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ベイジン(下) の商品レビュー

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78件のお客様レビュー

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2012/09/24

いつもの如く後半は一気に読み切りました。やっぱり面白い。他の作品も絶対読みたいなと思いました。 中国の“人民龍”の話あたりは、最近のニュースを思い出しながらホントにそうだなぁと実感しました。 終わり方は賛否両論出そうですが、私は良かったと思います。最後まで読み切った瞬間はなんとも...

いつもの如く後半は一気に読み切りました。やっぱり面白い。他の作品も絶対読みたいなと思いました。 中国の“人民龍”の話あたりは、最近のニュースを思い出しながらホントにそうだなぁと実感しました。 終わり方は賛否両論出そうですが、私は良かったと思います。最後まで読み切った瞬間はなんとも言えない感じがありましたけど、最後の章読み返して、で次に上巻から読み返して(飛ばし読みですが)、なんてしてたらやっぱりここで終わるのがいいのかなと思いました。

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2012/08/17

2008年、北京オリンピック開催に合わせて、世界最大の原発を 中国が稼働させようとする話。 登場人物が多く、中国人の登場人物など混乱しそうで、早く読みたいのに 読めないジレンマがあった。 上巻は、伏線が多くいまいち面白みに欠けた部分があったが、 その伏線を下巻で解き明かし始め...

2008年、北京オリンピック開催に合わせて、世界最大の原発を 中国が稼働させようとする話。 登場人物が多く、中国人の登場人物など混乱しそうで、早く読みたいのに 読めないジレンマがあった。 上巻は、伏線が多くいまいち面白みに欠けた部分があったが、 その伏線を下巻で解き明かし始めると、一気に最後まで読みたく なった。 中国社会や中国人の気質が本当にこの本に書いてあるとおりなのかは わからないが、沢山の取材や参考文献をもとに書いてあるようなので あながち作り話とも思えない。 ひとたび、原発で事故が起こるとどうなるかは、この本の最後の部分に 書かれていた。 福島原発で起こったことは、原発を知っている人にとっては「想定内」の 出来事であったのだと思える。 小説内では中国の原発で起こった事故のことが書かれてあったが、数年後に、日本でこのような事故が起こることは作者も想定してなかったと思う。 最後が尻切れトンボのように終わっていたため、願わくば、続きを書いて ほしいと思う。 全ての伏線についての回収が行われていないのが残念! きちんと悪を暴いて、原発事故を収拾させて、主要人物の生死をはっきり させて終わって欲しい! そうでなければ、頑張ってきた人物が可哀想だと思う。

Posted byブクログ

2012/06/24
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※このレビューにはネタバレを含みます

上巻から一気読み。 不気味な隣国、中国の内情が少し理解できた。 小説の醍醐味は現実では体験出来ない世界を擬似体験でき、様々な人物の考え方や生き方を発見できることだと思う。 この作品ではその醍醐味を一気に味わえました。

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2012/06/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中国に大型原子力発電所を建設し、2008年の北京オリンピック開会式当日に 発電を開始する・・・。 原子力発電所建設の利権をむさぼる業者、それを規制する中国政府の役人。 原子力発電所の建設に派遣された日本人技師が直面する人種の壁・・・。 正直、この小説で作者が伝えたいことが何なのかいまいちわからない・・・。 主要と見られたら3人の話が出るのですが、その内のひとりは別に細かく書く必要があったのか? と思いたくなってしまいました…。 ページ稼ぎ? うーん、ハゲタカシリーズに比べて、ちょっと捻りが無いような感じです。 暇つぶし程度に読むならお勧めしますが、ハゲタカシリーズの痛快さや 緊張感のある場面展開は期待出来ません。 残念です。

Posted byブクログ

2012/06/15

これは・・・・ Truth is stranger than fiction.:George Gordon Byron

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2012/06/03

原発の運用が開始する。開始まで、そして開始後に数々の問題に直面する。 上巻を呼んでいる間は登場人物のことが全く好きになれなかった。下巻では数々の問題を乗り越え、結束力を固めた田嶋と澄の絆は、人種などを越え、思わず感動してしまう。

Posted byブクログ

2012/05/08

原発の報道について、一義的な態度しか見せない政治とマスに疑問をもったから、原発を支える人たちの心意気にも触れたくて読んだ。 加えて、今何かと話題の中国という組織が生み出す人間性を垣間見た。 それまで理解不能だった中国の姿が少し腑に落ちた気がする。 原発を経済の柱の一つとして進...

原発の報道について、一義的な態度しか見せない政治とマスに疑問をもったから、原発を支える人たちの心意気にも触れたくて読んだ。 加えて、今何かと話題の中国という組織が生み出す人間性を垣間見た。 それまで理解不能だった中国の姿が少し腑に落ちた気がする。 原発を経済の柱の一つとして進める政治と、それを知らずにただ出来上がった社会構造と「神の火」にぬくぬくしていた一人として、見過ごせない課題のひとつだと感じた。

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2012/04/08
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中国を批判的に書いたつもりが、2012年の現在、それは日本のことになってしまった。笑えない。恥ずかしい。日本は今まで、何をやってきたのか。経済大国は、砂上の楼閣か。 結末が中途半端という意見もあるが、これでいい。今の時代、希望が未来につながると強くいえるのか。むしろ希望を飲み込む闇を強調した作者を誠実と言いたい。策は尽きた、後は自分次第だ、とそれでも希望をつなぐ登場人物たちに、深く共感する。

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2012/03/30

中国人は2011、世界で一番嫌がられている旅行者である。そんな事実を裏付けるような話がゴロゴロしている。 コピー商売に罪悪感を持たず、マトモなモノを作ることに誇りや価値を見い出さず、自分も得するのでなければ指一本動かさない。 中国は広い国である。言語も多数、民族も数多ある。中国人...

中国人は2011、世界で一番嫌がられている旅行者である。そんな事実を裏付けるような話がゴロゴロしている。 コピー商売に罪悪感を持たず、マトモなモノを作ることに誇りや価値を見い出さず、自分も得するのでなければ指一本動かさない。 中国は広い国である。言語も多数、民族も数多ある。中国人というのは誰を差していうのだろうか。漢民族?北京の中枢関係者? 最悪の旅行者であるあの人たちは(いや実際、絶対同じホテルに泊まりたくない)、中国のどこから湧いてくるんだろう。 それでも隣人なので頑張って付き合っていきましょう。

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2012/03/23
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※このレビューにはネタバレを含みます

この小説は原発事故以前に書かれていたモノとは思えない程、実際の事故と共通点が多くあり正直驚いた。 建屋爆発や地震による事故の可能性など、丁寧に原子力発電について調査したのだと感心した。 また最近では新聞で中国の記事の中で『双規』や『太子党』、『共青団』、『文化大革命』などの言葉を多く目にし、この本を読んでいた為非常に背景を理解できた。 小説の結末はあそこで終わりで、あれからどうなったのかはわからない。 読み終わった直後は安否やその後の中国の様子を知りたかったので、描いていて欲しかったなと思った。 しかしあの続きはこれから実際の生活で、自分の目を通して見ていけば良いし、見ていくものなのだと感じた。

Posted byブクログ