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ベイジン(下) の商品レビュー

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78件のお客様レビュー

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2024/04/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

感想 えっ!?ここで終わり?事故後の処遇やそれぞれの安否など気になること満載過ぎて、えーー? エピローグがかなり気になった。。。 あらすじ 中国紅陽市の建設中の核電で働く田嶋と、党から派遣された鄧は、利権を貪る輩との戦いに明け暮れていた。IAEAからは核電が事故を起こした場合の悲惨な予測がしめされ、田嶋と鄧は愕然とする。 また、核電が耐震基準を全く満たしていないなど問題は山積みだ。そうこうするうちに鄧の義父が北京で自殺したと連絡を受ける。汚職がバレて責任を取らされたのだった。鄧は党上層部より、核電の運行、大連市長の汚職の摘発をお題に挙げられる。 いよいよ迎えた五輪の前日、非常用発電のエラー率30%、非発の軽油が盗まれる、工事用電線が盗難に合うなど問題満載で当日を迎える。 田嶋は核電の停止を主張したが、大連市長命令で警察に拘束される。そんな時、停電が起きる。持ち込んだラジオが原因で配電盤で火災を発生させたのだ。それに続いて非発でも爆発が発生する。田嶋と鄧は事故被害を最小限に抑えるため、奮闘する。

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2023/08/06

ベイジン 真山仁 2008年の北京オリンピックに合わせて、中国が世界最大の原子力発電所の運開を目指す。そんな中で、日本の技術者と党本部規律検査委員会の役人が、それぞれの役割を全うしながら、想いを胸に同一のミッションに進んでいく。原子力発電所の光と闇に、3.11の前にこれだけ切り...

ベイジン 真山仁 2008年の北京オリンピックに合わせて、中国が世界最大の原子力発電所の運開を目指す。そんな中で、日本の技術者と党本部規律検査委員会の役人が、それぞれの役割を全うしながら、想いを胸に同一のミッションに進んでいく。原子力発電所の光と闇に、3.11の前にこれだけ切り込んでいる真山仁の慧眼にさすがに舌を巻く。同時に、本書は他の真山仁の作品と比べても主人公が青臭く、セリフが熱い。何度も名シーンと呼ばれる部分があり、その度に感涙するほどの良いシーンがたくさんある。 また、本書とは関係が薄いが、真山仁は「関西人のおっちゃん」が好きなのだろうなと最近思う。ハゲタカシリーズの飯島、コラプティオや標的、売国の東條、そして今回の門田。門田は今回良い役柄ではなかったが、飯島と東條は毎回真山仁の小説に一癖二癖加えるトリックスターだ。どちらもコテコテの訛りと、とにかく品性の欠片もない物言い、それでいて勘が鋭く、頭はとにかくキレる。作中で、妖怪と呼ばれるような形で、幾度となく基本的なストーリーラインを邪魔するのだが、どうも完全な悪人ではない。だから恨めないという絶妙なキャラクター。元記者の真山仁にとって、東條のような人間は実際に近くにいたのかもしれないが、毎度、ストーリーに出てくるこうしたタイプのキャラクターに、真山仁の愛を感じる。

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2022/10/10

(上下巻合わせてのレビューです。) 真山さん久々の文庫本。 予想通りというか期待通りというか、 750ページを超える長編なのに 続きが気になって気になって仕方ない感じ。 寝る間を惜しんで、あっという間に読みきってしまった。 特に後半からのラストスパートはお見事! 話は、原子力...

(上下巻合わせてのレビューです。) 真山さん久々の文庫本。 予想通りというか期待通りというか、 750ページを超える長編なのに 続きが気になって気になって仕方ない感じ。 寝る間を惜しんで、あっという間に読みきってしまった。 特に後半からのラストスパートはお見事! 話は、原子力発電開発を支える日本人技師と 中国人エリートの物語。 中国国内の腐敗の様子や気質等、 日本では味わえないことがたくさん疑似体験できる。 改めて、世界の価値観は多様性に富んでいると感じた。 中国に興味のある人、もっと知りたい人は 是非読んで下さい。

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2022/10/02

特に下巻の後半がスピード感があり面白い。感情をあまり出さなかった鄧の人間らしい行動、朱のたくましい凛とした行動に熱くなりました。 印象的なフレーズ、 「諦めからは何も生まれない。希望とは自らが努力し、つかみ取るもの。」

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2021/10/18

 登場人物が一気に絡み合い、周囲の思惑や時代の流れや、澱のようにたまっていた思惑や欲望が一気に渦のように終盤に向かって加速していきます。  一人ひとりの人物像がとても鮮やかに描かれていて、引き込まれる音が聞こえるほどです。気が付くと原発の建屋の中にいるような感覚に陥るかもしれま...

 登場人物が一気に絡み合い、周囲の思惑や時代の流れや、澱のようにたまっていた思惑や欲望が一気に渦のように終盤に向かって加速していきます。  一人ひとりの人物像がとても鮮やかに描かれていて、引き込まれる音が聞こえるほどです。気が付くと原発の建屋の中にいるような感覚に陥るかもしれません。  警鐘や警告は、いくら鳴らしても、現実に起きるまでは杞憂として扱われます。オオカミ少年なのか真実の語り部なのかは、大きな出来事があって初めてわかるです。  今もテレビで、ネットで語られるさまざまな言説の中に登場人物のような人々も、生きているのかもしれません。  その先がどうなるのか、続編のないラストシーンならではの苦しさがたっぷりと味わえます。

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2021/09/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

時は2008年、所は中国。北京五輪開幕直前。世界最大級の原子力発電所では北京五輪開幕と同時に運転開始をするのを今か今かと待っていた。若き中国共産党幹部・登はこのセレモニーの責任者だった。しかし実際の現場を預かる日本人技術顧問・田嶋との軋轢が。中共幹部の腐敗、モラルの低さ、技術的な遅れ…その他様々な要因が重なり、大惨事が起きてしまう…。最大の危機に田嶋はどう立ち向かうのかー。詳細→ http://takeshi3017.chu.jp/file9/naiyou23411.html

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2020/06/21

2020.6.21 60 中国、原発、 東日本大震災を思い出す。コロナの大変さの中で、東日本大震災後と重ね合わせられて、中国の最近の動きも踏まえて、いろいろ考えさせたれた。面白かった。

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2018/06/01

なんじゃこの中途半端な終わり方は。 何の解決もないままブッツリ終わって もーワケワカメ。 それに映画撮っていた女監督はなんで この話の中に出てくるのかサッパリわかんね。 この作家、ハゲタカ以外当たりがないのは 私のヒキがわるいせいかなー。

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2016/12/27

東日本大震災の後の原発事故を予測していたかのような描写に驚きを隠せない。 中国人の考え方、行動が、今なおここに書かれたものの通りなら、原発を稼働させようとしているなら、こんなに怖いことはないと思う。 真山さんが背景をものすごく勉強されて書かれているのがよくわかって、臨場感溢れる書...

東日本大震災の後の原発事故を予測していたかのような描写に驚きを隠せない。 中国人の考え方、行動が、今なおここに書かれたものの通りなら、原発を稼働させようとしているなら、こんなに怖いことはないと思う。 真山さんが背景をものすごく勉強されて書かれているのがよくわかって、臨場感溢れる書きぶりにページを捲る手が止まらなくなってしまった。

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2016/06/22

北京オリンピック開会式までに世界最大級の原発の運転開始の使命を受けた日本人技術顧問・田嶋は運転直前になり様々な異常を発見し始める。絶対安全を保証できない以上、運転開始延期を求める田嶋の声は黙殺され、不安を抱えたまま運転開始されたが案の定、事故が起こる。。 読んでいて凄くテンポが良...

北京オリンピック開会式までに世界最大級の原発の運転開始の使命を受けた日本人技術顧問・田嶋は運転直前になり様々な異常を発見し始める。絶対安全を保証できない以上、運転開始延期を求める田嶋の声は黙殺され、不安を抱えたまま運転開始されたが案の定、事故が起こる。。 読んでいて凄くテンポが良く、ハラハラドキドキするのですが、最後が。。。

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