていく。自分はあの頃と比べて、灰色の点々とどう付き合ってるだろうか。
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とても不安な気持ちにさせられるカンジ。何がということでもないんだけど。 無色透明なそんなイメージもする。 祖母の遺産で暮らしている雪枝、家出をしてゆくところもなく雪枝と暮らしている聡。そして中学生の夕陽。 特別な存在になることで過去の不幸を消化させようと足掻く雪枝に、中学生...
とても不安な気持ちにさせられるカンジ。何がということでもないんだけど。 無色透明なそんなイメージもする。 祖母の遺産で暮らしている雪枝、家出をしてゆくところもなく雪枝と暮らしている聡。そして中学生の夕陽。 特別な存在になることで過去の不幸を消化させようと足掻く雪枝に、中学生の夕陽が巻き込まれていく。そんなかんじかな。
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まぁ普通によかった。そういった通過儀礼を済ませて大人になるんですね、といった感じ。 そういった意味では女性のヘビーな過去話は蛇足かな。重すぎる。
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20歳の娘が家出した15歳の男子中学生を拾って同棲。さらにその4年後に、別の男子中学生に手を出して。。。一歩間違えば猟奇的にもなりかねないストーリーです。 もっとも、読んでいるとそんなドロドロとした感じは少なく、むしろどこか挫折し、青春に鬱屈した3人の物語です。終盤に向かうにつれ...
20歳の娘が家出した15歳の男子中学生を拾って同棲。さらにその4年後に、別の男子中学生に手を出して。。。一歩間違えば猟奇的にもなりかねないストーリーです。 もっとも、読んでいるとそんなドロドロとした感じは少なく、むしろどこか挫折し、青春に鬱屈した3人の物語です。終盤に向かうにつれ明るくなり、最後は再生を予感させる爽やかなエンディングになります。 あとがきを読むと、ごく初期の作品なのですね。 こなれていない所はあるけれど、それはそれで良い感じです。
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透明感。 誰でも一度は感じたことのある感覚。 変人になりたい普通の人に 読んで欲しい一冊。
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p.168「どっかくっついてれば、沈黙があっても怖くないかなと思って」 灰色の点々・・・。どんなんやったっけな・・・。
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