授乳 の商品レビュー
表題作「授乳」を含む、3作から成る短編集。 各々に登場する主人公の女性は、傍から見れば「歪んでいる」ように思える行動を起こす。 女性であることに嫌悪感や不自由さを感じたことがある人ならば、この作品のどこかに共感する部分があると思う。 本著者、村田沙耶香氏の作品は「殺人出産」を読...
表題作「授乳」を含む、3作から成る短編集。 各々に登場する主人公の女性は、傍から見れば「歪んでいる」ように思える行動を起こす。 女性であることに嫌悪感や不自由さを感じたことがある人ならば、この作品のどこかに共感する部分があると思う。 本著者、村田沙耶香氏の作品は「殺人出産」を読了済みだが、彼女の女性"性"の描き方は、独特という表現では勿体無いくらい、とても惹かれるものがある。
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許されたかった すごく共感してしまってその後がずっと苦しかった。 他人の理想郷は気持ちの悪いものだ。
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この小説の描写には驚かせられるものがあった。人の所作を無機質にまるで人間ではないロボット、無生物であるかのような描きかたをし、さりながらどこかグロデスクさや官能さも秘めている。あまりの気持ち悪さに思わず何度も本を閉じてしまった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この本は社会的な禁忌(あってはならぬマイノリティ)を描写していると思う。ぬいぐるみと共に生活する女性や許されることに快感を持つ女性も禁忌として書かれているが、特に先生とゲームをする女の子の描写が秀逸で、受賞も納得の出来だった。先生に乳房を吸わせるシーンは読んでいる側も歪んだ興奮を感じさせてくれた。まるで、ミロのヴィーナスに性欲を感じるような、社会的には禁忌で甘美で歪曲した興奮であった。このような体験は本書でしか味わえないと強く考える。
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不気味でホラーな感じの世界観で好き。この世界観たまに浸りたくなる、くせになる。どゆこと?という点もあるけど。
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不気味で官能的なところが、なんとなく谷崎潤一郎を想起させる気がする。表紙も相まって。 御伽の部屋は???ってなりながら読んだ。まだ彼女の世界に私の理解が追いついてない。
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ふと読みたくなるクレイジー沙耶香 コンビニ人間 地球星人のような 変態(褒め言葉)を期待したが今一つ まぁデビュー作で3短編だからね‥ 皆様のレビューと評価が物語ってます まぁぶっ飛んだ特異な感性が強烈で、理解が難しく 純文学でなくホラーに感じる節がある 徒然とどこか冷たい文...
ふと読みたくなるクレイジー沙耶香 コンビニ人間 地球星人のような 変態(褒め言葉)を期待したが今一つ まぁデビュー作で3短編だからね‥ 皆様のレビューと評価が物語ってます まぁぶっ飛んだ特異な感性が強烈で、理解が難しく 純文学でなくホラーに感じる節がある 徒然とどこか冷たい文書で表現できてしまう 流石! そこに惹かれる憧れる
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コンビニ人間以来の村田沙耶香さん。3つの短編が入った1番最初の著作。 表題作の「授乳」がデビュー作で賞を取ったらしいですが、これデビュー作って尖りすぎだろ…。 コンビニ人間もなんか気持ち悪い女の話だなぁと思っていたのですが今作は色んな気持ち悪い女が出てきます。 なんでこんなお話が...
コンビニ人間以来の村田沙耶香さん。3つの短編が入った1番最初の著作。 表題作の「授乳」がデビュー作で賞を取ったらしいですが、これデビュー作って尖りすぎだろ…。 コンビニ人間もなんか気持ち悪い女の話だなぁと思っていたのですが今作は色んな気持ち悪い女が出てきます。 なんでこんなお話が思いつけるのか…顔を顰めてしまうほど残酷だったりエグかったりするお話好きな私でも、エッジがありすぎてドン引きしてしまうレベルのお話3作品かけるってすごいなとなんかクセになりはじめてる自分もいる。
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小説の中みたいに 無機質な部屋をじっくり観察して見たいし、 空気の温度や動き、人の肌の質感、内臓までも 想像力を働かせて観察できたら 感覚が鋭くなって刺激的な場面も もっと堪能できるのかな。 村田沙耶香さんの本を読んでる間だけしか この気持ちを味わえないのか… なんだか寂しいぜ...
小説の中みたいに 無機質な部屋をじっくり観察して見たいし、 空気の温度や動き、人の肌の質感、内臓までも 想像力を働かせて観察できたら 感覚が鋭くなって刺激的な場面も もっと堪能できるのかな。 村田沙耶香さんの本を読んでる間だけしか この気持ちを味わえないのか… なんだか寂しいぜ。
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